光回線にしたいけれど、回線を引くには工事が必要なのがちょっと。
このような理由で光回線に切り替えるのをためらう人がいます。
光回線に切り替えることで、インターネットのスピードは安定しますし、なんといっても高速大容量通信ができるので、一度光回線を体験してしまうと、もう元には戻れないと多くの人が感じています。
光回線に切り替えるのをためらう別の理由として、工事費用がかかるという点もあります。
光回線のために工事費用をかけなければいけないので、その費用がもったいないと感じるのかもしれません。
もしそのようなことで悩んでいるのであれば、工事不要でも光回線が導入できるケースがあることを知っておくと良いでしょう。
光回線で知っておきたい3つのこと
工事不要で光回線に切り替えられれば、その方が便利だと感じる人も多いです。
光回線を導入する前に、これだけは知っておいてほしいことがあります。
それは
- ほとんどの場合は工事が必要
- 光回線が開通するまで待ち時間がある
- オーナーや管理組合の同意が必要
という3点です。
ほとんどの場合は工事が必要
光回線を導入する場合、電柱から光ファイバーケーブルを宅内に引き込むための作業が必要です。
すでに宅内への引き込みが完了しているマンションや戸建てであれば、この工事は必要ありませんが、まだ工事していない場合、引き込むための工事が必ず必要です。
光ファイバーケーブルの引き込みの際には、壁側に固定するために金具などを壁に取り付けます。
この際、壁に穴をあけることになるため、事前の同意と立ち合いが必要になります。
家にケーブルを伸ばしたのち、ケーブルを宅内に引き込まなければいけません。
この際にも壁に穴をあけるか、もしくはエアコンのダクトを利用して引き込むなどの工事が発生します。
いずれも工事はほとんどのケースで必要になることを覚えておきましょう。
屋外工事及び屋内工事では専門の作業員が作業を行います。
ボランティアではないので、人件費はもちろん発生します。
電柱から引き込む場合、高所作業車を利用して引き込みを行います。
回線を引くための費用が請求されるのはそのためです。
光回線開通まで時間がかかる
光回線は上記で説明した通り、ケーブルの引き込み工事が必要になりますが、工事が混み合っていると、その分だけ開通に時間がかかります。
特に春の引っ越しシーズンになると、インターネットの新規注文が増えるため、開通工事まで順番待ちということも珍しくありません。
時間に余裕をみた計画を立てることが必要です。
光回線を開通させるための局内工事も必要になります。
この場合立ち合いは不要ですが、局内工事が完了するまで、光回線は利用できません。
局内工事の完了時期については、回線事業者から送られてくる資料に記載されています。
オーナーや管理組合の同意が必要
戸建ての持ち家にお住まいの場合、特にだれかの同意を得る必要はありませんが、賃貸物件や分譲マンションに住んでいる場合は事情が違ってきます。
賃貸物件の場合はオーナーが物件を管理していますから、光回線を導入するためにオーナーの同意を得なければいけません。
壁に穴をあけるなどの作業が必要になるので、オーナーに黙って作業を依頼してしまった場合、後から現状復帰や損害賠償を求められる可能性が高いです。
分譲マンションの場合、共有部分に手を加える場合、管理組合の同意を得ないといけません。
分譲マンションの各部屋はそれぞれの居住者が所有していますが、共有部分は自分のものではないため、管理組合に連絡入れて、ケーブルを引き込むための工事をしても良いかどうかを尋ねたのち、管理組合が工事許可を出さない限り、工事はできません。
黙って工事をしてしまうと、先ほどの賃貸物件のケースのように損害賠償が求められる可能性があります。
工事不要のケースってあるの?
工事が必要な場合について取り上げましたが、ほとんどのケースで工事が必要になることがわかります。
それでも工事不要のケースってあるのでしょうか。
一定の条件を満たした場合、光回線の工事は不要です。
工事が不要になるのは
- 光コラボへの乗り換え
- 光回線の引き込み済みで光コンセントが用意されている
この2つのうちいずれか一つを満たしている場合です。
光コラボへの乗り換え
光コラボというのはNTTが提供するインターネット接続サービスのことで、NTT以外の企業も光コラボに対応していれば、NTTのフレッツ回線を利用してインターネット接続ができるようになっています。
なぜ光コラボで他者に乗り換えた場合、工事不要なのかというと、既存の回線をそのまま使う形になり、インターネットサービスプロバイダーのみの変更で済むため、切り替え工事が不要になります。
プロバイダーを変更する場合、モデムの設定を変更する必要がありますが、自分で操作するだけなので、立ち合いも不要なのです。
光コラボ同士であれば、面倒な切り替え工事が不要なだけでなく、時間的なロスもないため、快適なインターネットを楽しめます。
光回線の引き込み済みで光コンセントが用意されている
光コンセントというのは、光回線の接続に必要な光ファイバーケーブルの入り口の設備のことで、すでに宅内まで光ファイバーケーブルが届いていることを意味します。
光コンセントがあれば、そこにケーブルを差し込み、モデムを接続することで、工事不要でインターネット接続を始められます。
最近はこのような設備が最初から整っている物件が増えていますので、引っ越しをする際は光コンセントの有無を確認することで、インターネットの開通工事に必要な時間を節約することが可能です。
2つの条件に当てはまらない場合はどうするか?
