同人グッズを作ってコミケで販売する場合、どのくらい作ればよいのか、どんな商品が売れ筋なのか考えることでしょう。
またどのような会社で二次創作のグッズを引き受けてくれるのか悩むといった人もいるはずです。
同人グッズの作り方やどのような会社で引き受けてくれるのかを見ていきましょう。
目次
同人グッズを作る会社
たくさんある同人グッズ制作会社の中で、特におすすめの会社があったら教えてほしいという同人作家さんも見受けられます。
コミケに参加するサークルが利用する会社をピックアップしました。
オリジナルラボ
はじめにおすすめしたいのは、小さなサークルさんや「頒布活動はしないけれど、個人で推しキャラグッズを作って愛でたい」という人にメリットが大きい「オリジナルラボ」です。
パソコンで画像が入稿できればイラスト付きのグッズが作れます。
イラストが苦手な人でも、エディタの書体やスタンプを用いてキャラクターの名前をグッズに入れることもできるので、自分だけのグッズが作れます。
この会社は1つからグッズを作成することができるので、自分用のグッズを作りたいという願いにも対応可能です。
価格帯も安価なので便利に使えます。
同人グッズ.jp
初めて同人グッズを作るという場合でも、的確にサポートしてもらえる会社です。
専任スタッフがつくので、リピートするほど使い勝手がよくなると考えることができます。
中国にある自社工場での制作なので納期も短くコストダウンがかないます。
最小ロットは10個からですが、友達同士でシェアしたい人や、コミケ頒布のために作りたいという人におすすめです。
特にアクリルキーホルダーやジオラマスタンドなどに強みがあります。
バンビアシスト
幅広い同人グッズを作りたい人におすすめの会社です。
缶バッジやポケットティッシュ、ヒノキ升などニッチな商品展開があります。
作品のテイストとグッズがぴったり合えばヒット商品につながることでしょう。
最小ロットは1つから。
デジタル原稿のみ入稿の対象となりますが、パソコンを使ってイラストを作成している人であれば、便利に使える会社といえます。
イベント用のオリジナルクロス(テーブルクロス)の作成も可能。
品物によってはデータサポートを受けられるので、レイヤーや白版の作り方がわからないという人も安心して利用できます。
pixivFACTORY
多くの絵師が利用しているサイトです。
イラストデータが1枚あれば簡単にいろいろな同人グッズに仕上げることができます。
タイツなどのアパレルグッズも作成可能で、コスプレをしていう人や、ニッチな同人グッズを作りたいという人に支持されています。
最小ロットは1つから。初回版元を作る必要があるため別途料金が必要になりますが、2個目からは驚くほど安く制作できるメリットも。
オリジナルキャラクターの同人グッズに強い会社です。
緑陽社
クッキーやキャンディーも自分プロデュースできる会社です。
バスソルトや歯ブラシセットなどおしゃれなものも同人グッズ化できるメリットがあります。
最小ロットが商品ごとに異なることや納期に時間が必要になる点はありますが、ほかにはないグッズを作りたいという場合にはおすすめです。
最小ロットがありますが、単価計算すると制作費用も安価なので頒布しやすい価格設定ができるところもうれしいですね。
オリジナルグッズラボ
最小ロットは1つから激安価格で作れる会社です。
まとめて注文するほど単価が安くなるドンドン割のシステムを導入しているため、複数のアイテムを作りたいという人や、頒布用同人グッズを作成したい人に支持されています。
同人誌即売会会場や同人グッズ専門店へ直接搬入も可能なルートを持っているため、在庫を自宅に抱えることなく搬送できるメリットも。
スマホがあればデザインできるエディタも搭載しているため、初めての人や専用のソフトを持たない人でも安心して作れます。
OTACLUB
最小ロットは商品によって異なりますが、陶器への印刷や本革製品などへの印刷に強みがある会社です。
台紙などのオリジナル印刷にも対応しているので、既製品に近いイメージで頒布品を作りたいという場合におすすめです。
