「同人活動」を行ったことはあるでしょうか?
漫画やアニメが好きな人は一度「同人誌」というものを耳にしたことがあるかと思います。
この同人活動は、趣味として同人活動を行っている人もいますが、中には利益を得て副業として同人活動をしている人もいます。
同人活動をこれから始めたい!同人活動で稼いでみたい!という方は、まず同人活動はどのようなものなのかを知った上で始めてみましょう。
目次
同人活動とはどのような活動をするのか
そもそも同人活動とは何をするのか?同人活動を始めるにはどのようなことをするのか、初心者の方であれば分からない点も出てくるかと思います。
同人活動というのは、自分で作成した漫画やアニメなどの同人誌といった作品や同人グッズの作成をし、公開する人または同じ趣味の人のことを「同人」と呼び、これらの活動を「同人活動」と呼びます。
簡単に言うと、ファン活動のようなものです。
同人誌の他にもコスプレの撮影会であったりも同人活動になります。
漫画やアニメが好きな人同士で語り合うことで、好きなことを共有するファン同士の交流の場ともされています。
同人活動で制作される同人誌とはどのようなもの?
同人活動で同人誌を制作しますが、まず同人誌というのは同じ趣味を持った人同士で資金を出し合い制作する同人雑誌のことを同人誌と呼ばれています。
同人雑誌の略語が同人誌になります。
同人誌を制作する形として、全て自分のオリジナルで自由に創作する「一次創作」と、既存の作品などをもとに作品を創作する「二次創作」があり、一次創作は営利を目的とした制作ができますが、二次創作は既存の作品などをもとにすることから営利を目的とした制作が出来ない場合が多いとされています。
また、同人活動には主に「個人サークル」と「同人サークル」と分類され、個人サークルは基本的に1人で活動することです。
同人誌やグッズの制作からイベントなどの準備も基本的に1人で行います。
同人誌の制作費用などが低くなったことから個人サークルで活動する人も増えてきているようです。
同人サークルでは、同人活動の作業などを複数人で行うことができ、語り合える仲間を増やすことができます。
この同人サークルでは複数人でグループになるのでコミュニケーションなどを上手く取り、信頼関係が重要になってきます。
自分はどちらに適しているのか、自分自身に合った形で同人活動を行うのが良いでしょう。
同人活動を始めるには?初心者でも始めやすい同人活動への第一歩
同人活動は、まずは周りの人と交流することから始めるのが良いかと思います。
SNSなどを利用し、SNSから仲間を探したり同人誌即売会などのイベントにまずは購入する側の一般参加をしてみたり行動してみるのが良いでしょう。
知名度が最も高いイベントとして、コミックマーケット通称コミケが夏と冬の年2回開催され、毎年多くの人が足を運ぶので初心者であっても参加しやすいのではないかと思います。
イベントにはルールやマナーがあるので、把握した上で参加し、いろんな人と交流を深めることから同人活動を始めることをオススメします。
イベントに一般参加するときのルールとマナー
同人誌即売会などのイベントには、もちろんルールやマナーがあります。
同人誌や同人グッズを購入する側の参加を一般参加と呼ばれますが、一般参加の場合来場時に会場付近での徹夜をせず、持ち物をコンパクトにまとめるのが来場時のルールとされています。
中には当日は自家用車じゃなく公共交通機関を使用して来場するよう決められているイベントもあります。
また会場内での撮影は禁止されているので写真や動画の撮影はしないようにしましょう。
スペースでは、長居をしないこと、値下げ交渉はしないなどといったマナーがあります。
一般参加者は同人誌や同人グッズなどの頒布(販売)は出来ませんので注意してください。
細かい注意事項やルールについては、参加するイベントの公式案内に記載されているので良く確認し、会場全体が楽しく終われるイベントになるようにルールやマナーは把握し守るようにしましょう。
同人活動をする上でSNSを利用するのは効果的!
同人活動は、個人サークルで1人で活動することもできますが、初心者の場合は複数人で活動する同人サークルが良いでしょう。
複数人で楽しさを共有しながら活動した方が活動の幅も広がっていきますし、1人で活動するよりも雰囲気などが掴みやすいかと思います。
また、SNSを上手く利用しツイッターなどに自分で作成した作品を定期的に投稿することをオススメします。
SNSを利用することで人の目に止まり良いきっかけが生まれるかもしれません。
また知名度アップにも繋がる可能性があるのでSNSは上手く利用していきましょう。
交流もSNSで出来ますし、同人活動においての良い仲間が見つかるかもしれません。
同人誌を作成し、同人誌即売会などのイベントに参加する流れとは?
同人誌即売会などのイベントでは、同人誌などの販売するものを「頒布物」といいます。
頒布というのは、不特定多数の人に物を配り広めるという意味を持ちます。
儲けるなどといった金銭的なニュアンスが強く出ないように頒布物と言うようになったのでしょう。
この、イベントに出す頒布物を用意できたら、同人誌即売会などのイベントに作家としてデビューしてみましょう。
イベントは全国各地で開かれているので、まずは参加したいイベントを決め、申込書を記入し、期限内に提出します。
参加料とは別に、申込書自体が有料となるイベントもあるので参加料などと一緒に検討した上で参加してみてください。
申込書に、サークル名や作家名などを記入し、一緒に「サークルカット」といったサークルを紹介するためのイラストを作成します。
このサークルカットはイベントのカタログなどにも載るので同人誌を販売する上で重要なものになります。
大規模なイベントは参加が抽選になることもあります。
抽選が落選し参加が出来なくなった場合、参加料などはきちんと返金されます。
初心者である場合、小規模なイベントから始め雰囲気を掴み徐々にハードルを上げていくのが良いかと思います。
イベントの参加が決定したら、入場券やイベントの要項などの「サークルチケット」というものが届きます。
イベントの要項などはきちんと確認しておきましょう。
イベント参加当日までに、頒布物となる同人誌を用意するので、印刷所などに依頼するのであれば印刷所に発注しましょう。
まず同人誌の印刷部数は少し足りないかな?と感じるくらいの少なめの部数で良いかと思います。
足りなかったらどうしようと考えるより余ったらどうしようと考えた方が良いかもしれません。
同時に、イベント当日までにサークルスペースに必要な物を準備します。
頒布物を置く机であったり敷き布などスペースの飾り付けは基本自由です。
100均などでスペースの飾り付けに使うものは集めることができます。
販促用のポスターやお品書きなども事前に作成しておきましょう。
イベント当日は、時間に余裕を持って会場に向かい到着したらスペースの設営をします。
あとはイベントを精一杯楽しみましょう!