光コンセントが設置されておらず、光コラボ契約もないという方も多いです。
そのような場合、基本的には光回線の開通に関連した工事が必要です。
どうしても工事に立ち会う時間がない、プライバシーを守りたいといった理由で工事以外の選択肢を選びたい場合、どうしたら良いのでしょうか。
インターネットが用意されている物件を探す
物件によってはインターネットがすでに開通していて、Wi-Fiルーターを含め、全ての機材が設置済みというものもあります。
このような物件はオーナーが好意で設置している場合がほとんどですが、引っ越し当日からインターネットが利用できるので、大変便利です。
インターネット料金については、家賃に含まれている場合や、家賃とは別に費用を支払う場合もあります。
物件を契約する際に、不動産会社と詳細を確認しておくことをお勧めします。
マンションやアパートでは、集合住宅向けのプランを契約している場合が多いため、割安な価格でインターネットが利用できる場合があります。
デメリットもあります。
それは回線が選べないことです。
物件によっては光回線のものや、ケーブルテレビのネットワークを利用したものもあります。
光回線は高速ですが、ケーブルテレビインターネットだと回線速度が光回線ほど速くはないものが多いです。
この点も契約時に確認しておくと良いでしょう。
ケーブルネットワークのインターネット
物件によっては上記のようなサービスはないものの、ケーブルテレビが提供するインターネットが利用できる場合もあります。
この場合、工事が必要な物件とそうでない物件とがあるため、入居する際にケーブルテレビ会社に確認をしておくことをお勧めします。
すでに回線が整っていて、ルーターなど専用の端末を設置するだけでよいという状態であれば、工事は不要になるため、契約手続きをしたのちに、送られてくる機器を設置すればすぐにインターネットが使えるようになります。
ケーブルテレビが提供するインターネット接続サービスも、光回線を利用したプランが増えています。
いわゆるケーブルネットワークを利用したインターネット回線の場合、速度が30Mbps程度と光回線に比べると速度が遅いのが難点ですが、ベストエフォート方式のようにノイズなどの影響で速度低下が起きるなどの障害は起きにくいため、比較的安定した速度でネットが楽しめます。
光回線とケーブルネットワークのハイブリッドで提供するサービスも登場しています。
このようなサービスの場合、回線スピードは100Mbps以上のものが中心で、300Mbps以上のスピードを提供しているものもあります。
使用感としては光回線と遜色なく、快適にインターネットへの接続ができます。
モバイルルーターを利用する
モバイルルーターというのは、携帯電話会社のモバイル回線を利用してインターネットに接続するサービスです。
スマートフォンでインターネットに接続するのと同じ方法で、パソコンをインターネットに接続できます。
モバイルルーターは光回線などの固定回線とは異なり、モバイルネットワークを利用します。
近年日本でも5G回線を利用できるモバイルルーターが登場しています。
5G回線は4G回線よりも速度が速く、より快適なインターネット接続が楽しめるという利点があります。
モバイルルーターのデメリット
モバイルルーターのデメリットとして、電波状況によっては、速度が安定しないことが挙げられます。
近くに携帯電話会社の電波塔がない場合、速度が遅くなったり、途切れたりすることがあります。
スマートフォンを使っていて、突然ネットへの接続スピードが遅くなった、といった経験をしますが、これは回線品質が関係しています。
モバイルルーターはモバイル回線を利用するという特性上、インターネット接続の上限が設定されていることがあります。
制限を超えると、速度が急激に落ちたり、接続できなくなったりします。
他にも1日あたりのネット使用量が規定値を超えた場合、携帯電話会社が自動的に回線速度を遅くすることもあります。
モバイルルーターはスマートフォン同様バッテリーで駆動します。
充電するのをうっかり忘れてしまった場合、直接電源につないで起動させることもできますが、バッテリーの寿命が短くなるといったデメリットがあります。
バッテリーが劣化した場合は、有料で交換することもできますが、最近のモバイルルーターの中には、バッテリー交換を自分でできないタイプも増えています。
これらの機種はメーカーに送付してバッテリー交換を依頼する以外に方法がなく、交換から戻って来るまではインターネットに接続できないといった問題も生じます。
以上の理由から、モバイルルーターは快適にインターネットを利用するという観点からすると、少し物足りないと感じてしまう人もいるかもしれません。
ホームルーターを利用する
モバイルルーターの他に注目を集めているのが、ホームルーターです。
ホームルーターというのは、モバイルルーターと原理は一緒で、モバイルネット網を利用してインターネットに接続するサービスです。
