LINEモバイルはメッセージアプリ「LINE」の格安SIMです。
対象のサービスがデータ通信量を消費しなくなる「データフリー」が特徴で、LINEやSNS(TwitterやInstagram)のヘビーユーザーに人気があります。
その他にも3キャリアすべての回線に対応している、LINEの各種サービスと相性がいいなどメリットが多いです。
今回はそんなLINEモバイルのメリット・デメリットを2年以上利用中の筆者が徹底解説します。
LINEモバイルのメリット・デメリットを知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
LINEモバイルのメリット
まずはLINEモバイルのメリットから見ていきましょう。
「データフリー」でLINEやSNSが使い放題になる
LINEモバイルは「データフリー」により、LINEやSNSが使い放題になります。
データフリーは対象サービスを利用した際に、データ通信量を消費しない機能です。
通常ならデータ通信を使えば使うほど、データ通信量が減っていきます。
データ通信量を使い切ると速度制限にかかるため、データ通信量を使いすぎないよう管理することが大事です。
LINEモバイルならデータフリー対象サービスをどれだけ使ってもデータ通信量を消費しません。
しかもデータ通信量がなくなって速度制限がかかっていても、対象サービスは高速通信をそのまま利用可能です。
データフリーは3種類の「データフリーオプション」として提供され、オプションによって対象サービスが異なります。
データフリーオプション | 月額料金 | 対象サービス |
---|---|---|
LINEデータフリー | 無料 | LINE |
SNSデータフリー | 308円(税込) | LINE、Twitter、Facebook |
SNS音楽データフリー | 528円(税込) | LINE、Twitter、Facebook、Instagram、LINE MUSIC |
例えばLINE、Twitter、Facebookを利用する人は「LINEデータフリー」を選べばOKです。
データフリーは非公式アプリを使うと対象外になります。
LINEモバイルでSNSを使う時は必ず公式アプリを使いましょう。
ちなみに、データフリーはテザリング中も適用されます。
LINEモバイルのテザリング経由で他のスマホやタブレット、パソコンを使う場合もデータフリー対象サービスはデータ通信量を消費しません。
データ通信量が少ない友だちや家族に使わせてあげることもできますね。
LINEやSNSのヘビーユーザーは月額料金が安くなる
データフリーによって、LINEやSNSのヘビーユーザーは月額料金が大幅に安くなります。
例えばLINE、Twitter、Instagramで15GB、他のサービスで5GBのデータ通信量を使うと仮定しましょう。
他社の場合は最低でも20GB以上のプランを契約しないといけません。
一方、LINEモバイルならLINE、Twitter、Instagramはデータ通信量の消費が0です。
実際に利用するデータ通信量は5GBになるので、6GBプランで十分足りますね。
LINEモバイルの6GBプランはSNS音楽データフリーを付けても2,948円(税込)です。
主要な格安SIMの20GBプランと比べても、いかに安いか分かります。
格安SIM | 契約プラン | 月額料金 |
---|---|---|
LINEモバイル | 6GB+SNS音楽データフリー | 2,948円(税込) |
BIGLOBEモバイル | 20GB | 5,720円(税込) |
mineo | 20GBプラン(au回線) | 5,049円(税込) |
OCNモバイルONE | 20GB | 4,840円(税込) |
楽天モバイル | 20GB | 5,225円(税込) |
データフリーで直接月額料金が安くなるわけではないものの、結果的には大きな節約につながるというわけですね。
3キャリアすべての回線に対応
LINEモバイルはドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアすべての回線に対応しています。
