様々なリモート需要で、Wi-Fiの通信環境を重視する人が増えてきました。
その反面、これまでの使用頻度や通信使用量ならば気にせず使えていた筈のWi-Fiが急に重く感じられたり、繋がりにくくなったりする問題も増えつつあります。
仕事のデータやり取り中に切断してしまう、授業を受けているのに回線が切れて欠席扱いになってしまって再入室できない、こうした事態が頻発すると、コロナ禍においての日常生活に大きな支障が出てしまいます。
Wi-Fiが繋がらない問題は、効果を知らず設定してしまったものが原因で起こる事があります。
逆に、特に対処せずとも時間経過で直るケースもあります。
これを故障と勘違いし、何度も機器交換をしてしまうのは時間と費用の無駄です。
原因を把握し、対処法を知る事で、もしもの時の回線不調にも冷静に復帰できるように、あるいは正確に故障・交換の判断を下せるようにしていきましょう。
目次
Wi-Fiが繋がらない時の確認したい項目:外部要因
ここでの外部要因とは、iPhoneやルーターの本体設定に関係ない「繋がらない原因」を指します。
この点を何よりも先に確認したい理由は、先に本体設定等を弄ってしまうと、設定に問題が無かったのに、変更してしまった事が更なる問題の発生原因となる可能性があるためです。
インターネット回線の障害が起きているかどうか
インターネット回線の障害、つまり契約しているプロバイダ側で何らかトラブルが起きていないか、チェックしましょう。
プロバイダ由来の通信障害の場合、「Wi-Fiアイコンは表示されているが、ブラウザ・アプリ通信が利用できない」「有線接続でも通信できない」「ひかり電話等のオプションサービス利用もできない」などの症状が同時に出る事があります。
プロバイダ側の理由となると、復旧はプロバイダの対処待ちとなるので、時間経過を待つしか個人でできる対処法はありません。
ただし、プロバイダによっては、突発的な障害やメンテナンスに対して、告知・通知メールを希望者に送信する設定もあります。
マイページやヘルプなどで確認してみましょう。
アプリそのものに問題が起きていないかどうか
多人数が利用しているアプリによっては、そのアクセス状況によって、アプリそのもののサーバーが重くなり、Wi-Fiが繋がっていないかのように誤認してしまう事があります。
こちらは他のブラウザやアプリでのWi-Fi接続をチェックし、そちらが正常動作しているようであれば、一旦そのアプリの利用は控えましょう。
短時間なアクセス過多であれば時間をずらせば解決しますし、重大な問題点があった場合はアプリ運営者側によって対処が行われます。
こちらも利用者ができる対処は特にありませんが、無暗にアクセスしない事はアクセス過多の状況を短くする事にも繋がります。
利用料金が適切に支払われているかどうか
意外と見落としがちなのがこの理由です。
自動引き落としに額が足りていなかった等、何らかの原因で支払いが滞っていた場合、知らず知らずのうちに、料金の滞納として回線供給は止まります。
コンビニ払いを忘れていないか、引き落としがきちんと行われているかを確認する、もしくはプロバイダに問い合わせて、支払い忘れが理由の停止であるのかどうかを確認してみましょう。
支払いが確認され次第、通信回線は復活します。
アパート・マンション付属の通信回線設備が古い可能性
近年では集合住宅にもデフォルトで通信設備が敷かれるようになりましたが、導入した当時は最新の設備であったとしても、経年で既に最新のインターネット回線に対応できない古い設備になってしまっている事があります。
大家が回線に明るくなく、マンション向け回線を引くべきところを安上がりなアパート向け回線を選んだ場合も、その回線の適切な世帯数よりも多い世帯で利用する事となり、必然的に回線速度は重くなります。
アパート住人全員の陳情などで回線工事が改めて入るケースもありますが、大家に許可を得た上で、個人で回線を導入する方法もあります。
ただし、いずれも即時の回線改善は難しいので、回線導入済みの物件選びの際には、事前に詳しく「回線速度」「導入してからの年数」などを確認しましょう。
夜間のみ遅い=地域のアクセス集中の可能性
特に基地局から遠い地域で起きる可能性の高い、回線が重くなる原因です。
17時以降から深夜にかけて、日中労働・勉学をしていた人たちの帰宅後が、最もインターネット回線の利用者が多い時間帯です。