イベントなどで利益を得て副業として同人活動をしている人も!
同人誌即売会などのイベントで販売をすると売上などの利益が出ます。
この利益が副業に繋がるのです。
このように漫画やアニメ、絵が好きなのであれば、「好きなことで稼いでみたい!」と思う方は、実際同人活動で稼げている人はいるので、まずは行動してみるのが良いかと思います。
始めてすぐに利益が出るのはごく一部なので、副業として同人活動で稼ぐ方法について書かれた本を読んで学んだり、経験を積み続けることが大切でしょう。
同人活動で副業するのであれば金銭的な管理が大事!
イベントなどで同人誌などが売れた場合、金銭的な部分が関わってくるので、しっかり管理することが必要になってきます。
同人誌や同人グッズを売り上げた代金は、「売上高」になります。
イベントなどで掛かったお金を「経費」といい、これは同人誌を作成するのに掛かったお金やイベントの参加費など、同人活動に必要なものや関わったお金を経費として扱うことができます。
この経費には、領収書やレシートなど掛かったお金が分かるものが必要になりますので領収書などは貰いきちんと残しておきましょう。
この売上高から経費を引いた金額が、「利益」になります。
この利益が1月1日から12月31日の間に年20万円を超える場合は、確定申告が必要になります。
確定申告をしないと脱税になってしまいますので気をつけましょう。
利益が出ていない場合は、副業ではなく趣味と考えて良いかと思います。
また、印刷したものが売れ残り、在庫がある場合、売上高と印刷費と在庫を計算し正確な収入を計算する必要があります。
計算などが正確ではないと正確に確定申告が行われないので注意しましょう。
このように確定申告には細かい金銭的な管理が必要であり、赤字であっても確定申告を行わなければならないケースもあるので、まずは税務署などで相談するのが良いかと思います。
同人活動で副業していることを勤め先にバレたくない!勤め先にバレない確定申告の方法はあるのか?
「副業していることを会社にバレたくない」「副業がバレると不利がある」なんて方も中にはいるかと思います。
勤め先にバレたくないからといい、確定申告をしないのが1番勤め先にバレてしまうのと、脱税になってしまうので必ず確定申告を行うようにしましょう。
実は、勤め先にバレにくい確定申告の方法があるのです。
勤め先に副業がバレてしまうのは、住民税が高くなってしまうからです。
住民税は、会社の所得と副業の所得を合わせた計算をするので住民税が高くなり会社にバレてしまうのです。
この住民税を不自然に高くならないようにするには、確定申告をする時に、「住民税に関する事項」というところに「普通徴収」にして、「自分で納付」にチェックを入れるだけで、副業の所得が勤め先に伝わらなくなるので副業がバレにくくなります。
普通徴収にすると、自宅に納付書が届くようになりますので、納付書で払う形になります。
もし勤め先に副業がバレてしまったら?
働き方改革で働き方が変わっていき、ライフワークバランスを考える会社が増えてきています。
会社からの許可を得れば副業が可能な副業賛成派の会社も多くなってきているので、会社側に相談し副業の許可を得るのが一番理想的ですね。
ただ、副業を禁止している会社も少なくないです。
公務員だけは法律で副業が禁止されているので、公務員は除きますが、副業がバレてしまった場合でも会社側は、厳重注意はされますが簡単に社員をクビにすることができないのです。
減給をされたとしても、労働基準法で一定額以上の減給をすることが出来ないので、減給も軽かったりします。
もし、バレたくない会社とは円満でいたいという場合は、事前に副業の相談や報告を会社にすること、確定申告をしっかりして会社での不要な発言を控えることですね。
会社で副業のことを無意識に話してしまい自分自身でバラしてしまったという例もよくあるようです。
初心者なのであればまずは趣味として同人活動を楽しもう!
同人活動の流れや、同人活動での副業や稼ぎを本業の会社にバレない方法などを話しましたが、この記事を読んでちょっとハードル高いなと感じた方は、まずは趣味として同人活動を楽しむのが良いかと思います。
SNSやイベントで共通の友達や仲間を作ったりすると良いきっかけが生まれるかもしれません。
あとは、SNSで自分の作品を定期的に投稿してみたりするのが良いでしょう。
好きな漫画やアニメについて共通の話題を持つ人と話すのは楽しいですし、いろんな人と接することて新たな発見もできるでしょう。
同人活動で稼げている人はごく一部だと言います。
同人活動で稼ぎたい!と考えている人は、すぐに結果を出すのは難しいのでこつこつ経験などを積み重ねていくことから始めましょう。
楽しく活動するのが何より一番なので、「稼ぐ!」というより「楽しむ!」という精神で同人活動をしてみてください。