ガラケーはシンプルで使いやすく、基本的に通話のみと割り切っている人には魅力的です。
それでも2017年にガラケー自体の生産が終了し、2022年には3G回線がサービス終了するなど、ガラケーを使い続けるのは難しい状況となっています。
見た目はガラケーのAndroid端末であるガラホなら使用感は近いのですが、3G回線時のような格安で使うのは厳しい問題があります。
ガラホへの移行を考えているけど通信費が高くなるのは困ると考えている人は、格安SIM業者への移行を考えてみてください。
目次
ガラケーとガラホの違い
ガラケーとガラホは名前だけ見ると紛らわしいのですが、それぞれの特徴について調べると別のものだとわかります。
この違いが料金プランの違いにも関わってくるので、しっかりと把握しておきましょう。
端末の見た目は同じ
ガラケーと言えば二つ折りの端末です。
過去にはもっと別の形をしたガラケーもありましたが、最終的には液晶部分とボタン部分で分かれた折りたたみスタイルに落ち着きました。
スマホになると大画面の液晶一枚のスタイルになりますが、ガラホはガラケーと同じ折りたたみスタイルがメインです。
見た目は同じなので、新しい端末に不安を感じるシニアの人でも安心して移行できます。
OSは全くの別物
ケータイを始めとした情報端末は、動作のための基本ソフトであるOSが必要不可欠です。
ガラケーの頃はそれぞれの端末用に開発されたOSが使われていました。
そのため各社で販売されているガラケーは、操作感が全く異なる場合もあります。
ガラホでも各メーカーによって操作感の違いはありますが、ベースとなっているのはスマホと同じAndroidです。
基本ソフトがガラケー用とは異なり、高性能なスマホ用OSを採用することで、ガラホもスマホ並みの高機能を実現できるようになりました。
インターネットへの接続方式が違う
インターネットへの繋げ方にも色々ありますが、ガラケーとガラホでは大きく異なる部分があります。
ガラケーはその通信キャリアが用意している独自の回線網を通じてインターネットへアクセスしますが、ガラホはスマホやパソコンと同じように直接接続です。
使用している電波の違いなどもありますが、キャリアが通信網サービスの提供を止めると、ガラケーではインターネットに繋げられなくなるのです。
端末が壊れていないから使い続けたいと思っていても、ネットワークが使用できなくなるリスクがガラケーにはあります。
各種キャリアもサービスを縮小したり終了する予定だったりと動いているので、ガラホへと移行する流れになっているのです。
ガラホなら各種SNSも使える
ガラケーはOSにAndroidを採用していることもあり、パソコン・スマートフォン用のWebサイトを閲覧できます。
ガラケーでは専用通信網内での利用のみで、閲覧用のサービスやアプリを使う方法もありましたが、ほとんどが終了しているのです。
ガラホではスマホのようにアプリをインストールできませんが、Webサイトから各種SNSを利用できるメリットがあります。
アプリでの利用に特化しているSNSもありますが、Webサイトを開ければ使えるSNSは多いので、ガラケーよりも幅広く対応できるのは大きなメリットです。
ガラホとスマホの違い
ガラホについて詳しく知るなら、スマホとの違いについても知っておく必要があります。
スマホがベースでガラケーよりにカスタマイズされているので、何ができて何ができないのかを知っておきましょう。
実際にガラホへ移行してから、やりたいことができないと気づくトラブルも十分考えられるのです。
アプリの追加ができない
ガラホはスマホと同じAndroidが搭載されていますが、ガラホ用にカスタマイズされているため多くの制限があります。
その中でも大きいのは、スマホ用のアプリをインストール(追加)できない点です。
余計なアプリをインストールできないのは、見ようによってはメリットになりますが、機能を追加できないのでデメリットとも言える部分です。
今や多くの人が利用しているLINEなどは専用アプリがインストールされていますが、他のサービスを使う場合は基本的にブラウザからの操作になります。
パソコン用のメールを使うのが面倒
アプリをインストールできないので、ガラホではメールアプリをインストールしてパソコン用のメールを使うことができません。
Gmailを始めとしたWebサイト上からメールが操作できるサービスは使えますが、いちいちブラウザを開いてサービスを開くので手間がかかります。
ガラホでメールを使う場合は、ガラケー時代と同じキャリアメールを使うか、SMS(ショートメッセージ)がメインです。
タッチパネルには非対応
ガラホではガラケーと同じテンキーによる操作ができますが、逆にタッチパネルは搭載していません。
