スマホやタブレットの通信料を節約する方法として、Wi-Fiを活用する方法があります。
大きな通信は自宅ですることや、外出先ではフリーWi-Fiを使うというものです。
しかしそれ以外にも大手通信事業者から格安通信事業者に乗り換える方法もあり、そこで出てくるキーワードとして「SIMロック」があります。
SIMロック以外にも知っておきたいキーワードはありますが、それらを理解するためにもSIMロックとは何かについて、知っておきたい情報を紹介します。
目次
SIMロックとは何かを知る前に
そもそもSIMカードとは何か?
携帯電話やスマートフォン、他にはタブレットなどはWi-Fiと別の無線通信でインターネットへ接続できます。
これは各通信事業者の基地局と電波でやりとりをする方法です。
そしてこの通信方法を利用するために、SIMカードが必要になります。
SIMロックやSIMフリーという単語をよく耳にしますが、これはそのままの意味でSIMカードへのロックやロックが解除された状態です。
その単語について知る前に、まずはSIMカードとは何なのかについて紹介していきます。
SIMカードとは移動通信システムに欠かせないもの
SIMカードの正式名称は「Subscriber Identity Module Card」です。
加入者の身元情報を記録したカードという意味になります。
SIMカードには利用者を特定するID番号が記録されており、それを電話番号と結びつけることで通信が可能になるシステムなのです。
ただしSIMカードの中には通話をせず通信のみに対応したものもあります。
そのため、通信事業者と契約をして通信をするための情報が記録されたカードと考えてください。
Wi-Fi専用端末にはSIMカードスロットが用意されておらず、Wi-Fiの電波が届かない場所では通信ができません。
逆にSIMカードスロットが用意されていれば、基地局からの電波が届く範囲で自由に通信ができるのです。
なぜSIMロックをする必要があるのか
SIMカードがあれば通信事業者の基地局から発信される電波を使って、電話やインターネットが使えるようになります。
しかしこの電波自体にもいろいろな種類があり、それに対応したSIMカードが必要です。
そしてここで登場するのがSIMロックですが、これは販売される通信端末に対して、特定のSIMカードしか認識しないようにする仕組みになります。
各通信事業者は、自社の通信を自社の販売している端末で利用して欲しいと考えています。
それによって契約を制限し、自社との長期契約が見込めるようになります。
その端末を使い続けるためには、その端末を販売している通信事業者のSIMカードしか使えないのですから、ユーザーは契約をし続けるしかないのです。
SIMロックにはどんなメリットがあるのか
SIMロックをすることでユーザーに発生するメリットとは
SIMロックについて調べてみると、それが通信事業者にとって一方的に得があるようなものに見えます。
しかしメリットがあるのは、通信事業者のみではありません。
ユーザーにとってもメリットになる要素があるのです。
SIMロックがほどこされた端末を購入するユーザーが増えれば長期契約が見込めるようになり、安定した契約収入が得られます。
各通信事業者はそれを見越して開発や販促を行うので、ユーザーは最新の端末を低価格で手に入れられるようになります。
スマートフォンになると、1台10万円以上になる機種もあります。
しかし実際に購入する場合は、通信事業者がその購入費用を負担してくれるのです。
一定金額を利用料金から差し引くことで、毎月の利用料金が下がるのは大きなメリットになります。
SIMロックとは端末メーカーにとってもメリットのあること
各通信事業者がスマホやタブレットを販売していますが、製造をしているのは別のメーカーです。
そのメーカーでは各種の電波に対応できる端末を作ることになりますが、そうするとコストが上がってしまいます。
それぞれの通信規格や周波数に対応するだけではなく、それを利用するための認証を受ける必要もあるからです。
これがSIMロックされている端末なら、最初から使用する通信規格や周波数が決まっているので負担は軽くなります。
もちろん同一の端末を複数の通信事業者から販売する場合は、それぞれの通信事業者に合わせて端末を製造する必要があります。
そのため、ある程度のメリットはあるものの、端末メーカーではそれほど大きなものとは言えないレベルです。
SIMロックにはどんなデメリットがあるのか
SIMロックによってユーザーにどんなデメリットがあるのか
ここまではSIMロックでのメリットについて紹介してきましたが、デメリットもあります。
それはユーザーにとって利便性が低下することです。
それぞれの通信事業者と端末の組み合わせが限定されているので、A社で販売している端末をB社と契約した状態で使いたくても使えません。
仮に端末メーカーが、A社とB社のそれぞれに同一端末を提供した場合でも、それぞれにSIMロックが施されていたら端末を流用できません。
極端な話、同じ端末を再度購入する必要があるのです。
さすがに現実的な話ではありませんが、通信事業者を乗り換える際の選択肢として、このようなケースが発生することは大きなデメリットになります。
SIMロックによって生じる海外利用でのデメリットとは
国内でSIMロックされている端末を利用する分には問題がなくても、海外で利用する際には大きなデメリットになる場合があります。
これはそれぞれの通信事業者で提供しているサービスによって異なりますが、通常利用の範囲では国内で提供されているSIMカードを海外では使うことができないからです。
SIMロックされていない端末なら、海外旅行の際に現地で提供されているSIMカードを使えます。
しかしSIMロックされている端末ではそれができないので、通信事業者が提供する海外ローミングサービスを利用する必要があるのです。
このサービスを使えば海外での通信はできますが、料金が割高なので大きな負担になります。
それ以外の選択肢としては、現地で販売されている端末を購入・契約する方法になります。
しかし移住や海外出張ならともかく、短期間の海外旅行をするためにそこまでコストのかかる方法を選ぶケースはありません。
SIMロックは解除できないものなのか
実は簡単にできるSIMロック解除
SIMロックが登場した当初は、購入した端末のロックを解除できませんでした。
しかしその後、各通信事業者でSIMロックの解除サービスが提供されるようになりました。
標準でロックが解除されているわけではなく、料金が発生する場合もありますが、これによって端末と通信事業者の選択が大きく広がりました。
各通信事業者へ依頼すれば、対応をしてくれます。
基本的にSIMロックを解除すること自体は、大きなデメリットがありません。
しかし通信事業者によっては、SIMロック解除をすることでデータが変化・消失する可能性があると説明される場合があります。
通常ならSIMロックでデータが消失することはありませんが、データを100%保証されるものでもありません。
そのため事前にバックアップを取っておき、何かあっても対処できるようにしておけば安心できます。
SIMロック解除の条件を満たしているのかに注意
SIMロック解除をする場合は、通信事業者ごとの条件を満たす必要があります。
「SIMロック解除対応端末であるか」と「購入から一定期間が経過していること」と「ネットワーク利用制限がかかっていない」などが共通しており、それ以外は小さな違いです。
SIMロックを解除できれば、通信事業者との契約をする際の選択肢が一気に広がります。
大手の通信事業者だけではなく、格安SIMを提供している通信事業者も選択できるようになるのです。
それぞれ注意点もありますが、解除自体にデメリットはないので是非検討してみてください。
SIMロックの正しい知識を身につけよう
当たり前のように行われてきたSIMロックが簡単に解除できるようになって、通信事業者同士の競争も激しくなるでしょう。
それによって得られるメリットとデメリットを知ることで、今後どこの通信事業者を利用するのかについても考えやすくなるのです。
よくわからないままにしておくと便利でお得なサービスについて気づけないこともあるため、SIMロックについて正しい知識を身につけるようにしましょう。
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