3キャリアすべてに対応していると、どのキャリアから乗り換える場合も端末をそのまま使いやすいのがメリットです。
大手キャリアのスマホには「SIMロック」という制限がかかっており、他社のSIMカードが使えません。
「SIMロック解除」の手続きをしてSIMロックを外すか、同じ回線の格安SIMを選ぶ必要があります。
LINEモバイルは大手3キャリアすべてに対応しているので、端末に合わせて回線を選ぶことが可能です。
例えばドコモのSIMロックがかかったスマホなら、ドコモ回線を選べばそのまま使えます。
- ドコモのスマホ:ドコモ回線でそのまま使える
- auのスマホ:au回線でそのまま使える
- ソフトバンクのスマホ:ソフトバンク回線でそのまま使える
ただし、同じ回線であっても端末によってはSIMロック解除が必要です。
とくにauのスマホはau回線で使う場合もSIMロック解除が必要なケースが多々あります。
SIMロック解除が必要かどうかはLINEモバイルの動作確認済み端末検索ページでチェック可能です。
現在のスマホをそのままLINEモバイルで使いたい場合は、必ず動作確認済み端末検索ページで確認してください。
格安SIMで唯一LINEのID検索ができる
LINEモバイルは格安SIMで唯一LINEのID検索が可能です。
LINEのID検索を利用するためには年齢確認をしないといけません。
通常、年齢確認ができるのは大手キャリアとソフトバンクのサブブランドであるY!mobileのみです。
格安SIMには年齢確認をする方法が提供されていないため、ID検索もできなくなっています。
対して、LINEモバイルには専用の年齢確認方法が用意されており、格安SIMにもかかわらず年齢確認が可能です。

筆者も格安SIMユーザーですが、LINEモバイルのおかげでID検索が可能になっています。

LINEの友だち追加はID検索以外でもできますが、やはりID検索が一番楽です。
ID検索を使いたいならLINEモバイルを選びましょう。
すでに年齢確認済みの端末をそのまま使う場合は、格安SIMにしても年齢確認済みの状態です。
ID検索もちゃんと使えます。
LINEポイントで料金を支払える
LINEモバイルはLINEポイントで料金を支払えます。
LINEポイントはLINEの各種サービスを利用すると貯まるポイントです。
貯まったポイントは1ポイント=1円でLINEモバイルの料金支払いに充てられます。
普段からLINE PayやLINEショッピングを利用してLINEポイントを貯めている人なら、スマホ代を無料にすることも可能ですよ。
クレジットカードなしで契約できる
LINEモバイルはLINEのプリペイドカード「LINE Payカード」で契約可能です。
一般的な格安SIMはクレジットカードでしか契約できません。
一部の格安SIMは口座振替に対応していますが、手数料がかかったり申し込みが面倒だったりとデメリットも多いです。
LINE Payカードは審査不要で誰でも持てます。
支払い時に手数料はかかりませんし、申し込み方法はクレジットカードの時と同じです。
また、支払い額に応じてLINEポイントが貯まります。
LINEポイントを貯めたい人にもLINE Payカードはおすすめです。
筆者もクレジットカードを持つ前はLINE Payカードで支払っていました。
利用するとすぐLINEに通知が来るので安心でした。

LINE Payカードは物理カードを持たない「バーチャルカード」もあります。
バーチャルカードならLINEアプリですぐに発行でき、そのままLINEモバイルを申し込むことが可能です。
手元にクレジットカードがないけど急いで格安SIMを契約したい人にもおすすめです。
LINE Payカードでは端末代の分割払いができません。
分割払いを利用したい場合はクレジットカードで契約しましょう。
友だちや家族にデータ通信量をプレゼントできる
LINEモバイルは他のユーザーにデータ通信量をプレゼントできる「データプレゼント」に対応しています。
余ったデータ通信量を友だちや家族と分け合うことが可能です。
LINEモバイルにはデータ通信量をシェアする「シェアプラン」は用意されていません。