ソーイングセットなどニッチなアイテムの取り扱いもあるため、キャラクターとのイメージに合わせた同人グッズを制作したい人にも支持されています。
同人誌印刷とセットで注文する人も多い会社です。
コミグラ
アクリルグッズなどをはじめとした同人グッズ制作を得意とする会社です。
トレーディングカードやPOPサインといった珍しいラインナップの作成も可能ですので、魅力あるイラストを広めたい、新しいカードゲームを作ってみたいという人にもおすすめです。
最小ロットは品物によって異なりますが、1つから発注可能な品物もそろっているので、便利に利用できるのではないでしょうか。
サイズが大きい同人グッズを安く作りたいという人におすすめです。
goodsjob
布ものやアパレルへの印刷を得意とする会社です。
卓上のぼりやボクサーパンツといった変わり種の取り扱いもあるので、男性向けの頒布物を作成したいという場合におすすめです。
最小ロットは5個や10個からとなりますが、頒布を意識したクオリティの高い商品づくりを検討している人にはおすすめです。
印刷物の発色もよいので、色合いにこだわりたいという人にも満足感が高いお店です。
NICOFACTORY
1つから作成可能の同人グッズ作成会社です。
5個以上でまとめて注文すると半額近くまで単価を下げることができます。
大量発注を検討している作家さんに最適の会社です。
タピオカチャーム付きのアクリルキーホルダーなど、今のトレンドをうまく取り入れた商品展開がなされているので、「ゲーセンのプライズのような商品が欲しい」という場合に味方となってくれるでしょう。
デジタル原稿のみ入稿可能としている商品もあるので、専用のイラスト編集ソフトを持っている人に最適です。
オレンジ工房.com
紙ものの印刷に強い会社です。
シールやICカードステッカーというように簡単な同人グッズを注文したい場合におすすめします。
1枚から発注可能で、単価も安いためお試し注文や、「自分専用グッズ」を作りたいときに便利でしょう。
入稿可能なデジタルアプリも豊富なので、古いデザインソフトを使っている人でも安心して利用可能です。
タペストリーやテーブルクロスといった大型グッズも作れるので、コミケの目玉頒布品を作りたい人にも支持されています。
人気の同人グッズ
トレンドや売れ筋の同人グッズが知りたいという人も少なくありません。
同人グッズを作りたいけれど、どんなものを作ればいいのかわからないという人もいるでしょう。
ここでは、コミケなどで売れ筋の同人グッズをピックアップしました。
どういったところが売れ筋のポイントになるのかも合わせてごらんください。
アクリルキーホルダー
同人グッズであることが第三者にわかりにくく持ちやすいのがアクリルキーホルダーです。
デフォルメしたキャラクターなどをあしらいやすく、推しキャラがあれば欲しいという声も多いアイテムです。
単価も安いため制作しやすいアイテムとなるでしょう。
魅力的なキャラクターイラストもそうですが、ポージングなども注目されます。
アクリルキーホルダーの場合、両面印刷をするとさらに魅力的な作品として頒布可能です。
カレンダー
卓上カレンダーなどは自宅に飾りやすいアイテムです。
また、印刷会社によってはじまり月を指定できることがあるので、夏コミなら9月はじまり、冬コミなら4月はじまりというようにタイムリーに使ってもらえるグッズ作りができるでしょう。
イラストデータは表紙を含めて7枚分もしくは13枚分準備する必要がありますが、大手サークルさんなどは手に取ってもらいやすいアイテムとなります。
缶バッジ
単価が安くたくさん提供できるアイテムです。
キャラクター全員の缶バッジを作ってもよいでしょう。
購入者特典としてノベルティ頒布を行うサークルも見られます。
缶バッジのほかマグネット仕様で発注できるお店もあるので、作品の幅も広がることでしょう。
台紙セット発注も可能ですので、より作品のクオリティを高めることも可能です。
アクリルスタンド
売れ筋商品として需要が高いアクリルスタンド。
