iPhoneから突然変な音がすると故障を疑ってしまいます。
iPhoneは精密な機械ですので、長いこと使っているとどこかに不具合を起こすこともあるでしょう。
しかし、その変な音はiPhoneの故障ではなく一時的な不具合の可能性もあります。
もしくはiPhoneの異常ではなく、仕様上の問題ということも考えられるでしょう。
ここでは、iPhoneから変な音がした時の対処法をお伝えします。
目次
iPhoneの変な音の原因
iPhoneから変な音がする場合、2年以上同じ機種を使用しているのであれば経年劣化による不具合などが考えられますが、iPhone XRなど最新機種ではそれも考えにくいです。
まずは、その音がどこから発生しており、どんな種類の音が鳴っているかを突き止めましょう。
レシーバーの汚れ
iPhoneで通話中に「ザー」や「ジー」などというノイズが聞こえた場合、もしくは、ゴムを弾くようなパチパチという音が聞こえた場合は、iPhoneの故障である可能性は低いです。
これは、単にレシーバー(電話の受け口)にずれた保護フィルムが被さっている状態か、レシーバー自体が汚れているかでしょう。
iPhoneのレシーバーは本体の上部に横に細長い形でありますが、ホコリの溜まりやすそうな形と素材になっています。
ホコリを取り除くだけで音がしなくなることもあるので、まずは試してみましょう。
カメラ部分の動く音
iPhoneから「カチカチ」や「カチャカチャ」といった何かが内部で当たっているような音がする場合、それがカメラの部分から聞こえるのであれば、故障ではありません。
最近のiPhoneではカメラレンズが手ぶれ補正で動く仕組みになっているため、iPhone本体を動かすとレンズも動いてカチカチと音が鳴ってしまうのです。
ただし、その音がカメラ部分以外から発生している場合、バイブレーション機能によって内部のネジが緩んでいることが原因になっている可能性もあります。
その場合は、修理に出してネジをしっかり締めてもらいましょう。
アプリ等の不具合
触っていないのにiPhoneから「ジー」という音がする場合は、iPhoneにインストールしているアプリが不具合を起こしている可能性があります。
ただし、アプリを削除しても改善しない場合は、本体にどこか不具合が生じているのかもしれません。
特に、使用して2年以上経つような古い機種の場合、その可能性が高いですので、一度修理に出してみてもらった方がよいでしょう。
イヤホンの不具合
iPhone本体ではなくイヤホンに問題がある場合もあります。
有線で接続するイヤホンを使った時に変な音がする場合は、その原因はおそらくイヤホンジャックにあるでしょう。
Bluetoothのイヤホンの場合は、システムやアプリに不具合がある可能性が考えられます。
iPhoneの通知音
あともう一つ、変な音といっても、それが「ポン」という機械音の時は、単にiPhoneの通知音が鳴っているだけの場合もあります。
iPhoneの設定を見直してみて、音が出る設定になっていないか確認してみてください。
iPhoneからする変な音を直す方法
iPhoneから変な音がするといっても、その音にはさまざまな種類があることがわかりました。
では、次にその音を改善する方法を考えていきましょう。
iPhone本体を再起動する
iPhoneを再起動するだけで変な音がしなくなる場合があります。
iPhoneをずっと起動させていると、データの蓄積が膨大になりすぎて正常な動作を阻害することもあるのです。
再起動するとデータが整理されて、変な音などの不具合が改善されることもあります。
iOSを最新バージョンにする
現在使用中のiOSは最新のバージョンでしょうか。
iOSのバージョンが古いとアプリによっては正常に動作しなくなることがあり、変な音のような症状として現れることもあり得ます。
iOSのバージョンを確認して、最新でない時には最新版にアップデートしてみましょう。
それだけで変な音が収まることがあります。
iPhoneを初期化する
iOSを最新バージョンにして、再起動してもまだ変な音がする場合は、iPhoneの初期化も試してみましょう。
iPhoneの初期化とは、iPhoneを出荷状態に戻すことで、後から入れたアプリやデータなどはすべて消去されます。
そのため、アプリなどの不具合で変な音がしている場合は初期化によって解決する可能性が高いです。
ただし、iPhoneを初期化するとご自分で入れたデータがすべて消えてしまうため、復元できるようにあらかじめバックアップを取っておきましょう。
イヤホンジャックを掃除する
イヤホンを接続した時に変な音が聞こえる場合は、イヤホンの接続部分にホコリなどが溜まっている可能性があります。
その場合は、そのホコリを取り除いてあげるだけで音はしなくなるでしょう。
イヤホンジャックの部分を毛先の柔らかいブラシなどで掃除してみてください。
イヤホンジャックをきれいにしてもまだ変な音がする場合は、イヤホンの側に問題がある可能性もあります。
別のイヤホンを接続しても同じように変な音がするかどうか確かめてみてください。
スピーカー部分を掃除する
iPhoneのスピーカー部分にゴミやホコリが溜まっていることも、変な音の原因になっている可能性があります。
実際、iPhoneのスピーカー部分はゴミやホコリが溜まりやすいため、それによってノイズや音質の変化が起こっている可能性は高いです。
イヤホンジャックの場合と同じく、毛先の柔らかいブラシなどで優しく掃除してあげてください。
濡れた場合は完全に乾燥させる
スピーカーの内部に水分が入り込んでしまっていることも、異常な音の原因となっている可能性もあります。
最近のiPhoneは防水機能も優れていますが、そうはいっても精密機械ですので、水分に触れると機器に異常をきたすことは大いにあり得ることです。
そのまま電源を入れたままにしておくとますます状態がひどくなってしまうので、まずは電源を切って完全に乾燥させましょう。
完全に乾燥させてもまだ変な音がする場合は、修理に出してください。
自力でiPhoneの変な音が直せない時は修理に出そう
ここまでの手順を試してもまだiPhoneから変な音がするのであれば、自力で直せる問題ではない可能性が高いです。
となると、専門家に修理をしてもらうしかありません。
Appleの正規店
iPhoneの修理はApple StoreやApple直営のサービスプロバイダなどで行なっています。
Appleの正規店ですので安心ですが、それほど数が多くないため全国から修理の依頼が殺到しており、修理してもらいたい時にすぐにしてもらえるかどうかわかりません。
場合によっては、1週間以上待たなければならないこともあります。
正規でない民間の修理店
アップル正規店以外でもiPhoneの修理をする店はたくさんあります。
急ぎの場合はそちらを利用しましょう。
正規店に依頼するより早く安く修理できる可能性もあります。
ただ、腕の確かな店を見抜く必要があるので、お近くのiPhoneの修理店の口コミを調べ、評判のよさそうなところに依頼してみてください。
iPhoneのから変な音がした時は
iPhoneから変な音がする場合、一時的な異常やゴミやホコリなどが原因であることが多いです。
そのため、ちゃんと対処すれば自力でも直せることが多いでしょう。
上で説明したような考えられる限りの方法を試しても、それでも変な音がする場合は、iPhone本体に問題がある可能性が高いです。
その場合は、修理に出しましょう。