しかし、家族でLINEモバイルを契約してデータプレゼントを活用すれば似たようなことはできますよ。
LINEアプリから友だちを選択するだけで簡単にプレゼントできるのもうれしいポイントですね。
フィルタリングアプリが無料で使える
LINEモバイルではフィルタリングアプリが無料です。
フィルタリングアプリは有害なサイトやアプリから子供を守ってくれます。
スマホの使いすぎを防いだり、GPSで居場所を確認したりすることも可能です。
子供にスマホを持たせるなら、フィルタリングアプリは必須と言えます。
そんなフィルタリングアプリですが、他社では月額220円(税込)~330円(税込)ほどの有料オプションとして提供されていることほとんどです。
LINEモバイルなら無料で利用できるので、フィルタリングアプリを使うならそれだけで他社より200円~300円ほど安くなると言えます。
LINEアプリでサポートを受けられる
LINEモバイルはLINEアプリでサポートを受けられます。
LINEでLINEモバイル公式アカウントと友だちになり、メニューの「お問合せ」を押すとすぐに問い合わせが可能です。

オペレーターの受付時間は10:00~19:00(年中無休)です。
その他の時間帯もAIによる自動応答で対応してくれます。
電話は繋がりにくいことが多いです。
かといって、メールだと返信まで時間がかかります。
LINEアプリによる問い合わせなら、トーク感覚でリアルタイムなやりとりが可能です。
LINEモバイルのデメリット
続いてはLINEモバイルのデメリットをチェックしていきます。
通信速度が遅い
LINEモバイルは大手キャリアと比べると通信速度が遅いです。
平日お昼や夕方など回線が混雑する時間は速度が著しく遅くなります。
動画視聴やゲームなど、ある程度の速度が必要な用途の利用は難しいでしょう。
朝や夜間など、そこまで混雑しない時間帯も他の格安SIMと比べると速度が遅めです。
通信速度を重視する人だと、LINEモバイルはストレスを感じるかもしれません。
LINEモバイルの通信速度の詳細は以下の記事も参考にしてください。

解約時に1,100円(税込)の手数料がかかる
LINEモバイルは解約時に1,100円(税込)の手数料がかかります。
音声通話SIMはもちろん、データSIM(SMS付き)でも同様です。
一般的な格安SIMはデータSIMだと解約時は一切手数料や違約金がかかりません。
音声通話SIMでも半年~1年の最低利用期間を過ぎると違約金は不要です。
LINEモバイルは音声通話SIMにも最低利用期間がありませんが、SIMタイプや契約期間に関係なく解約手数料がかかります。
短期解約で高額な違約金がかかる心配はありませんが、長く使っても手数料がかかるのは少し残念ですね。
SIMタイプ変更ができない
LIENモバイルは契約後にSIMタイプ変更ができません。
音声通話SIMからデータSIM(SMS付き)への変更、およびその逆ができないというわけですね。
どうしてもタイプ変更をしたい場合は一度LINEモバイルを契約し、再契約しないといけません。
さきほど説明した通り解約時には1,100円(税込)の解約手数料がかかります。
さらに再契約時には契約事務手数料3,300円(税込)とSIMカード発行手数料440円(税込)も必要です。
ただし、LINEモバイルは現在の契約にSIMカードを追加する「追加申込」を利用すると契約事務手数料が割引されます。
契約するSIMタイプ | 通常の契約事務手数料 | 追加申込時の契約事務手数料 |
---|---|---|
音声通話SIM | 3,300円(税込) | 0円 |
データSIM(SMS付き) | 3,300円(税込) | 550円(税込) |
追加申込で新しいSIMカードを契約した後に古いSIMカードを解約すれば、ほとんど費用をかけずにSIMカードタイプを変更可能です。
音声通話SIMへの変更なら解約手数料1,100円(税込)+SIMカード発行料440円(税込)=1,540円(税込)で済みます。
他の格安SIMでSIMタイプを変更する場合のSIMカード再発行手数料は2,200円(税込)~3,300円(税込)ほどです。
