iPhoneの電源を入れると、画面がどことなく黄色っぽく見えることがあります。
液晶画面全体が黄ばんだように見えるこの現象を、ネット上では「尿液晶」と呼ばれており、決して珍しくはない現象として知られています。
画面が見づらく感じるiPhoneの尿液晶が起こる原因を知ることで、修理に出すことなく自分で解決できる可能性が高い現象です。
目次
液晶画面全体が黄色い現象は設定により解消できる可能性が高い
全体的に液晶画面が黄色く見える現象は、2017年に発売となったiPhome8と8Plusから搭載された「True Tone」やiOS9.3から搭載された「Night Shift」が原因であることが多くなります。
他にも原因がありますが、この二つの機能をオフにしたり調整をしたりすることで解消できる可能性が高くなります。
尿液晶の原因といわれる「True Tone」と「Night Sift」の機能はどのようなものなのか、どうして黄色っぽい画面になってしまうのかを解説します。
この二つ以外で液晶画面が黄色っぽい画面になる原因といわれるカラーフィルタ機能についてもチェックしていきましょう。
「True Tone」は普段見ている色を再現する機能
iPhoneを長い時間見続けることで目には負担が掛かります。
この負担を少しでも軽減する目的で搭載されたのが「True Tone」です。
iPhoneの画面が青っぽいとまぶしく感じ、目には大きな負担が掛かります。
瞳の色素が薄い欧米人や、日本人でも日ごろパソコンやタブレットの画面がまぶしいと感じる方は、一般的な日本人に比べるとiPhoneの画面がまぶしく感じられるでしょう。
周囲の光や環境光に合わせて画面の色味を調整する機能であるTrue Toneの機能で、自動的に画面の色が自然に感じられるよう、画面は黄色っぽい色になりまぶしさが低減します。
暖色系の照明というのは、一般的に電球色と呼ばれるオレンジっぽい温かみのある色合いの照明です。
食卓照明やリビング照明として使われることが多いため、夜間リビングや食卓でiPhoneを見る機会が多い方は液晶画面が全体的に黄色っぽく見える可能性があります。
また夕方にiPhoneを見るとほかの時間帯に比べ黄色っぽく見えることは多いでしょう。
夕方や暖色系の照明の元ではなく、蛍光灯など青っぽい照明の元や明るい日中でも液晶画面が黄色っぽい場合には、True Toneの影響によるものと考えられます。
True Toneの機能を設定でオフにすれば改善可能です。
もし夕方のみや暖色系の照明の元でのみ黄色っぽくなる場合には、後でご紹介する「Night Sift」の機能を調整するとよいでしょう。
コントロールセンターよりTrue Toneをオン・オフする方法
iPhoneの画面下部から上にスワイプをするとコントロールセンターが表示されますiOS12以降を搭載したiPhone X以降の機種の場合には、画面右上隅から下方向にスワイプをすることでコントロールセンターが表示されます。
ここで太陽のイラストが描かれた「照明アイコン」をタップすると画面右下に太陽マークのTrue Toneのアイコンが表示されます。
背景が青の状態のときはオンで、グレーのときがオフの状態となります。
初期設定ではオンになっているため、一度オフにして液晶画面の黄ばみが改善するか確かめましょう。
画面設定よりTrue Toneをオン・オフする方法
iPhoneの「設定」アイコンをタップし「画面表示と明るさ」を選択します。
ここでTrue Toneをタップすることで機能のオン・オフの切り替えが可能です。
True Toneは適時オフにすると目の負担が減りバッテリー消費も抑えられる
液晶画面の黄ばみが気になる方は、True Toneの機能をオフにすることで改善することが多くなりますが、普段から目が疲れやすい方は普段オンの状態にしたほうが目の負担は減ります。
黄ばみが気になるときだけオフにするなど、適切な使用をするとよいでしょう。
True Toneの適時利用はバッテリーの消耗を抑える効果も期待できます。
「Night Shift」はブルーライトを減少させる機能
True Toneの機能をオフにしても液晶画面の黄ばみが気になる場合は、「Night Shift」の機能が原因となっている可能性があります。
こちらは夜間の画面の明るさを調整する機能で、ブルーライトをカットしたり画面全体を暖色系の色合いに調整したりします。
夜間にiPhoneを利用するときに利用したい機能の一つです。
iPhoneの液晶画面から発せられるブルーライトは、目を疲れさせるだけではなくドライアイや睡眠の質を低下させる原因になります。
夜寝る前にiPhoneを見る習慣がある場合、できるだけブルーライトをカットした状態で見るとよいため、Night Sift自体は便利な機能であるといえます。
日中はオフにしておきたい機能
Night Shiftをオンにすることで液晶画面は暖色系の色合いに調整されるため、黄色く見える原因となります。
日中や明るい場所でNight Shiftをオンにしておくと、画面が黄色っぽくなるため画面が見えにくくなり本来の目の保護の機能が逆効果となり目の疲れの原因となるため、日中はオフにしておきたい機能となります。
設定により自動的にNight Siftのオン・オフの切り替えが可能なので、適切な設定を行うと毎回Night Siftの設定を行う必要がなくなる便利な機能です。
コントロールセンターよりNight Shiftをオン・オフする方法
iPhoneの画面下部から上にスワイプをするとコントロールセンターが表示されます。
ここで太陽のイラストが描かれた「照明アイコン」をタップすると画面左下に太陽マークのNight Shiftのアイコンが表示されます。
背景がオレンジの状態のときはオンで、グレーのときがオフの状態となります。
画面設定よりNight Shiftを設定する方法
iPhoneの「設定」アイコンをタップし「画面表示と明るさ」を選択します。
ここでNight Shiftをタップすることで機能の設定が行えます。
