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iPhoneの画面が黄色い?ディスプレイの黄ばみや焼き付きの原因と対策法

iPhoneの画面がなんだか黄色く感じられる状態を、「尿液晶」などと揶揄する声があります。

確かにせっかく高価なiPhoneを買ったのに、画面が黄色いようではショックでしょう。

しかし、この症状はiPhoneの不具合などではない可能性が高いのです。

そこで、iPhoneの尿液晶と画面の焼き付きについて、その原因と対策法をお伝えしていきます。

尿液晶って?iPhoneの画面が黄色い原因

iPhoneの画面の黄色いこと、いわゆる「尿液晶」について、その始まりや原因、対策法を詳しく見ていきましょう。

尿液晶とは

液晶画面が黄色いことを「尿液晶」と呼ぶのは、もともとはニンテンドーDS Liteの製品のなかに、傾けて見た時に画面が黄ばんで見えるものがあることを、2ちゃんねるでネタにしていたのが始まりです。

今では、iPhoneを始めとしたスマートフォンの液晶ディスプレイに対しても、やや黄色がかって見える液晶についてネットで尿液晶と揶揄する風潮が一部にあります。

このように、嫌がられることの多いiPhoneの画面の黄ばみですが、画面が劣化して黄ばんでしまっているわけでもなく、また、初期不良で通常より黄色が強くなっているわけでもありません。

iPhoneの画面の色はもともとこういう仕様なのです。

尿液晶だからといって修理・交換はできない

尿液晶と嫌がれるiPhoneの黄色い画面ですが、故障や不具合などではないため、「画面が黄色いからと直してくれ」とAppleリペアセンターに交換や修理を依頼しても、無料交換はもちろん、そもそも最初から対応してくれないでしょう。

ただし、画面に色むらがあったり、画面の一部分だけが黄色く滲んでいたりといった場合は、液晶画面の不具合と見られるので、Appleや一般の修理店でも修理や交換に応じてくれることでしょう。

iPhoneの画面が黄色く見える理由

そもそもiPhoneのような液晶画面の色は人によっても感じ方が異なるもので、メーカーも個体差として多少の色の違いは許容範囲と考えています。

また、尿液晶などという文句は日本からは出ているものの、欧米ではあまり見当たりません。

これは、瞳の色が黒い日本人は、青や茶色など薄い瞳の色の多い欧米人とは異なった色調に見えるからとも考えられるでしょう。

逆に、私たち日本人は何も感じないのに、欧米人は日本の蛍光灯がまぶしすぎると感じることが多いそうです。

こういう差を考えると、日本だけでなく世界中で販売しているiPhoneの画面が日本人には多少黄色く映るのも仕方のないことなのかもしれません。

iPhoneの黄色い画面を調整する方法

iPhoneの液晶画面が黄色いのは故障ではなく、そのため、修理や交換にも応じていないことがわかりました。

だからといって、黄色い画面を我慢して使い続けましょうと言うわけではありません。

iPhoneの画面設定から、各人の好みの色合いに調整することは可能です。

以下にやり方を紹介しますので試してみてください。

True Tone機能をオフにする

iPhoneの液晶画面が黄色いという指摘は最近始まったものではありません。

すでに2017年に登場したiPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xでも、画面の黄色さが話題を呼んでいました。

その理由は、この世代の機種から搭載された「True Tone」という画面の明るさや色の自動調整機能にあります。

True Toneはデフォルトで有効になっている機能です。

そのため、買ったばかりのiPhone 8やiPhone Xでも画面がやや黄色く見えることがあります。

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画面の黄色が気になる場合はこの機能をオフにしてみましょう。

やり方は、「設定」から「画面表示と明るさ」に進んで、True Toneのトグルをオフになるようタップするだけです。

また、設定からではなく、コントロールセンターからもTrue Toneの機能をオフにできます。

コントロールセンターを表示するには、画面下から上に向かってスワイプしてください。

画面の明るさを示すマークを強めに押すと、True Toneのアイコンが表示されるので、それをタップすればオンとオフを簡単に切り替えられます。

True Toneが搭載された理由

そもそもなぜTrue Toneという機能が新しく搭載されたかというと、あらゆる環境でスマートフォンを使う現代人のために、どんな明るさの時でも最適なディスプレイ表示をできるようにするためです。

True Toneがあるおかげで、屋外の強い日光の下でも屋内の薄暗い間接照明の下でも、画面を見やすいように自動的に調整してくれるというわけです。

ただ、True Toneのデフォルトの色設定はやや暖色が強いため、人によっては尿液晶などと呼びたくなるぐらい黄色く見えることがあるのでしょう。

ブルーライトによる目の疲れが気になる方は、なるべくTrue Toneを有効にしておく方がよいのですが、黄色すぎると感じるのなら無効にしてみてください。

Night Shiftで暖色を調整

iPhoneには、True Toneとは別に「Night Shift」という機能も搭載されています。

この機能は、設定した時間に画面を暖色にしてブルーライトを減少させるというものです。

あらかじめお休みの時間が近づくころにNight Shiftが有効になるように設定しておけば、寝る間際にうっかりスマホの明るいブルーライトを見てしまって睡眠が妨げられるという心配がありません。

この機能は2016年に発表されたiOS 9.3から追加されました。

これも、「設定から」「画面表示と明るさ」に進み、「Night Shift」のトグルを切り替えることでオン/オフの設定ができます。

同様に、画面下からコントロールセンターをスワイプして表示させ、画面の明るさを示すマークを強めに押すとNight Shiftのアイコンが表れるので、そこで切り替えてください。

画面の色調は端末の個体差にも原因があるかも

先ほどは日本人の方が欧米人より黄色を強く感じるようなことを述べましたが、同じ日本人のiPhoneユーザーでも、画面の色が黄色すぎると感じる方もいれば青く感じるという方もいます。