画面もそれほど大きくないので、大きな画面でのボタン表示やタッチパネルを使いたい場合は、スマホを選ぶ必要があるのです。
シニア層の場合、操作に慣れてしまえばタッチパネルの方が見やすく直感的に操作しやすいという声もあります。
通話のみの利用がメインの人ならそれほど気にならない要素ですが、ガラホとスマホを分ける違いになるので覚えておくと良いでしょう。
ガラホのメリット
これからガラホを導入しようと考えているなら、どんなメリットがあるのかをチェックしておいてください。
しっかりとわかっている人もいれば、意外と見落としているポイントが見つかる場合もあります。
ガラケーやスマホと比較した内容のまとめにもなっているので、参考にしてみてください。
通信速度が速くなる
通話のみでの利用を考えている人には影響の少ない話ですが、ガラケーからガラホに変えたら回線が4Gになって高速化します。
3Gと4Gとでは10倍近い速度差があるため、メールなどで大きめの写真を送ることになってもスムーズです。
ガラケーではWi-Fiを使用できませんが、ガラホならスマホと同じくWi-Fiネットワークへの接続ができます。
できるだけ通信量を抑えたいなら是非活用したい方法なので、これも大きなメリットです。
スマホよりもコストを抑えられる
基本的にガラホの値段は安いです。
スマホの中にも安い端末はありますが、よほど古いか割り切ったスペックのものでなければ、ガラホよりもスマホの方が高くなります。
月々の料金も格安で利用できるのが、ガラホの良いところです。
キャリアによっては新規申込をストップしているところもありますが、ガラホ用の4G料金プランはスマホ用と比べても格安です。
ガラホは通信量自体が少ないので、それに合わせると格安のプランになります。
使い方によってはもっとデータ量を増やしたいときもありますが、その場合は格安SIM業者を使うことも選択肢に入れられるのです。
スマホに比べてバッテリーの持ちが良い
ガラホはガラケーと同じく折りたたみ式の端末です。
画面サイズもコンパクトで、これによりバッテリーの持ちが良いメリットが生まれます。
スマホもサイズは色々ありますが、全面タッチパネルで大きなディスプレイが採用されています。
そのためバッテリーの消費速度が速く、毎日充電しなければならない人が多いのです。
ガラホで大容量バッテリーを搭載しているタイプだと、1週間近く使い続けられます。
スマホユーザーならモバイルバッテリーを持てば良いという声もありますが、それすらも必要なく長時間使い続けられるのはガラホの大きなメリットです。
充電頻度が少なければ、それだけバッテリーの寿命も長くなります。
ガラホのデメリット
ガラホにもデメリットと言える部分はありますが、どのような使い方をするのかによってデメリットは変わってきます。
人によっては全然気にならないポイントの場合もあるので、自分に当てはまるのかどうかを考えてみてください。
タッチパネルには非対応
タッチパネルの大きなディスプレイを採用していないためバッテリーの持ちは良くなりますが、操作感では劣るところがあります。
ガラホの場合はテンキーベースでの操作になるので、スマホのように選択したい部分を直接触る直感的な操作ができません。
Webサイトを閲覧する際にガラホならスマホ用のサイトも見られますが、タッチ操作が前提の作りになっているので苦労する場面もあるのです。
通話のみで使うと割り切っていればそれほど気にならないポイントですが、もしもWebサイトを閲覧することがあるなら、多少の不便さはあると考えておきましょう。
使えるアプリの種類が限られている
ガラホのOSはAndroidがベースになっていますが、機能面では大きな制限があります。
その中でも大きいのは、Google Playからアプリをインストールできない点です。
LINEは専用アプリとしてインストールされていますし、ガラホ用アプリを提供しているところもあります。
通話がメインなのでガラホで十分と考えている人なら気になりませんが、様々なアプリをインストールして便利に使いたいと考えるなら、スマホを選んだ方が良いのです。
ガラホの維持費はどれくらいなのか
通信する量が少ないのでガラホの料金は安い傾向にありますが、それなら実際にどれくらいの料金がかかるのでしょうか。
実際にチェックしてみると各キャリアの料金は横並びですが、データ通信プランによっては意外に高くなることもあるので注意が必要です。
通話のみでの利用なら2,000~3,000円で使える
ドコモやauにソフトバンクでのガラホ用プランでは、基本プランが1,320円(税込)です。
そこに通話用のオプションを組み合わせることで、約2,000~3,000円になります。
各キャリアで料金に多少の違いはありますが、基本的にこの範囲に収まると考えていて良いでしょう。