かつてはパソコンだけの回線利用でしたが、ゲーム機、iPhoneと回線利用者が増えていくにつれ、必然的に地域全体でのインターネットの通信量が増えていきます。
全員が同じプロバイダを利用している事はありませんが、たとえるならば通信回線はそれぞれのプロバイダやキャリアが用意している水道管であり、中の水流が利用者の通信量です。
人気のプロバイダやキャリアはそれだけ大きな水道管を用意していますが、利用者が増えるだけ水量は増え、混雑していきます。
あまりにも夜間にWi-Fiが途切れてしまう場合、今契約しているプロバイダ・キャリアを変更する事で解決する可能性もあります。
自身や隣人の電気機器使用状況が原因のケースも
特に、アパートで起きる可能性の高い原因です。
電波を飛ばすルーターとiPhoneをよく利用するテーブル、ソファ、デスクとの間に、電子レンジやコードレス電話といった「電波」に関する家電が設置されていないでしょうか。
電子レンジが発する電磁波の周波数は、Wi-Fiで利用している周波数2.4GHzに近いとされています。
自宅の電子レンジ、あるいは各食事の時間帯に急にWi-Fiの接続状況が悪くなる場合は隣人宅で利用されている電子レンジが原因の可能性があります。
この解決法はiPhoneの利用時間をずらす、隣人宅の壁際でiPhoneを利用しない、もしくは周波数5GHz帯対応のiPhoneに機種変更するしか対処法がありません。
機種変更の場合、他の原因が無いかを完全に洗い出した上で判断しましょう。
ルーターがiPhone端末から遠すぎる、障害物が多すぎる
ルーターとiPhone端末の距離が遠すぎたり、間に障害物が多かったりすると、Wi-Fiの電波が遮断され、繋がりにくくなる事があります。
特に、電波を遮断しやすいコンクリートの壁、鉄素材の障害物がある場合は、Wi-Fi利用時にはドアを開けっぱなしにしておくと回線状況が改善される事もあります。
この原因はルーター中継器を導入する事で、ドアを閉じたままでも、あるいは階や部屋を跨いだ環境でも通信環境が改善されます。
Wi-Fiが繋がらない時の確認したい項目:iPhone・ルーター要因
先述の項目では、設定変更による問題を増やさないために、iPhone以外に原因となり得る回線不調の要素を列挙しましたが、人によっては手元にあるiPhoneの原因から探りたい人もいるかもしれません。
その場合、変えて変化が無かった設定は元に戻す事を心掛けましょう。
例えば、繋がらない原因がプロバイダ・アプリ側にあった場合、iPhone端末の設定を変えてしまうと、1つだった原因が2つになってしまい、プロバイダ側の問題が解決しても回線が繋がらないままになってしまう事があります。
「正常に動いていた時の設定」を日頃から確認しておくことが重要です。
接続するネットワークSSIDが正しいか確認する
初めて接続しようとしているネットワークSSIDが繋がらない場合、ルーターに表記されているIDとパスワードを見間違えている可能性を疑いましょう。
ルーターのID・パスワードが表記されている欄の周辺には、周波数表記、規格名表記と、他にも様々な文字情報が記載されています。
特に人伝で聞いていた場合、その人が見間違えている可能性もあります。
きちんと自分の目で見直し、1とI、2とZ等の見間違いが発生していないか、十分に確認しておきましょう。
機内モードがオフになっているかどうか
機内モードとは、簡単に言えば「飛行機内でのiPhone利用を想定しているモード」です。
飛行機内でiPhoneが通信のための電波を常に発してしまうと、飛行機内の計器・機器に悪影響が出る可能性がある事から、このモードでは本来電波を利用するあらゆるモードが使用不可になります。
機内モードにするとWi-Fiが無効になるため、何らかの弾みで機内モードにしてしまったゆえに、Wi-Fiが繋がらない原因になっている事があります。
iPhone内の「設定」アプリを開き、機内モードのオン・オフを確認しましょう。
機内モードはWi-Fiが使えなくなる訳ではない
ただし、この機内モードは絶対にWi-Fiを使えなくする設定ではありません。
機内モードにした後、機内モードを維持したまま、無効になったWi-Fiを有効にすることで、「機内モードを維持しつつ、Wi-Fiを利用できるようにする」事も可能です。
これは実際に飛行機に乗る際に、機内サービスでWi-Fi提供をしている場合に使う設定です。
