iPhoneのセキュリティ機能でもあるパスコードは、他人に分からないような英数字を考えに考えて設定したという人は多いはず。
しかし、他人に分からないだけではなくて自分もうっかり忘れてしまったという事態が起こってしまうかもしれません。
ロック解除方法にはいろいろな方法がありますが、ここではデータを消去することなくロック解除ができる裏技を、メリットとデメリットと共にご紹介しましょう。
目次
iPhoneはいつ画面ロックされるの?
iPhoneの画面がロックされてしまうのは、間違ったパスコードを11回連続で入力した時です。
5回連続で間違えたあたりから、iPhoneの操作不能時間が発生して、間違える回数と共に操作できない時間がどんどん長くなります。
最高11回連続でパスコードを間違えると、画面ロックがかかり、画面ロック解除をしなければそのiPhoneを使うことができなくなってしまいます。
通常のロック解除方法とは?
iPhoneの画面ロック解除方法には、他のiPhoneの「iPhoneを探す」アプリを使って初期化する方法、パソコンのiTunesを使ってバックアップを取ったうえで初期化する方法、そして最終的にはリカバリーモードで強制再起動する方法があります。
通常のロック解除方法のデメリット
「iPhoneを探す」アプリを使った方法でも、iTunesを使った方法でも、そしてリカバリーモードを使った方法でも、これらの解除方法はすべて、iPhoneを初期化するという方法です。
バックアップを取っていなければiPhone内のデータはすべて消去されてしまいますし、初期化をしてバックアップ復元をする作業には、かなり時間がかかるものです。
とにかく面倒、というのが、これまで知られている通常のロック画面解除方法のデメリットと言えます。
実はSiriがロック解除をしてくれる!
パスコードを何回か間違えてしまい、いよいよこれはマズイと思ったら、まず最初に試したいのは、Siriにロック解除をしてもらう方法です。
Siriがロック解除できる条件
iPhoneにはすべてSiriが搭載されていますが、Siriにロック解除してもらうためには、Hey Siriの機能がオフになっていないことが条件である他、iPhoneのiOSのバージョンがiOS8~iOS10であることが条件となります。
Siriにロック解除してもらう方法
Siriに直接「私のパスコードを教えてください」と聞いても、残念ながら教えてはくれません。
しかし、Siri経由でいろいろな作業をしながら時間を稼ぐと、パスコードを入力することなくホーム画面へたどり着くことができます。
具体的には、まずSiriに時間を尋ね、そこから別の都市を検索してメッセージで誰かと共有します。
実在する人でなく架空の携帯番号を使うのがポイントで、電話帳に登録されていない番号だと、新規連絡先を作成する画面が現れます。
架空の情報を登録したり写真を追加して時間をたっぷりかけながらホームボタンをクリックすると、パスコードを入力していないのにホーム画面まで戻れます。
Siriにロック解除してもらうメリット
Siriにロック解除をしてもらうと、パスコードを入力しないだけでなく、初期化やデータ消去の心配なく、素早くホーム画面にたどり着けます。
もしもiPhone内にパスコードをメモしていた人なら、この方法で忘れてしまったパスコードを確認できるでしょう。
パソコンがすぐそばになくてもOKというメリットもあります。
外出先などでうっかり忘れてしまったけれど、帰宅するまでスマホが必要という時には、ぜひ試してみたい方法ではないでしょうか。
Siriを使うデメリットとは?
Siriを使ったパスコード解除の裏技は、すべてのiPhoneに有効というわけではありません。
解除できるiPhoneモデルはiPhone 5以降ですし、iOSも8~10まででなければいけません。
Hey Siriと呼びかける機能がオフになっていると、使えないという点もデメリットと言えるでしょう。
充電しながら行うのがコツ
Siriにロック解除をしてもらう際には、iPhoneが電源につながっていることもまた、条件となります。
まだiPhoneの電池がたっぷりある状態でも、充電器に差し込んで充電している状態で、Siriを使った画面ロック解除を試みてください。
Siriで解除できない人はiTunesを使うのがおすすめ
Siriでロック解除できなかった人は、iTunesを使った解除方法がおすすめです。
これはとうに裏技というわけではありませんが、iPhone内のデータを消去することなく素早く画面ロックを解除できる方法なので、ぜひ知っておくと良いでしょう。
iTunesでロック解除する方法
iTunesでiPhoneの画面ロックを解除するためには、まずパソコンでiTunesを立ち上げ、ケーブルでiPhoneと接続した上で、まずバックアップを取ります。
その上で、「バックアップ復元」を選択しましょう。
この作業によって、iPhoneの中を一度初期化した上で、たった今取ったばかりのバックアップを復元してくれます。
その際に、画面ロックは解除されるため、正しいパスコードを入力すれば問題なくiPhoneを使えます。
iTunesによる解除方法のメリット
iTunesを使った解除方法は、バックアップを取ったうえで画面ロックを解除できるというメリットがあります。
電話帳や写真・動画、アプリなどをそのままキープできるので、初期化の後にiPhone環境が変わってしまって使いづらくなるという心配はありません。
Siriを使った解除方法は、iPhone機種やiOSが限定されていますが、iTunesを使った方法では、機種やOSに関係なく、iPhoneならどれでも画面ロック解除ができるというメリットもあります。
iTunesを使うデメリットとは?
iTunesを使った画面ロック解除方法は、パソコンが必要です。
そのため、外出先などパソコンがすぐそばにない場所では、今すぐに解除したくてもできないというデメリットがあります。
さらに、iTunesを使ってロック解除をしても、パスコードを完全に忘れてしまって思い出せないのでは、再び間違ったパスコードを入力し続けて画面ロックがかかる恐れがあります。
その他の画面ロック解除方法
SiriやiTunes以外にも、パスコードを間違い続けて画面ロックに陥った場合の解除方法はあります。
例えば、パソコンにインストールして使えるリカバリー用のソフトを使っても良いですし、別のiPhone端末から「iPhoneを探す」アプリを使ってリモート初期化するという方法もあります。
また、最終手段としては、iPhoneをリカバリーモードで強制再起動させるという方法でも、画面ロックを解除できます。
ただし、どの解除方法を用いる場合でも、可能な限りiTunesやiCloudでバックアップを取ったうえで初期化するように注意してください。
バックアップすることなく初期化すると、内部のデータはすべて消去となってしまいます。
まずは裏技を試してみよう
iPhoneのパスコードを忘れてしまい、画面がロックしてしまったら、機種やiOSによっては、バックアップをとったり初期化することなく、Siriが簡単にロックを解除してくれる可能性があります。
この裏技をまず試してみて、上手くいかない場合は別の方法でトライするのが良いでしょう。