端末購入を一括にするのか分割にするのかで変わってくることもありますが、ここでは端末料金も含めて計算しています。
ドコモはスマホ用のデータプランが契約できる
ドコモでは、ガラホ用の専用プランで毎月の使用料が100MBまでです。
通話のみでネットをほとんど使わない人ならこれでも十分ですが、LINEやメールでのやりとりが多い人だと逆に100MBをすぐに超えてしまいます。
通信量に余裕を持ちたいなら、スマホ用のデータ通信プランを契約して対応可能です。
ギガライトだと1GBまででも3,278円(税込)なので維持費は一気に上がってしまいますが、ガラホ専用プランよりも10倍の通信量で使えます。
auでは専用データプランを用意
auではスマホ用プランの契約はできませんが、ガラホ用のプランで大容量通信に対応できます。
10MBまでなら月に500円で、190MBまでは1KBあたり0.02円で増えていき、4,200円に達すると上限4,200円で使えます。
データ通信が多い月と少ない月とで料金が大きく変わるので、普段は少なくてもたまに多く使うときがある人なら柔軟に対応できるところが魅力です。
ソフトバンクは乗り換えでお得な1GBプランが魅力
ソフトバンクのガラホ用データプランは1GBで2,178円(税込)です。
通常料金でも他社に比べると安くなっていますが、機種変更やMNPでの乗り換えを活用すると1年目のみ毎月980円になります。
ソフトバンクは通話のみのプランだと980円になっているなど、他のキャリアと比べて安くなっているので、少しでも通信費を抑えたいなら検討してみる価値ありです。
ガラホを格安SIM業者で使う
スマホユーザーが活用している格安SIM業者ですが、ガラホ用のプランを提供しているところもあります。
SIMカードだけではなく本体の販売をしている業者もあるなど、格安SIM業者にとってもガラホユーザー向けに力を入れているのです。
少しでもガラホの維持費を抑えたいなら、大手キャリアだけではなく格安SIM業者も含めて考えてみましょう。
ガラホだから格安SIMが使える
ガラケーは通信回線が3Gでキャリアの通信網を介してのインターネット利用のため、SIMカードの交換には対応していません。
ガラホの場合、スマホほど選択肢が豊富にはなりませんが、格安SIM業者を利用できるようになります。
基本的にガラホ用のプランを利用していればスマホよりも安く使えますが、ドコモのように通信はスマホ用プランとなっているキャリアもあるので、格安SIM業者でガラホを使う選択も十分にありと言えるのです。
格安SIM業者にするメリットは?
キャリアの専用プランを利用すれば安く利用できるガラホですが、わざわざ格安SIM業者を利用する理由はどこにあるのでしょうか。
もともと通話のみで使っている人ならそれほどメリットはありませんが、いろいろと画像などのやりとりをすることが多い人の場合、ガラホ用のプランでは利用可能なデータ量が少ない問題があります。
そこで通信量を補えるプランを適用すると、結構な出費になってしまうのです。
格安SIM業者を利用すれば、十分なデータ使用量を確保しつつも格安の維持費で利用できます。
通話のみではなく、もっとガラホを活用したい人にこそメリットが多い選択なのです。
格安SIM業者にするデメリットは?
格安SIM業者と契約してガラホを使う場合、何かデメリットはあるのかと心配な人も多くいます。
大きなデメリットとしては、切り替えが面倒という問題があります。
一度行ってしまえば気にする必要はありませんが、月に数百円安くなるとは言え、乗り換え作業は面倒だと感じる人は多いのです。
大手通信会社と比べると店舗の数も少なく、サポートが最低限なところもデメリットです。
シニア層にとってこの問題は無視できるものではありません。
シニア層の中にもこれくらいの問題は苦にならない人はいるので一概にデメリットとは言えませんが、自分にとってデメリットになる点はあるのかどうかしっかり考えてみましょう。
ガラホで格安SIM業者を使うために
ガラホで格安SIM業者を利用するためには、いくつかの方法があります。
どのような方法があるのか、どの方法が自分にとって合っているのかを考えて、移行について検討してみてください。
SIMロック解除をして本体を持ち越す
現在使っている端末を格安SIM業者でも使いたい場合は、SIMロック解除が必要です。
別の通信会社を使う場合、この作業をしないと端末が通信できなくなります。
SIMロック解除自体は、ショップやサポートセンター、Webサイトで手続き可能です。
注意点としては、せっかくSIMロック解除をしても格安SIM業者で上手く動作しないケースがあります。
動作確認が取れていなくても大抵は使えるのですが、その端末が対応している周波数の問題などで、上手く動作しないこともあるので気をつけましょう。