モバイルルーターとの違いとして、見た目は一般的なWi-Fiルーターに似ていて、室内にホームルーターを設置するだけですぐにインターネットが利用できるようになります。
ホームルーターは電源を入れて起動するだけですから、接続方法は至極簡単で、機械にあまり詳しくない方でも簡単に設定ができるようになっているのが魅力です。
インターネットに接続する場合は、あらかじめ設定されているアクセスポイント番号(SSID)とパスワードを入力するだけなので、面倒な設定作業は必要ありません。
ホームルーターには携帯電話無線ネットワークに接続するためのSIMカードが内蔵されています。
自分でSIMカードを挿入することで、あとは電源を入れて起動させるだけ。
電源は家庭内のコンセントから取れば良いなど、設定がとにかく簡単です。
ホームルーターにはバッテリーは内蔵されていません。
ホームルーターはコンセントから電源を確保する仕組みですから、バッテリー切れの心配がないのがメリットです。
ホームルーターの中には5Gに対応した機器も登場していて、高速大容量インターネットも楽しめます。
光回線と同じかそれ以上のスピードが出ることもあり、次世代のインターネット回線として注目されています。
ホームルーターのデメリットはルーターの大きさです。
モバイルルーターのようなコンパクトな機器ではなく、ルーターそのものが大きいので場所をとってしまう可能性があります。
もちろんコンパクトな機器も登場していますので、導入する際にはルーターの大きさを確認しておくと良いかもしれません。
もう一つのデメリットは、光回線のように無制限でデータ通信ができるわけではないことです。
ホームルーターは基本的に無制限接続プランを提供していますが、インターネットの接続容量が規定値を超えた場合、速度制限がかけられる可能性があります。
大量のデータをダウンロードするなどヘビーな使い方をする場合は向いていないかもしれません。
工事不要なモバイルルーターの選び方
光回線を導入したいけれど、検討した結果工事不要で導入できるものがないことがわかった場合、モバイルルーターもしくはホームルーターを契約する以外に選択肢は非常に狭くなります。
できればお得に契約したいと思うものですが、どのような方法があるのでしょうか。
キャンペーンを活用する
モバイル回線を提供する業者は顧客獲得のためにさまざまなキャンペーンを実施していますので、キャンペーンを活用することで、よりお得に契約ができます。
キャンペーンは会社ごとに異なっていますが、例えば初期費用が無料になる、キャッシュバックがある、スマートフォンとセットで契約すると携帯料金が割引になるといったケースが見られます。
キャッシュバックは期間限定で行われることが多いです。
特にシェアを伸ばしたいと思っている企業は積極的にキャッシュバックキャンペーンを実施して、顧客獲得を行なっています。
キャッシュバックは現金の他に電子マネーや商品券などで、数万円前後のキャッシュバックがもらえることもあります。
キャッシュバックの条件として、最低利用期間などがあり、その期間内に解約をしてしまった場合は、キャッシュバックの権利を失ってしまうといった施策が多いです。
短期で契約を考えている場合は、キャッシュバックは期待しない方が良いかもしれません。
初期費用やホームルーターもしくはモバイルルーターが無料になるというキャンペーンもあります。
基本的に毎月の料金にモバイルルーターやホームルーター本体料金が分割で含まれるケースが多いですが、ルーターが無料になるキャンペーンを活用すると、その分の毎月の費用が浮く計算になるので、お得感が出てきます。
固定費が割安な会社を選ぶ
ホームルーターでの毎月のネット料金は会社によって異なります。
回線品質はほぼ同じでも、毎月の料金が500円違うだけで、年間で6,000円ほどの差が出てきます。
3年利用した場合は18,000円とその差は歴然です。
契約をする場合には、複数の会社の料金プランを比較するなら、より割安なプランが契約できます。
プランによっては契約初年度のみ割引などのキャンペーンもあります。
キャンペーンが全くないプランと比較するなら、1年間でも割引される方を選んだ方がお得です。
通信量が充実しているプランを選ぶ
ホームルーターやモバイルルーターを利用する際に注意したいのが、毎月使用できる容量です。
スマホを持っている方はわかると思いますが、プランによって月のインターネット接続容量が決まっています。
容量が多ければ多いほどネットを多く利用できます。
ホームルーターやモバイルルーターも同じで、容量無制限のものや、毎月の容量が50Gbなど容量制限が設けられているものもあります。
その場合、毎月どれくらいの量をインターネットで消費しているかを計算してから契約する方が良いでしょう。
動画をたくさん見るなど、毎月のインターネット使用量が携帯電話会社が提供する容量を超えているのであれば、無制限プランを提供している会社を選ぶ方が良いでしょう。
常に新しいルーターが提供されているか
スマートフォンと同じでルーターも新しければ新しいほど性能が進化しています。
