インターネットをする上で一番早いのが光回線と言われていますが、実際に光回線を契約していても遅いと感じることはあります。
大きなファイルをダウンロードしているなら時間がかかっても仕方ありませんが、普通のホームページを見ようとしているのに待たされることもあるのです。
そんな時は、光回線の速度を確認し、その原因をチェックしていきましょう。
環境によって難しい場合もありますが、実は意外なところに光回線が遅くなる原因が隠れていることもあります。
目次
快適に感じられる光回線速度の目安
光回線の速度は、契約プランによって大きく変わります。
100Mbps契約もあれば、1Gbpsや10Gbpsでの契約もあるからです。
一般的な利用方法なら10Gbpsも必要になることはないのですが、回線速度に関しては早ければ早いほど良いことに違いはありません。
そこで気になってくるのが、実際にどれくらいの速度が出るなら快適に感じられるのかです。
光回線を使うなら30Gbpsくらいは欲しい
簡単な目安として、一般的なサイト閲覧なら5Mbpsもあれば苦痛に感じることはありません。
画像が多く使われているサイトになると話は別ですが、ちょっとした情報を調べるくらいならこれくらいでも十分な速度でしょう。
そして、動画視聴になってくると必要な速度は一気に上がります。
動画サイトを利用する時にどんな解像度で見るのかによって変わりますが、10Mbps~30Mbpsくらいあると心強いです。
動画の種類によっては解像度を落とすことで必要な速度を下げられますが、4K画質になると30Mbpsくらいはないとすぐに読み込み中になってしまいます。
オンラインゲームになってくると「回線速度は50Mbps以上欲しい」という声もありますが、実際には速度よりもPing値が重要なので注意したいところです。
これはサーバー間で通信をした際の反応速度で、回線速度が速くてもPing値が高ければラグの原因になってしまいます。
単純な速度とは別な話になり、「どこと通信をしているのか」で変わってくる要素なので、自分がプレイしているオンラインゲームのサーバーとの相性問題です。
光回線の速度を調べる
光回線の速度を調べる際には、速度測定サイトを使用します。
利用の際に注意したいのは、それぞれの回線測定サイトによってサーバーが異なり、各サイトで結果が異なることです。
これはサーバーの混雑状況や距離によって測定結果が異なるためです。
できれば複数のサイトを利用しましょう。
ある速度測定サイトでは高速でも、別の速度測定サイトでは遅い結果になることもあるからです。
インターネットは世界中を繋ぐネットワークですが、それぞれのコンピューターと直接繋がっているわけではありません。
Aの地点からBの地点へ直接繋がるならロスはありませんが、Aの地点からCやDやFを経由してBの地点へ行く場合は、応答速度が低下するのです。
これは地域による問題もあれば、使用している機器による問題もあり、Ping値として知られています。
自宅から速度測定サイトのサーバーまで距離があるなら、それだけ結果は悪くなります。
経由する機器の数が多くても同様で、そのため速度測定サイトによって結果がバラバラになるわけです。
信頼できるひとつのサイトに絞るのも良いですし、複数サイトの平均値で考えるのも良いでしょう。
速度測定サイトでの結果は、目安であり理論値にどこまで近づけているのかがポイントになります。
100Mbps契約で90Mbpsが出れば、それだけのポテンシャルを持った光回線と言えますが、全てのサイトで90Mbpsが出るわけではないので注意しましょう。
また、昼の時間と夜の時間によって混雑具合が変わるので、チェックする場合は複数の条件で行うと信頼性が高くなります。
オンラインゲームの中には、速度測定機能を持っているものもあります。
この場合は、一般的な速度測定サイトではなく、ゲーム内の結果を優先すると良いです。
実際にゲームをする時に接続するサーバーを使っての速度測定なので、一番知りたい数字を出してくれます。
光回線の速度が遅いと感じられるようになる原因
光回線の速度を測定した結果、満足のできない速度だと分かったら、どうしてそんな速度になっているのかを考える必要があります。
この原因が分からないと、そこからどう対策して良いのかも分からなくなるので、考えられる要素は全てチェックしていきましょう。
接続機器が原因で光回線の速度は下がる