機内モードがオンになっている場合、Wi-Fiが有効であっても通話はできなくなるので、普段使いにおいてiPhoneを常に機内モードにしておくメリットはありません。
Wi-Fiルーターを再起動してみる
機内モードをオフにし、Wi-Fiをオンにしても変わらず回線が繋がらない場合、Wi-Fiルーターの再起動を試してみましょう。
Wi-Fiルーターの再起動は特に複雑な手順は必要無く、電源ケーブルを抜く事で電源が切れ、その後ケーブルを差し直す事で電源が入る、この一連の手順が「再起動」となります。
ほぼ全てのWi-Fiルーターには電源ボタンが無いのでこうした方法が一般的ですが、もしも最新式モデル等の理由で別に正規の再起動手順がある場合、取扱説明書にある手順に従ってください。
また、Wi-Fiルーターによっては数分のスパンを置く事で内部システムを整理する仕組みがあるタイプがあるので、放電する意味も込めて~5分程度放置してから電源ケーブルを差し直してみましょう。
ルーターの「放電」とは
Wi-Fiルーターに限らず、ノートパソコン、デスクトップパソコンにおいても、完全に電源やLANケーブル、その他ケーブル類を全て抜いて数分放置する「放電」処置によって、不具合が解消される事があります。
電源とつなぎ続ける事で、マザーボードといった内部基盤にかかる負荷、「電荷」が帯電し続けてしまい、不調の原因となってしまう事があるのです。
ネットワークトラブルに関しても、確かに解決するケースのある対処法です。
iPhone端末自体も電源を一旦オフにし、充電ケーブルを繋がないまま数分放置し、再起動する事で、内部がリフレッシュされて問題解決する事があります。
Wi-Fiルーターの情報を初期化する
Wi-Fiルーターの再起動でも繋がらない場合、初期化を試してみましょう。
Wi-Fiルーターの初期化は、多くのモデルではリセットボタンを押したままの再起動によって行われます。
インターネット接続情報を保存しているタイプのWi-Fiルーターの場合、リセット後に再度接続情報の再設定を行わないと、ネット接続ができなくなります。
こちらも取扱説明書を参照し、正しい手順と方法、再設定が可能であると確認してから行ってください。
iPhoneのWi-Fi接続設定を見直す
ルーター側の再起動・リセットが問題なく行われても繋がらない場合、iPhone側のWi-Fi設定に立ち返ってみましょう。
「設定」アプリから「Wi-Fi」をタップし、接続を試みているWi-Fi名の右端にある「i」をタップします。
開いたページ内にある「このネットワーク設定を削除」→「削除」をタップし、一度そのWi-Fi接続情報を削除します。
そしてもう一度、ネットワーク一覧にある同じWi-Fi名をタップし、パスワード入力をして接続してみましょう。
別の周波数接続を試してみる
ルーターのモデルによりますが、Wi-Fiルーターは機種によっては2.4GHz接続だけでなく、5GHzで接続できるタイプがあります。
SSIDに「A」がついているものが5GHz対応、「G」がついているものが2.4GHz対応の回線です。
先述した通り、2.4GHzは電波干渉を受けてしまう可能性の高い周波数帯域なので、5GHzに変更する事で、電波干渉を受けていたケースならば解決する可能性があります。
iPhoneに問題があるか、ルーターに問題があるか確認する
ここまで全ての処置を試して、一切状況が改善しなかった場合、いよいよ故障の可能性が高くなります。
この時、できれば確認しておきたいのが、iPhone端末とルーター、どちらに問題があるかという点です。
別のiPhone端末でも繋がらないのかチェックする
最も確実な判別方法は、家族のiPhoneや複数台持ちのiPhone、そのどれでも同様にWi-Fiが繋がらないのか、試す方法です。
試せるiPhoneが1台しかない場合も、購入したショップや他の店舗・フリーWi-Fiスポットでの接続確認によって、端末側の問題かどうかを確認できます。
闇雲な対処をする前に「どちらの」トラブルなのか特定を
端末が正常にWi-Fiを認識するならば、原因はルーター側に絞られる事になります。
上記の対処法を試して機器トラブルの原因を洗い出し、その全てを1つずつ対処して、根本的な原因が何なのか、絞り込んでいきましょう。
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