iPhoneでもアンドロイド系のスマホでも、中古のスマホを買う時に、ちょっと注意しておいていただきたいことがあります。
皆さんは『白ロム』とか『赤ロム』という言葉を聞いたことがありますか?
買取専門店ではよく使われている専門用語で、白ロムとは正常な中古の携帯端末を意味します。
そして赤ロムは、そのままではまともに使用ができない携帯端末のことを言い、新しいスマホだとしても買取の時に大きなデメリットが出てしまう危険があります。
今回は、中古携帯の売買でトラブルとなる赤ロムについて詳しく説明していきましょう。
目次
スマホの中古買取でデメリットとなる赤ロムを知っていますか?
ある日親戚のお兄さんが、新しいスマホを買ったので、それまで使っていたスマホをくれるといってもらったら、何だかいきなり画面が赤くなって、全く使えなかったという話があります。
あるいは、リサイクルショップで購入した中古のスマホを使おうとしたら、まったく開けなかったというトラブルもよく聞かれます。
このように他人のスマホを購入して、使おうとしても使えない状態になってしまうのはなぜでしょうか?
それには、ひとつ原因がありました。
まず赤ロムについての正しい知識から
赤ロムってどういう意味の言葉なのでしょうか?
スマホの話題でときどき耳にする事があっても、その詳しい意味を知っている方はあまり多くはないかもしれません。
まず初めに、赤ロムについての基本的な知識についてご紹介します。
ズバリ赤ロムとは、携帯電話サービス会社であるキャリア側によって、ネットワークの利用制限が掛かっている状態のスマホ・タブレットなどのモバイル端末のことです。
理由はさまざまですが、キャリアによって制限がかかってしまったモバイル端末は、画面が赤く表示されたままになってしまいます。
このために、利用制限の架けられたスマホなどを称して『赤ロム』と呼ぶのです。
ちなみに、この赤ロム状態を解除できるのは、当然ながらその端末の携帯電話サービス会社だけです。
赤ロムになってしまうと、そのスマホはこうなる
携帯電話サービス会社によって赤ロムになってしまったiPhoneなどのモバイル端末は、まず電話としての機能が使えなくなってしまいます。
そうです、電話会社から利用制限がかかっていますので、当然のことながら電話も通話不能になってしまいます。
そして画面にフルスケールで経っていた電波アンテナが、なぜだか急に赤くなってしまいます。
例えSIMカードを別のものと取り換えたとしても、それ以降は規制がかかったままの状態で、まったく使い物にならなくなってしまうのです。
ただし、一つだけ利用方法があります。
Wi-Fi環境を利用した時だけ、インターネットが利用できるのです。
それでは使える範囲がかなり狭くなってしまうので、本来のスマホのメリットが大きく損なわれてしまうことに変わりがありません。
そもそもどうして赤ロムになってしまうのか?
ネットの口コミサイトを見ますと、「今使っているiPhoneが急に赤ロムになってしまった」という感じのコメントがたくさんあります。
でも、なぜ赤ロムになってしまうのでしょうか?