光回線が遅いと感じられる原因として最も身近なのが、宅内環境です。
どんな機器を使って接続しているのかによって、光回線の速度が大きく損なわれることはあるので注意してください。
その中でも一番分かりやすいのが、モデムやルーターになります。
そもそもモデムやルーターが古いままだと、回線の規格に対してキャップがかかってしまいます。
よほど古いものでなければルーターそのものの規格が原因になることはありませんが、古いLANケーブルを使っていることが原因で、1Gbpsの契約なのに100Mbpsで頭打ちになってしまうことがあるのです。
契約している速度と比べて、制限がかかっているような速度測定結果が出る場合は、機器や配線などの接続環境を見直してみてください。
「まだ使えるから」と古いLANケーブルを使用している場合、このミスを起こしやすいです。
ルーターまでは高速なのに、ルーターからパソコンまでの間に制限がかかってしまったら、その速度で頭打ちになってしまいます。
接続方式のせいで光回線の速度は下がる
無線接続を使っているなら有線接続の方が安定しますし、無線のままで使うとしても古い無線規格ではなく最新の無線規格を使った方が速度は出て安定します。
「普通に使う分には問題ない」と思っていても、実際に速度が必要な時に制限をかけられている状況で使うのはとてももったいないです。
Wi-Fiにはいくつかの規格があり、基本的には新しい規格の方が安定して速度が出ます。
しかし、古いルーターを使っている、過去に使用していた機器と同じSSIDを選んで古い通信規格を使っていると速度が低いままになるのです。
現在使っている接続方法に問題がないのかは、念のために確認してみましょう。
LANケーブルと同様に、自分では問題ないと思っていても実は間違った接続規格を選んでいることはありえます。
こういうところも、意外と見落としがちなポイントです。
光回線自体の問題で起きる速度低下
光回線の速度は環境に左右されますが、それは自宅の外でも起きます。
フレッツ光で言えば、フレッツ網が混雑していると速度は一気に低下してしまうのです。
これは地域的な問題が影響しており、ひとまとめになっている地域でみんながインターネットを使うと速度が出なくなってしまいます。
IPv4とIPv6の違いでも速度は変わるので、注意してください。
回線そのものの上限が上がるわけではありませんが、接続方式を変えることで速度が出やすくはなります。
IPv4方式が混雑しているのに対して、IPv6は余裕があるから速度が出るわけです。
IPv6規格に対応しているのにIPv4のままで使っている人は多いので、一度確認してみましょう。
光回線が遅い場合に改善する方法
光回線が遅い場合には、改善できるケースと改善が難しいケースがあります。
前提条件として、どんな原因で速度が低下しているのかを知る必要はありますが、その原因が分かったら改善できるのかどうかを試してみましょう。
そのために取れる方法は色々あるので、それぞれの方法についてチェックしてみてください。
光回線の機器トラブルを解消する
光回線が遅いと感じられるなら、まずは自分が使っている機器に問題がないのかを確認しましょう。
電源を入れっぱなしの状態でずっと使っているなら、定期的に電源を抜いて放電し、再起動をすると改善することもあります。
作業自体は数分で終わるため、自分を含めて誰もネットを使わないタイミングで月に一度は再起動をすると効果的です。
長い間、同じ機器や接続方式を使っていると、見落としてしまうことがあります。
せっかくお金を払って利用しているのですから、そのポテンシャルをしっかりと引き出せる環境でインターネット接続をできるようにしましょう。
ルーターが原因の場合は最新のものに買い換えることで、一気に変わることもあります。
それほどグレードが高くないものでも、以前から使っているルーターよりもスペックは高くなっているからです。
光回線の宅内接続方法を見直す
無線接続で利用していると、どうしても速度の低下は起きやすくなります。
技術の進歩によって無線の規格も新しくなりましたが、速度と安定性においては有線接続にかないません。
使用している機器が有線接続に対応しているなら、無線から有線に切り替えて速度に変化が起きるのかを確認してみましょう。
無線接続が極端に遅い時は、環境面での見直しが必要になります。
無線の接続方法だけでなく、自宅内でのルーター位置と使用機器の位置関係も確認してください。