もちろん個人差もあるでしょうけれど、iPhoneの個体にも色調の差があるのではないでしょうか。

そもそも色温度が高い端末を基準にTrue Toneの設定をしているとすれば、2018年から登場した色温度が低い有機ELディスプレイの端末では、True Toneを有効にすると色調に異常が生じるのではないかと推測している専門家もいます。

カラーフィルターでお好みの色合いに調整

iPhoneにはカラーフィルターの色相調整機能もあり、これを調整することで画面の色を好みに近づけることができます。

やり方は「設定」から「アクセシビリティ」をタップ、続いて「ディスプレイ調整」から「カラーフィルター」を選びます。

赤/緑や青/黄などのフィルタなどがありますので、どれかのトグルをオンにしてみてください。

画面上に表示されている色鉛筆の色合いが変化します。

黄色いのが気になるのなら、青/黄フィルタを有効にして強度を調整してみてください。

青を強めにすると、画面の白さが増したように見えるでしょう。

画面に白さを増すホワイトポイントの調整

カラーフィルターを調整してもまだ画面に違和感を抱く場合は、「ホワイトポイントを下げる」を選んで画面の白色の明度を変えてみてください。

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先ほどと同じように、「設定」から「アクセシビリティ」、「ディスプレイ調整」と進み、「ホワイトポイントを下げる」を有効にします。

もしくは、スライダーでホワイトポイントのパーセンテージを調整することも可能です。

白の明度を変更すると、画面の印象がかなり違って見えるでしょう。

画面の明るさを調整するだけでなく、充電切れが近い時などに充電を節約するためにもホワイトポイントの設定は役に立ちますので、ぜひショートカットとして登録しておくことをおすすめします。

iPhoneのショートカットの割り当て

iPhoneのショートカットの割り当ては、先ほどと同じく「設定」から「アクセシビリティ」を選び、そこから「ショートカット」をタップします。

ショートカットしたい機能にチェックするだけで簡単に設定可能です。

設定したショートカットは、サイドボタンやホームボタンを3回素早く押すことで簡単に呼び出せます(iPhoneのモデルによって操作方法は異なります)。

iPhoneの画面の焼き付き対策

ここまで、iPhoneのいわゆる尿液晶の対策について見てきましたが、ここからは2017年のiPhone Xから搭載されている有機ELディスプレイに起因する画面の焼き付きについて詳しく見ていきましょう。

この新型のディスプレイは、従来のものより優れたコントラストと画質性能を持っていますが、焼き付きが起きやすいという弱点があります。

iPhoneだけでなく、これからのスマートフォンには次々と搭載されていくと予想されるディスプレイですので、焼き付き対策について知っておくのは有用です。

新型iPhoneに焼き付きが起こる理由

これまで採用されていたディスプレイでは、バックライトを裏側から当てることによって画面表示を行っていたのですが、有機ELディスプレイは画面上にある素子が発光することによって表示するという新しい技術となっています。

これまで以上に薄型で高精細、かつ、省電力になったのですが、長時間同じ画像を表示していると、稀に焼き付きが起こるという弱点があるのです。

ふつうに使っている限りめったに焼き付きなど起こるものではないとされていますが、新型のiPhoneを従来のモデルと同じような感覚で使っていると、ひょっとすると画面に画像が焼き付いて残ってしまう恐れがあります。

iOSを最新バージョンにアップデート

焼き付きを完全に防ぐには、常にiOSを最新バージョンにしておくことです。

iOSのアップデートとは新しい技術がお使いの端末に導入されるということですので、バージョンが新しくなるほど焼き付きのリスクは減少していくでしょう。

True Toneで焼き付き予防

焼き付きが起こりやすいのは、素子に負担がかかる画面が明るい時です。

先ほどもお伝えしたTrue Toneの機能を有効にしておくことで、自動的に明るさが最適化されて焼き付きの起こらない状態で使えます。

ただし、True Toneを有効にしていると、画面が黄色く感じられることがあるのはお伝えした通りです。

どちらを選ぶかはユーザー次第というところでしょうか。

こまめに画面表示を消す

常にiPhoneの画面を表示しておくのではなく、一定時間を経過すると自動的に画面が暗くなるようにオートロックを設定しておくとさらによいでしょう。

家電量販店の展示品のように、常に最大の輝度で同じ画面を表示するような使い方では焼き付きが発生するのも無理はありません。

iPhoneを使う状況に応じて適度に明るさを調節し、使用しない時はディスプレイ表示をオフにするよう心がけましょう。

焼き付きは修理対応となる

もし焼き付きが見られた場合は、症状が軽いうちなら電源をいったん落として、しばらく待ってから起動すると直っていることがあります。

強く焼き付いてしまった場合は、修理対応となります。

こちらは画面の黄ばみと違ってAppleの正規店で修理してもらえますので、購入した店舗やAppleリペアセンターで修理を依頼しましょう。

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保証期間内なら無料で修理してもらえます。

ただし、保証期間が過ぎている場合、Apple Care+に未加入ではディスプレイの修理は高額になることが確実です。

あらかじめApple Care+に加入しておくことをおすすめします。

iPhone画面の黄ばみや焼き付きは予防可能

iPhoneには画面の黄ばみや焼き付きなどの問題が報告されることがありますが、画面の黄色いのは仕様であり、焼き付きは一般的な使い方ではまず起こらない症状です。

画面の黄ばみが気になる場合は明るさ調整を、焼き付き防止にも同じく明るさ調整とこまめに画面表示を消すことで対応してください。

画面の黄ばみは初期不良でもない限り修理や交換には対応してくれませんが、画面の焼き付きは有償になる場合もありますが、正規店での修理対応が可能です。

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