推しキャラのスタンドを持ち歩き、映えを意識した画像を撮影するファンも多くみられます。
アクリルの厚みもしっかりしているうえ、単価も安いのでアクリルキーホルダーと並んで売れ筋の商品となります。
小さなアクリルスタンドのほか、表彰楯のような大型のスタンドも制作可能です。
存在感もありますので、1点限りの目玉商品として頒布するのもよいでしょう。
A4クリアファイル
A4サイズの用紙を挟んで保管できるクリアファイルは、何枚あっても苦にならないアイテムのひとつです。
学生さんなどの間で重宝されるアイテムとなるでしょう。
パソコンの画像編集ソフトを用いたイラストの加工が必要になりますが、仕上がりがよく、発色もきれいなので、同人グッズとは思えないクオリティで頒布可能です。
クリアファイルの場合、印刷会社によって最低ロット数や価格が大きく異なりますので、比較検討が必須です。
スマホケース・スマホカバー
「推しキャラのグッズがあればいいな」と思うグッズとして挙げられるのがスマホケースです。
特に、公式グッズを見ると、自分が持つスマホの機種に対応するカバーやケースがないと残念に思う人も多く、同人グッズで注目されやすいアイテムとなるでしょう。
アクリル製スマホケースのほか、手帳型ケースなどの制作もできるので、原作の世界観などを大事にしながら作品制作するのもよいでしょう。
トートバッグ
同人誌即売会当日のマイバッグとして購入する人も見られるアイテムです。
マチ付きバッグや、マチなしのトートバッグなどが作れるので、自分の好みに応じたバッグを作りたい人におすすめです。
カラー印刷をすれば、魅力ある同人グッズに仕上がります。
小ロット制作ができるお店を選べば、在庫を抱えることもありません。
同人グッズの作り方
バラエティ豊かな同人グッズも「どうやって作るの」といった疑問を持つ方が多くみられます。
パソコンの画像編集ソフトなどが必要になりますが、パソコンでイラストを描く人であれば、簡単にグッズ化が可能です。
ここでは一般的な同人グッズの作り方の流れをまとめました。
【用意するもの/必要なもの】
- イラスト原画
- 費用
- パソコン用画像編集ソフト(イラストレーターもしくはフォトショップ)
【作り方/作成手順】
- イラストを準備する
- 専用ソフトでデータ化する
- 同人グッズ制作会社に依頼する
- 到着~完成
【作成のコツ/ポイント/注意点】
たいていの場合、同人グッズを制作する会社独自のテンプレートが準備されています。
これらをダウンロードし、イラストを当てはめていくときれいに作成可能です。
これらのテンプレートは、フォトショップやイラストレーターなどの専用ソフトで配布されています。
同人グッズ制作会社などでオリジナル原稿の入稿は「Ai形式もしくはpsd形式」といった指定がされていることがほとんどです。
「.ai」はフォトショップ、「.psd」はイラストレーターでファイルを作った場合の拡張子となるので注意しましょう。
グッズ化するためのイラストは、グッズ化する商品の印刷範囲より少し大きめに制作するとよいでしょう。
2色彩色や、カラー彩色などを行っても構いません。
ただ、細かい描きこみの反映が苦手なグッズも存在しますので、グッズの性質なども事前に確認しておくとよいでしょう。
一番気を付けたいことが費用面です。
1つ当たりの制作費用のほかに送料などが発生する場合があります。
また最小ロットもありますので、制作会社に事前見積もりを取るようにすることをおすすめします。
スペースを華やかにできる同人グッズはおすすめ
同人グッズの作り方や売れ筋商品などをまとめました。
オリジナルキャラクターや二次創作キャラを実用的なグッズにできると、同人作家としてもレベルが上がります。
安価でなおかつ1個から制作できる会社を選べば、自分の予算内でバリエーション豊かな同人グッズを頒布できるのではないでしょうか。
同人誌以外のグッズを並べるだけで、スペースも華やぎますので、次のイベント参加時のために是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。