電波を阻害する要因になるものがあれば、それを取り除くことで速度がアップします。
無線の速度が遅いと感じているなら、ルーターの隣に機器を置いて速度に変化があるのかを確認する方法がおすすめです。
そこまで近づけて速くなれば阻害する何かがあるということになりますし、逆に変化がなければ無線以外に速度低下の原因になるものがあると切り分けられます。
光回線に接続している端末の数を減らす
パソコンにスマホやゲーム機など、様々な機器が光回線でネットに繋がっている人は、それが原因で速度低下が起きている可能性があります。
それぞれの機器はバックグラウンドで回線を使うこともあるので、それが重なったら帯域が不足して速度が低下してしまうのです。
一時的な速度低下が問題なら、接続機器数を減らすことで改善する可能性は十分にあります。
無線なら機器の無線機能をいったんオフにしてみて、変化があるのかを確認してみてください。
単純だからこそ見落としやすい原因です。
光回線そのものに問題があると分かった場合の対処法
自分が使っている様々な機器をチェックしても速度に変化がない場合は、光回線そのものが何らかの原因で遅くなっている可能性があります。
この場合の多くは、混雑が原因です。
そして、混雑が原因の場合は回線自体を乗り換えることを検討する必要が出てきます。
時間帯によって光回線の速度に変化があるかを確認
回線自体を疑う場合、遅いと感じたその時だけではなく、時間帯を変えて速度測定を試してみてください。
人が多い夜の時間帯になると極端に遅くなる場合は、周辺地域で多くの人が回線を使用していることが原因です。
平日の朝は満足できる速度が出ていても、夜や休日になると速度が低下する例はたくさんあります。
光回線の乗り換えを検討
NTT西日本・東日本が提供するフレッツ光は、国内でもトップシェアの光回線です。
それだけ多くの人が利用しているということは、混雑しやすいとも言えます。
周囲の人がどれだけインターネット回線を使っているのかによって変わるところもありますが、根本的に環境を変えるなら光回線の乗り換えを検討しましょう。
プロバイダーの混雑が原因なら、プロバイダーの変更だけで改善する場合もあります。
光回線での接続時はプロバイダー契約がだいたい数百円なので、思い切って別のプロバイダーと契約して試してみるのもひとつの方法です。
しかし、それでも改善がなければ、土台となる回線そのものから見直す必要が出てきます。
完全に別系統の光回線へ乗り換える
フレッツ光を利用しているなら、NTTの光回線網を使わない回線業者との契約を検討してみてください。
独自の回線を引くことができ、混雑もしにくいので一気に速度がアップする可能性があります。
ただし、これは環境によって左右される点に注意が必要です。
せっかく他の回線業者に乗り換えようと思っても、住んでいる地域では対応していないこともあります。
また、賃貸住宅に住んでいる場合は、専用線を引き込めるかどうかの問題も出てくるのです。
この問題をクリアできるなら、自分の住んでいる環境で契約できる業者について調べてみましょう。
高速回線でインターネットをしたいなら、完全に環境を見直すことも時には必要なのです。
光回線の乗り換えは、条件次第で料金も安くなることがあります。
大きく変わらないこともありますが、家計の助けになる可能性もあるので、定期的にインターネット回線業者について見直すのも良いでしょう。
速度だけではなく、総合的に快適な回線なのかは、しっかりとチェックしていきたい項目です。
光回線の速度は使い方次第で大きく変わる
何気なく光回線を使って不便を感じていない人もいますが、せっかく契約したのに速度が遅いと苦しんでいる人もいます。
しかし、その光回線が遅い原因を突き止めることができれば、そこから改善していくことも可能です。
回線そのものが遅い場合は大幅な変更も必要になりますが、重要なのは遅い理由がなんなのかを知るところにあります。
光回線は高速と無条件で思ってしまいがちですが、このような注意点があるので覚えておきましょう。
こういう知識が増えるとトラブルがあった時にもスムーズに対処できますし、不満がなくても今以上に速度を出したいと考えているなら役立つところもあります。
光回線は、奥が深いものなのです。
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