ネット接続の安定性だけでなく、機能も充実しています。
ルーターとスマートフォンやパソコンをWI-FIで接続する場合も、WI-FIの企画が最新式になっていると、電波が届く範囲や、速度がより広範囲に、より速く接続できます。
モバイルルーターの場合、電池の持ちもチェックしておきたいポイントです。
最新式のルーターは電池容量が増えていたり、急速充電できたりと性能も格段に向上しています。
電池の持ちが良いルーターなら、外出先でも電池の消耗を気にせずにインターネットが利用できるので、ストレスも少なくなります。
ネットの接続スピードが高速
モバイル回線の速度品質は年々向上していて、大容量通信がどこでも利用できるようになっています。
最新の電波に対応しているルーターであれば、超光速通信の5Gに対応しているものもあり、光回線と同じかそれ以上のスピードが出るものも登場しています。
この点をよく調べずに契約したのち、ネットの接続スピードがどうも遅くて困る、といった問題が起きることがあります。
これは契約した回線のスピードが元々遅いため、このような現象が発生します。
もし契約をする場合は、先ほど説明した5G規格のものを選ぶ方が良いでしょう。
5Gはまだ日本全国どこでも利用できるというわけではないため、自宅が5Gのエリア内かどうかをチェックすることも必要です。
もし対応していない場合は4Gでの契約になります。
4Gも3Gと比較すれば高速通信が可能で75Mbps-100Mbpsのスピードができます。
ただし、これは理想値で必ずしもこのスピードが出るわけではありません。
場所によってはさらにスピードが低下する可能性もあります。
契約をする前に、もし無料で試すことができるのであれば、一度無料レンタルを申し込んでみて、回線速度を確認してから契約するという方法もあります。
ただし、全ての携帯電話会社がこのようなキャンペーンを実施しているとは限らないため、事前に確認しておきましょう。
サポート内容はどうか
ルーターを契約するにあたって、サポート体制がしっかりしているかどうかを確認することも大切です。
電話によるサポートが利用できるのか、24時間サポートはあるのか、端末が故障してしまった場合、修理規定はどうなっているのか、代替機の貸し出しはあるのか、といったことです。
これらの点をチェックして、サポートが充実しているものを選ぶなら、万一トラブルが起きた時も、スムーズに解決できます。
代替機の貸し出しについては、無料で貸してもらえるのかどうかもチェックしておきたいところです。
貸し出し料金がかかる場合、それだけ余計な出費になってしまうので、無料で貸し出してくれる会社を選ぶことで、費用を節約できます。
セットアップサポートも必要だと感じる人もいるかもしれません。
基本的にルーターはセットアップ済みなので、電源を入れればすぐに使えるようになっていますが、ファームウェアの更新など、機器を最新の状態に保つためには、自分で操作しなければいけない場面もあります。
このような問題をサポートしてくれるサービスがあれば、自分で操作するのは苦手という人も安心して利用できることでしょう。
光回線と料金を比較する
もしルーターの方が光回線と同レベルのネットスピードがある場合、必ずしも光回線を契約する必要性はないかもしれません。
そのような場合は、光回線と料金を比較してみると良いでしょう。
毎月の固定費がいくらくらいかかるかをチェックして、それぞれを比較してみます。
契約期間も確認し、期間内に解約した場合、違約金がいくらくらいかかるのかもチェックしておくことをお勧めします。
例えば転勤が多く、契約期間内に解約してしまう可能性がある、という場合には、違約金のかからないタイプを選ぶという選択肢も候補に入れてみると良いでしょう。
工事不要ですぐに利用できる回線を選ぶ
工事が不要な光回線と、その代替プランを考えておくなら、インターネットを導入するときに、どの選択肢が良いのかを理解した上で、契約できます。
ポイントは、工事不要で利用できる光回線には一定の条件があること、インターネット導入済みの物件を探すか、モバイルルーターやホームルーターを代替プランとして利用すること、といった点を理解しておくことです。
光回線はスピードが安定しているので、快適にインターネットを楽しみたいという人に特に向いています。
工事不要のサービスをチェックしておけば、特に煩わされることなく、インターネットを楽しめます。
やはり事前の情報収集を行なって、最適なプランを選ぶのが鍵と言えるでしょう。
楽天モバイルなら、iPhone 13を安くお得に購入できます。
「楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラム」で購入すると、月々たったの2,058円。
最新のiPhoneが約半額で買えちゃいます!
さらに初めてのプラン申し込み&他社から乗り換え(MNP)なら最大30,000ポイント還元されます。
iPhone 13を安く買うなら今がチャンスです!