格安SIM業者で端末を買う
SIMロックを解除しての持ち越しが面倒だと感じるなら、通信会社を乗り換える際に本体を同時購入する方法があります。
格安SIM業者でもガラホ自体を取り扱っているところは少なくなってきましたが、ワイモバイルなどでは新機種にも対応しているので狙い目です。
セット購入で契約するなら面倒な操作は必要ないので、あれこれ難しいことはせず格安SIM業者でガラホを使いたい人に合っています。
SIMフリーのガラホを使う
最初からSIMロックが施されていないSIMフリー端末なら、通信会社を選ばず利用できるメリットがあります。
注意したいのはSIMフリーのガラホ自体がほとんど市場にはなく、中古での購入も視野に入れなければならない点です。
本体自体もセット購入での契約より値段が高くなる傾向にあり、なかなか見つけられない場合もあるので面倒な方法と言えます。
選択肢にはなるのですが、いろいろと厳しいところもある方法です。
格安SIM業者での取り扱いが減っている
格安SIM業者でのガラホ取り扱いは、縮小傾向にあります。
大手通信会社ではしっかりと取り扱っていても、格安SIM業者はこのあたりの判断がシビアなのです。
格安料金を実現できている理由はコスト削減にあります。
一定数の利用者が見込めるなら力を入れてくれますが、見込みなしと判断された場合は扱いを止めてしまうのです。
以前はワイモバイル、
UQモバイル、
楽天モバイル、IIJmio
でガラホの取り扱いをしていましたが、2020年2月時点でセット購入できるのはワイモバイルのみになっています。
キーワード検索をすれば見つけられても、メニューのリンクから外されているので取り扱いをやめている可能性は高いです。
ガラホを持ち越す場合の注意点
セット購入に対応してくれる格安SIM業者以外でガラホを使おうと思ったら、SIMロック解除をして現在の端末を持ち越す必要があります。
そこで注意しなければならない点がいくつかあるので、これから移行を検討している人はチェックしてみてください。
動作確認されていない端末は試してみなければわからない
格安SIM業者ではSIMロック解除をして利用する人のために、様々な端末で動作確認をとっています。
スマホに関してはかなりの数が見つけられますが、ガラホの場合はほとんど見つからないレベルです。
動作確認されている端末は確認をした結果を載せているので、確認をしていない端末でも動く可能性はあります。
確認作業そのものをしていないから掲載していないだけなので、掲載されていないから動かないわけではないのです。
それでも正常に動作するのかどうかは試してみなければわからないので、正常に使えないケースも想定しておきましょう。
格安SIM業者がどの回線を使っているのかチェック
格安SIM業者では、大手通信会社の回線をレンタルする形でサービスを提供しています。
そこでポイントになるのが、それぞれの電波がどの周波数を使っているのかです。
各社で共通して利用している周波数帯もありますが、それぞれの会社独自の周波数を使っており、提供している端末もそれに併せてカスタマイズされています。
例えばドコモで使っていたガラホをau回線の格安SIM業者で使おうとすると、電波の繋がりが悪くなる場合もあるのです。
どこの会社と契約していて、乗り換え先はどの電波を使っているのかはしっかりチェックしておきましょう。
SIMカードの入れ替えはシニアにとって難しいか
格安SIM業者のショップが近くにない場合は、乗り換えの際にSIMカードの入れ替えなどの作業が必要です。
特にシニア層にとっては難易度が高く見えます。
セット購入ならすぐに使える状態で送られてくるので、細かい作業が苦手な人は無理に本体を持ち越さない方が良い場合もあるのです。
実際にやってみたら意外に簡単だったという人もいるので、こればかりは自分で操作してみないとわかりません。
近くにショップがあるのか、作業をお願いできる業者がいるのかなども含めて、本体の持ち越しについて検討してみてください。
通話以外も使うなら格安SIM業者を使おう
通話のみでガラホを使うなら、格安SIM業者にしてもそれほど大きなメリットはありません。
料金が安くなると言っても100~数百円くらいです。
逆にデータ通信が多い人なら、格安SIM業者に乗り換える価値は十分にあります。
ガラホを使い続ける理由は人それぞれで、通話のみでシンプルに使いたい人もいれば、スマホは使いづらいからガラケーと同じ操作感が良いと考える人もいます。
それぞれの理由によってどの選択がおすすめなのかは変わってくるので、携帯電話をどう使っているのか、どう使っていきたいのかをよく考えてみましょう。
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