機能をオンにする時間帯の設定や色味の調整も行えます。
初期設定では日が暮れるとNight Shiftがオンになり、日の出のころにオフになるよう設定されています。
自分の好みの時間帯に自動的に機能がオン・オフになるよう調整することが可能です。
Night Shiftでは色合いの調整も可能
Night Siftでは、どの程度暖色系の色合いに調整するかを選ぶことができます。
先ほどの「設定」アイコンから行うNight Shiftの設定時に現れる色温度の項目で調整します。
右側の「暖かく」よりにするとより暖色系の色合いとなるため黄ばみが気になる方は「冷たく」の方にスライドさせ調整を行います。
カラーフィルタの調整でも黄ばみ解消が行える
iPhoneの液晶画面が尿液晶化する現象の多くは、True ToneやNight Shiftの機能をオフにすることで解決しますが、まれにカラーフィルタが原因で起こることもあります。
上記の改善策でも液晶画面全体の黄ばみが改善されないときは、カラーフィルタの調整も試すとよいでしょう。
カラーフィルタをオフにして黄ばみを解消
カラーフィルタの調整を行うためには「設定」画面から「一般」をタップします。
続いて「アクセシビリティ」「ディスプレイ調整」とすすみ、「カラーフィルタ」をタップします。
もしカラーフィルタの機能がオンになっている場合には、オフにすることで黄ばみ解消することがあります。
「青/黄フィルタ」でも黄ばみ改善
カラーフィルタ機能を利用して黄ばみ解消を行うこともできます。
カラーフィルタ機能をオンにすると、5つのフィルタが現れます。
画面の黄ばみが気になる場合は、この中から「青/黄フィルタ」を選ぶことで青色が強くなり黄ばみが改善するでしょう。
より好みの色合いに変えることも可能
カラーフィルタの機能を使うことで、より自分にとって使いやすい好みの色合いに変えることも可能です。
先ほど紹介したカラーフィルタの中から「色合い」を選択することでより細かな設定が可能です。
画面上部に表示される色鉛筆の画面を見ながら、好みの色合いに調整しましょう。
調整をしても直らないときは再起動
True ToneやNight Shift、さらにカラーフィルタの調整を行っても液晶画面全体の黄ばみが改善しないときには、一度端末の再起動を行います。
これにより改善することもあります。
それでも改善しないときには、Appleのサポートセンターに問い合わせましょう。
画面の一部が黄ばむ場合は修理
今までは液晶画面全体が黄色くなる尿液晶の改善方法をご紹介してきました。
ですが、中には画面の一部が黄ばむ現象に悩む方もいるでしょう。
一部が黄色く変色する場合は、尿液晶減少ではなく「焼き付き」と呼ばれる可能性があります。
液晶画面の一部分がおかしくなる現象なので、True ToneやNight Siftの機能をオフにしても改善しません。
焼き付きが原因となっている場合には、修理が必要となります。
受付はApple Storeやオンライン修理サービスで対応
SIMフリーのiPhoneの場合でも、修理はApple Storeやオンライン修理サービスで対応可能です。
購入後1年以内のiPhoneや、AppleCare+で保証を延長した2年目未満の方なら0円で修理が可能です。
購入後1年以内の場合は、迷わずApple Storeやオンライン修理サービスを利用するとよいでしょう。
正規店の修理は本体交換になることがある
Apple Storeやオンライン修理サービスでの修理は、本体交換で対応することがあります。
この場合は本体のシリアル番号が変更になるため、シリアル番号に依存するアプリを利用している場合には注意が必要です。
バックアップについてもApple Storeやオンライン修理サービスでは行ってもらえないため、修理に出す前に行っておく必要があります。
SIMフリー版のiPhoneや、海外購入版のiPhoneを修理に出すときには、手違いを予防するためにもその旨申告することをおすすめします。
非正規店での修理は低価格だが正規店での修理ができなくなる可能性もある
AppleCare+などの保証利用以外での修理は正規店では画面交換となりiPhone Xの場合は31,800円の修理費用が掛かります。
その他の損傷もあった場合には、60,800円かかる可能性があります。
少しでも費用を抑えたい方の中には非正規店での修理を考える方もいるでしょう。
iPhoneの画面交換などは非正規店での修理が可能なケースは多くみられますが、非正規店で修理を行うと正規店での修理ができなくなる可能性があります。
この点は注意が必要といえるでしょう。
液晶画面全体が黄ばむ「尿液晶」現象なら自分で改善できる可能性が高い
ぱっとみたときに画面全体が黄ばんで見える「尿液晶」現象は、初めて見ると故障かと不安になりますが、iPhoneに搭載された目への負担を軽減させる機能によるものが大半です。
True ToneやNight Siftの機能をオフにするなど調整すればよいため、自分で改善できる可能性が高いといえます。
本来であれば目の負担を軽減できる機能なので、True ToneやNight Siftの機能を使いこなせるよう設定方法を確認しておくとよいでしょう。
カラーフィルタにより黄色っぽい画面に調整されてしまっている可能性もあるため、True ToneやNight Siftの調整を行っても改善しない場合は、カラーフィルタの調整を行うと改善する可能性があります。
同じ画面が黄色くなる現象でも、画面の一部が黄ばむ現象は焼き付きといわれ、自分で改善することは難しくなります。
機能の調整では改善できないため液晶画面を交換する修理が必要となります。
Apple Storeなどの正規店での修理がおすすめですが、非正規店でも低価格での修理が可能なケースがあります。
ただし非正規店で修理を行うと以後正規店での修理ができなくなることがあるため注意も必要です。
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