iPhone利用中に突然動かなくなることがあります。
故障を真っ先に疑いたくなりますが、バグが起こっている可能性も否定できません。
突然iPhoneが動かなくなる原因を知り適切に対処するための方法を説明します。
iPhoneが動かなくなる原因
iPhoneが突然動かなくなる原因には様々なものがあります。
iPhone本体に不具合が起こっている場合だけではなく、システムの問題の可能性もありますし、盲点としては保護フィルムなどが原因で動かなくなる場合もあるのです。
具体的な原因をご紹介します。
iOSなどシステムやソフトウェアの問題
iPhoneを動かすために必要なプログラムがiOSです。
iOSが何かしらかの問題で不具合を起こすとiPhoneが動かなくなる現象が起こります。
また、使用中のアプリがフリーズをした場合もiPhone自体が動かないように感じるでしょう。
iOSの不具合は最新版へのアップデート中に電源が切れたり、アップデートされたiOSのバグが発生したりして起動できなくなることがあります。
もしiOSアップデート後にiPhoneが動かなくなった場合は、iOSが原因の可能性があります。
アプリ操作中に動かなくなった場合は、アプリのフリーズが疑われます。
この場合はアプリのみが不具合を起こしている状態となります。
アプリに起こっている問題を解決することで改善できる可能性が高いでしょう。
タッチパネルの接触不良
普段iPhoneをズボンの後ろポケットに入れることが多い場合や、荷物がぎっしりと詰まったカバンの底に入り込ませてしまうことが多い場合など、iPhoneを外からの圧力がかかりやすい状況に置くことで、本体が湾曲してしまうことがあります。
iPhone本体が湾曲すると、タッチパネルが接触不良を起こすため反応しにくくなり、結果として動かなくなることがあります。
タッチパネル以外の操作を受け付ける場合は、タッチパネルの接触不良が問題の可能性が高くなります。
画面のガラスが割れている場合もタッチパネルが反応せず動かなくなることがあります。
保護フィルムなどの劣化
タッチパネルの接触不良以外でも、タッチパネルが反応せず動かなくなることがあります。
この場合タッチパネル部分に保護フィルムや保護ガラスなどを貼っていることが原因になることが多いでしょう。
保護フィルムの劣化や、2枚重ねで保護をしている場合にタッチパネルが反応しにくくなるため、動かないと感じます。
バッテリーの劣化によるもの
バッテリーは経年劣化を起こすため、新品のころにくらべるとフル充電までの時間がかかったり、充電したつもりでも十分に充電できずすぐに充電切れになったりすることがあります。
充電切れに気づかずに動かないと感じることも考えられます。
バッテリーは経年劣化により充電ができなくなるだけではなく、膨張することがあります。
iPhone本体内にあるバッテリーが膨張することで、タッチパネルが浮いてしまうため接触不良を起こし動かなくなることもあるのです。
iPhone内部の損傷
表面上は損傷がないiPhoneでも、落下や水没などにより内部に損傷が起こっていることがあります。
ふちの部分が一部だけ黄色く変色している場合、液晶画面で液漏れが起こっているためにタッチパネルが反応しなくなっていることがあるのです。
また水没によりiPhone内部に水が入り込んでしまうと基盤が故障します。
入浴中に使用することがある場合や、室内外の激しい温度差により内部に結露が起こることでも、水没したときと同じように基盤が故障することがあります。
ストレージの容量不足が起こっている
本体の空き容量が少なくなると、動作が遅くなり動かなくなることがあります。
iPhoneが正常な動作を行うためにはある程度の空き容量が必要です。
LINEなどのSNSをよく使う人は、トーク履歴が膨大な量で溜まり、気がつくとストレージ容量を消費している可能性があります。
音楽や動画、写真が大量に本体ストレージに保存されている場合にも、気がつくとストレージの容量不足が起こる可能性があります。
iPhoneはSDカードなど外部ストレージが使えないため、気がつくと本体内部のストレージ容量が不足することは起こりやすいのです。
自分で行える対処方法
ご紹介した動かなくなる原因によっては、自分で対処方法を試すことで改善が見込めるケースがあります。
不具合を疑い修理に出す前に、原因に心当たりがあるようでしたら対処方法を試すとよいでしょう。
本体を再起動させる
iPhoneが正常な動作を行わないときに最初に行うべきことは本体の再起動です。
システムやアプリの簡単なバグにより動かない場合には、本体の再起動によって改善することは多いのです。
通常のシャットダウンができない場合には、強制終了を試すとよいでしょう。
機種によっても強制再起動の方法は異なります。
例えばiPhone6sやiPhone6s Plus以前の場合は、電源ボタンとホームボタンを同時に10秒押し続けると強制終了できます。
iPhone7やiPhone7 Plus以降は電源ボタンと音量ボタンのマイナスを同時に10秒押し続けます。
iPhone X以降やiPhone8やiPhone8 Plusでは、音量のプラス側を押して放し、音量のマイナス側を押して放し、サイドボタンを押さえたままの状態で、Appleのロゴマークが表示されたらボタンを放します。
iOSを最新版へアップデートを行う
iOSの不具合は最新版へのアップロードの際に起こることが多くなります。
これは何かしらかの理由で正常にアップロードができなかったケースが多いため、改めて最新版のアップロードをし直すことで改善できることは多いのです。
また、iOSのアップロードに対応したアプリを利用している場合、旧バージョンのiOSが原因で不具合を起こすことがあるため、iOSは最新版にしておきましょう。
保護フィルムを取り換える
画面の保護フィルムが汚れていたり、保護ガラスが割れていたりする場合は一度保護を外して動作確認をしましょう。
保護がない状態で正常に動く場合は、保護フィルムなどが原因と考えられます。
