急にiPhoneの電源が切れてしまったというときなど、再起動してもリンゴマークの画面からまったく動けなくなってしまうことがあります。
この症状は通称「リンゴループ」と呼ばれ、場合によってはデータが全て消失してしまうような故障と言われています。
リンゴループの原因や修理方法にどんなものがあるのか、そして消失してしまったデータの復旧について紹介していきます。
目次
リンゴループの原因は3つ
リンゴループの原因は主に3つあると言われています。
ダウンロードしたアプリによる不具合、ソフトウェアの不具合、端末機器の故障です。
アプリが原因となっている場合
何かのアプリをダウンロードしたあとにリンゴループが発生したのであれば、ダウンロードしたアプリがソフトウェアに負荷や不具合を生じさせている可能性が高くあります。
ソフトウェアを最新のものに更新すればリンゴループを直せる可能性がありますので、直したあとに不要なアプリならアンインストールするのをおすすめします。
また、たくさんのアプリを起動している・不要なアプリをたくさんダウンロードしているという状況だとソフトウェアにいつまでも大きな負担を与えてしまいます。
再発を防ぐためにもアプリの整理を行いましょう。
ソフトウェアに問題がある場合
iPhoneに内蔵されているソフトウェアiOSは、定期的にインターネットを経由してバージョンアップさせないといけません。
その更新が途中で途切れてしまった・中断してしまったという場合にリンゴループが発生しやすいと言われています。
この場合、最新のバージョンのiTunesがインストールされたパソコンにiPhoneを繋ぎ、リカバリーモードに移行しiOSを更新することでリンゴループを解決することができます。
リカバリーモードを行っても直らない場合は端末機の故障である可能性が高くなります。
端末機の故障
水没させたり、iPhoneを落としてしまったという場合にリンゴループが発生した場合、端末機の故障が考えられます。
端末機が衝撃を受けソフトウェアが不具合を発生している場合はリカバリーモードで直る可能性もありますが、大元の機器がやられてしまった場合は無理に直そうとせず修理業者に依頼をしましょう。
放置しても直ることはめったにありませんので、早めに相談をしてください。
リンゴループでデータが消える!?
バックアップというと、iTunesやiCloudに接続して長時間iPhoneを放置しないといけないイメージが強く、なかなか細かな頻度で行おうとは思えないのが事実です。
しかし、iPhoneが故障してしまったとき、多くの人が「データのバックアップを取っておくべきだった」と後悔しています。
リンゴループをはじめとした故障により焼失してしまったデータは、本当にまったく復元できないのでしょうか?
iTunesにデータが残っているかも
パソコンで作業をする時間が多い人の場合、起動しているパソコンでiPhoneを充電している人も珍しくありません。
その際にiTunesを立ち上げていたら、自動的にデータのバックアップを取るよう設定がされていたという人もいるかもしれません。
その場合、自分が思っていた以上に最新に近いデータへと復元できるでしょう。
また、リンゴループを安全に直す方法としてApple社が推奨しているのもiTunesに接続してiOSを更新するというリカバリーモードという修理方法です。
この方法を用いiOSのアップデートを行うことができれば、ほとんどの場合データを失わずにリンゴループを直すことができます。
まずは「パソコンにインストールしているiTunesを最新のものにアップデートする」「iTunesにiPhoneを接続する」ということを試してみてください。
iCloudに接続してみる
パソコンでバックアップを取らず、iPhoneからiCloudにアクセスしバックアップを取っているという方も少なくありません。
こちらも設定次第となってしまいますが、寝ている間に自動でバックアップを取るよう設定がされている人も少なくありません。
リンゴループは直せたけどデータが消失してしまった…という場合、ぜひiCloudをチェックしデータが復元できないか確かめてみてください。
最新のデータまでに戻すことができなくても、機種変更をしたときのデータに戻すことなどはできる可能性が高いです。
AppleCare+への依頼はNG?
iPhoneの修理ならとりあえずApple storeに、と思う人は少なくありませんが、iPhoneの修理・交換を行うAppleCare+ではデータの復元に対応していないので注意が必要です。
特に本体交換となってしまうと、データのないまっさらなiPhoneに自信がバックアップを取っていたデータを入れて復元という方法が必要となるため、状況によってはデータの全くないiPhoneを使用するといったケースに陥ってしまうこともあります。
データの復元を考えている場合、Apple storeではなくデータ復元をメニューに入れている修理業者に依頼するよう注意しましょう。
データ復元を修理業者に頼む場合
iPhoneは新しい機種が発売される度に機能が大幅にバージョンアップしている精密機器という特徴を持っています。
そのため、修理にも緻密な技術とその更新が求められます。
その中でもデータ復元は特に複雑な技術が必要とされますので、修理業者と一言でいってもデータ復元に対応できる業者とできない業者があることを押さえておきましょう。
機種によって難易度が異なる
iPhoneのデータ復元に関して、5s以前の機種であれば故障原因によりますが比較的簡単にデータ復元が可能でした。
その後の機種だと、機種ごとにどんどんデータが暗号化され復元が難しくなったとされています。
古ければ古い機種を使用しているほど、データ復元の可能性がありますので諦めずに業者を探してみましょう。
優先順位と予算を考えておく
データ復元ができる業者を見つけた際、見積もりを依頼する前にある程度の予算と復元したいデータの優先順位を考えておきましょう。
電話帳、LINEのトーク履歴、写真、動画、音楽、メモ帳…など、優先順位を決めることができたら「このデータが復旧できるなら〇〇円まで用意できる」と予算も決めやすくなります。
またそれらを業者の人に伝えることで、業者も優先してどんな作業に取り掛かればいいか把握しやすくなります。
可能であれば複数の業者に見積もりを出してしてもらい、一番条件がいいところを選ぶようにしましょう。
中には見積もり無料をウリにしている業者もありますので、上手に活用してください。
確実なデータ復旧はiTunesかiCloud
Apple社が最も推奨しており、一番安全で確実にデータが復元できる方法は紛れもなくiTunesかiCloudを利用する方法です。
有料ソフトでデータ復元ができる方法もありますが、ウィルス対策などのセキュリティの観点からあまりおすすめはできません。
なかなか面倒で行えないと思っても、高い頻度で使用する限りiPhoneはいつ何をきっかけに故障してしまうか分かりませんから、こまめなバックアップをiTunesかiCloudに取りいつでもデータ復旧ができるような状態にしておきましょう。