携帯電話サービス会社が利用制限を掛ける以上、それなりの理由があるハズです。
一般的に言われている理由は、大きく3つあります。
モバイル端末の分割払いを滞納・未払いにしているケース
現在の携帯会社のセール方法として、メインとなるサービスが長期分割払いのモバイル端末販売です。
毎月数千円を2~3年間払い続けるシステムで、購入時にはとてもメリットがあります。
ただし、この分割返済を途中で滞納したり、未払いのままにしてしまうと、携帯電話サービス会社からペナルティが科せられます。
その一つが利用制限の赤ロムです。
自分でローンを組んで買ったスマホであれば、返済トラブルを解決することで白ロムに戻すことができます。
ですが、問題となるのが中古でスマホを購入した場合です。
前の持ち主が返済途中である場合は、ちょっと厄介な話になるかもしれません。
ちゃんと返済を完了してくれればいいのですが、途中で支払えなくなってしまうと、その端末は有無を言わさずに赤ロム化してしまいます。
中古で買った方は、その事実を知りませんから、完全にパニック状態になってしまうのです。
『なぜ急に赤ロムになったんだ?』と途方に暮れてしまうこともあるでしょう。
その時の対策については、後で説明しましょう。
盗難品を中古で買ってしまったケース
スマホは高価なアイテムであると同時に、個人情報が詰まった財産とみなすこともできます。
置き引きやスリ、車上荒らしなどで盗まれてしまうことは珍しくありません。
そんな盗難品は危険です。
持ち主がキャリア会社に連絡をすると、遠隔操作で利用制限を掛けるのが一般的です。
なお、盗難されたモバイル端末が中古市場に出回っていることはよくあります。
知らないで購入してしまうと、いきなり赤ロム化してしまうリスクがあるのです。
もちろん買取販売店などは赤ロムの端末など販売するはずもありませんが、お店で買取した時点で白ロム状態で、お店に陳列している最中に赤ロム化することも稀にあるのです。
嘘の紛失届をして代替えのモバイル端末を受け取ったケース
大手の携帯電話サービス会社では、スマホを紛失してしまったり、盗難に遭ってしまった時に、保険的な意味あいで代替え端末を無料で提供するサービスがあります。
この紛失届はあくまでも自己申告なので、もし嘘をついて不正に代替え端末を貰ったとしても、会社側ではチェックの効かないシステムになっています。
実際にこの手の不正が頻繁に見られています。
不正で新しい端末を貰った人は、古い端末を売却するケースがよくあります。
キャリア会社では、のちに紛失届のあった端末を赤ロム化しますが、その間隙で購入してしまう被害も少なくありません。
赤ロムのモバイル端末を事前に確認する方法はこれ!
これから購入しようと考えているスマホやタブレット端末が赤ロムかどうか?
それを事前に確認する方法があります。
スマホやタブレットなどのモバイル端末には、必ず15ケタの製造番号が付いています。
その製造番号をつかって、ドコモやソフトバンクといった電話サービス元の公式サイトからチェックすることができます。
それぞれの携帯電話サービス会社には、『ネットワーク利用制限確認ツール』が紹介されていて、それを使って事前に利用制限が掛かっているかどうかのチェックができるのです。
中古のモバイル端末を購入する前に、この番号を確認して、公式サイトでチェックをかけるようにすると被害が大幅に防げます。
赤ロムの買取・販売は原則として違法ですので被害に遭ったら販売元へ交渉を!
商法において、赤ロムのような問題商品の買取や販売は原則として禁止されています。
そこで、リサイクルショップなどで購入したスマホが、後日いきなり赤ロムになってしまった場合、本来であればお店に事情を説明して引き取ってもらうのが筋でしょう。
ただし、お店側も善意の被害者なので、賠償義務が問えない可能性が強いですが、ちゃんと話しあうことでお店側が譲歩するケースもあるようです。
誠意をもって相談すれば、もしかしたらよい結果が得られるかもしれません。
ですが、基本的には泣寝入りになるケースが多いので、中古スマホは慎重に選びましょう。
返済途中のモバイル端末は返済を完了させてから買取に出そう!
自分が中古スマホを返済途中で売却した場合は、必ず返済を完全に終わらせてからにするべきでしょう。
ネットショップやオークションサイトでは、時々赤ロムのiPhoneを低価格で販売しています。
いまのところ赤ロム販売に関して罰則規定がないため、いわゆるグレーゾーン扱いで低価格で扱っている業者もいます。
決してアウトではありませんが、それはモラルに反しますから手を出すべきではないでしょう。
ちゃんと返済を清算して、白ロムのままで売却するのがベストでしょう。
赤ロムの問題は、ご自分の端末であれば解決は難しくありません。
ですが、中古購入の場合は消費者に大きな被害をもたらす可能性があります。
今は法的措置が弱いので、自己防衛をしっかりとして、被害に未然に防ぎましょう。
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