きれいなフィルムに張り替えたり、画面がきれいな状態を保てるようこまめな掃除を心がけたりしましょう。
不要なアプリや写真・動画を削除する
iPhoneの設定画面から、「一般」「情報」とタップしていくと、iPhone本体の内部ストレージの空き容量のチェックができます。
明らかに容量がいっぱいに近い状態の場合には、使っていないアプリを削除したり、いらない写真や動画、音楽ファイルを整理したりします。
SNSの履歴やアプリ内のキャッシュデータの整理も併せて行うとよいでしょう。
SIMカードを再挿入する
iPhoneを落下させてしまった場合などに、SIMがずれを起こし動かなくなることもあるため、一度SIMカードを抜いて再挿入することで改善することがあります。
ネットワーク不良などSIMカードのずれにより不具合が起こっている場合にも、この方法で改善することが多いのです。
iTunesに接続してリカバリーモードを試す
iPhone本体で強制再起動が行えない場合、リカバリーモードを利用し本体を初期化することで改善されることがあります。
初期化となるため、iPhone本体は工場から出荷された状態に戻ります。
データなどが失われてしまいますので、ほかの手段を行っても改善しない場合に利用するとよいでしょう。
ただし本体をリカバリーモードに設定して行う必要があるため、ボタン類が壊れリカバリーモードにできない場合にはこの方法は行えません。
また、最新版のiTunesをインストールしたパソコンも必要です。
リカバリーモードに設定したiPhoneがパソコン上で確認出来たらデバイスを選択し、一度アップデートを試みましょう。
デバイス用のソフトウェアのダウン―ドが15分以上かかる場合や、iPhone本体のリカバリーモード画面が閉じてしまった場合は、復元を試します。
復元を行うとiPhoneのデータが完全消去となり初期化されます。
iPhone6以前の場合のリカバリーモードの設定方法
最新のiTunesがインストールされたパソコンと、iPhone本体をUSBケーブルで接続し、本体上部のボタンとホームボタンを押し続けます。
画面に音符のマークとケーブルのイラストが表示されるまで押し続けましょう。
iPhone7とiPhone7 Plusの場合のリカバリーモードの設定方法
最新のiTunesがインストールされたパソコンと、iPhone本体をUSBケーブルで接続し、本体右サイドにある音量ボタンのマイナスの方と、左サイドにある電源ボタンを同時に押し続けます。
画面に音符のマークとケーブルのイラストが表示されるまで押し続けましょう。
iPhone X以降やiPhone8やiPhone8 Plusの場合のリカバリーモードの設定方法
最新のiTunesがインストールされたパソコンと、iPhone本体をUSBケーブルで接続し、体右側の音量ボタンのプラスの方を押しすぐに離します。
次に音量ボタンのマイナスの方を押しすぐに離します。
最後に本体左の電源ボタンを画面に音符のマークとケーブルのイラストが表示されるまで押し続けましょう。
突然動かなくなることを予防するために行うとよい習慣
突然iPhoneが動かなくなることを予防するためには、日ごろから行っておくとよい習慣があります。
突然動かなくなると慌ててしまうことが多いため、このようなことを予防するためにも月に1度は行うとよい習慣を説明します。
定期的に再起動を行う
常時電源が入れっぱなしになることが多いiPhoneですが、定期的に再起動を行うことで動かなくなる理由となる軽微なバグの改善をしておきましょう。
最低でも月に1度は再起動をする習慣をつけ、可能であれば週に1度くらいは再起動をします。
容量不足を起こさないようにストレージを整理する
iPhoneが動かなくなる理由にストレージの容量不足があります。
使用しないアプリを削除したりいらない写真や動画、音楽ファイルをこまめに消したり、ストレージに移動させるなど本体の内部ストレージを整理する習慣をつけましょう。
アプリのキャッシュをこまめに消去することも効果的な方法です。
試してみても動かないときは修理に出す
ご紹介した方法を試してみてもiPhoneが動かないことはあります。
自分で対処できる方法で改善しない場合には、他の原因や本体内部の損傷などが原因の可能性が高くなりますので、個人では対応できません。
修理に出すと時間が必要となりますし、料金もかかってくるため修理に出すことは最終的な手段と考えるとよいでしょう。
外的損傷がない場合で保証期間内なら無償交換できることがある
保証期間内でも、iPhoneに外的損傷があると保証適用とならず高額な修理料金が必要になるケースがあります。
ですが、外的損傷がない状態で不具合が起こった場合は、AppleStoreなど正規店では修理対応を無償交換で対応することがあります。
本体購入後1年以内に動かなくなった場合や、AppleCare+の保証期間内の場合には、一度正規店に相談をしてみるとよいでしょう。
ある程度使い込んでいたら買い替えたほうが安いことも
保証期間が過ぎている場合や、外的損傷があるiPhoneの場合は修理費用が高額になることがあります。
ある程度使い込んでいる場合には、買い替えを検討したほうが安く済むケースがあります。
動かないときはまず再起動など自分で行える対処法を試そう
iPhoneが突然動かなくなった場合でも、本体の再起動やiOSのアップデートで改善することが多くなります。
自分で行える対策を講じれば、修理費用が掛からず改善できるでしょう。
こまめなストレージの整理や再起動の習慣化などにより、日ごろから動かなくなる現象を予防することも大切です。
また、万が一のことを考え、バックアップを定期的に取っておくこともよいでしょう。
修理は最後の手段として検討するとよいでしょう。
ただし保証が適用されない場合には高額な修理費用が掛かることがあります。
ある程度使い込んでいる場合には、修理をあきらめ新機種への交換を行ったほうが安く済むこともあるのです。
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