やや手間はかかりますが、むしろLINEモバイルのほうが他の格安SIMよりお得かもしれませんね。
速度切り替えができない
LINEモバイルは速度切り替えができません。
速度切り替えは高速通信と低速通信を切り替えられる機能です。
低速通信中はデータ通信量を消費しないため、速度切り替えをうまく活用することで賢くデータ通信量を節約できます。
LINEモバイルは速度切り替えができないため、低速通信を活用したい人にとっては少し使いづらいですね。
とは言え、低速通信で使うことが多いLINEやSNSはLINEモバイルだと使い放題になります。
そう考えると、LINEモバイルにとっては速度切り替えができないのはあまり大きなデメリットではないでしょう。
キャリアメールが使えない
LINEモバイルではキャリアメールが使えません。
キャリアメールは大手キャリアが提供していたメールサービスです。
例えばドコモユーザーは「@docomo.ne.jp」というメールアドレスを無料で使えました。
キャリアメールは大手キャリアの回線に紐づいているサービスです。
そのため、LINEモバイルに乗り換えると使えなくなります。
LINEモバイルでメールを使う場合は「Gmail」や「Yahoo!メール」といったフリーメールを活用してください。
大容量プランがない
LINEモバイルの料金プランは最大で12GBです。
20GBや30GBといった大容量プランはありません。
データフリーがあるのでLINEやSNSが中心の人なら大容量プランは不要です。
一方で、以下のような人はLINEモバイルの12GBでは容量が足りないかもしれません。
- 動画を長時間視聴する人
- 頻繁にアプリのダウンロードやアップデートをする人
- 自宅にWi-Fi環境がない人
現在自分が1ヶ月にどれくらいデータ通信量を消費しているかは各キャリアのマイページやアプリで確認できます。
- ドコモ:My docomo
- au:My au
- ソフトバンク:My SoftBank
例えばドコモならMy docomoから過去3ヶ月分のデータ通信量をチェック可能です。

事前に自分に必要なデータ通信量を把握し、LINEモバイルでも大丈夫かどうかを判断してください。
直営店舗がない
LINEモバイルには直営店舗がありません。
大手キャリアは直営店舗(ドコモのドコモショップなど)があり、対面による手厚いサポートを受けることが可能です。
LINEモバイルは家電量販店や携帯ショップなどの提携ショップでは取り扱いがあります。
ただし、提携ショップで出来るのは契約(MNP含む)のみです。
契約情報の変更や端末が故障した際の修理受付といったアフターサポートは受けられません。
また、LINEモバイル取扱店の中にはエントリーパッケージの販売だけを行い、契約はできない店舗も多いです。
直接契約したい人は即日受け渡しに対応した店舗へ行きましょう。
LINEモバイルの取り扱い店舗は公式サイトのLINEモバイル取り扱い店舗ページからチェック可能です。
検索する際に取り扱い内容の「即日の受け渡し」にチェックを入れると即日受け渡しに対応した店舗だけを調べられます。
LINEモバイルのメリット・デメリットまとめ
以上、LINEモバイルのメリットとデメリットをまとめました。
最後にもう一度、LINEモバイルのメリットとデメリットをおさらいしておきましょう。
LINEモバイルのメリットは以下の通りです。
最大のメリットはデータフリーでしょう。
LINEやSNSのヘビーユーザーなら、LINEモバイルにするだけで月額料金が大幅に安くなりますよ。
消費するデータ通信量の大部分がデータフリー対象の人は、まずLINEモバイルを検討してくださいね。
また、LINEモバイルはID検索ができる唯一の格安SIMです。
どうしてもID検索を使いたい!という人もLINEモバイルを選びましょう。
一方、LINEモバイルのデメリットは以下の通りです。
LINEモバイルは通信速度が遅いです。
格安SIMなので大手キャリアより遅いのは仕方がないのですが、LINEモバイルは他の格安SIMと比べても遅く感じます。
通信速度を重視する人は要注意です。
その他には大きなデメリットはありません。
LINEやSNSがメインの人なら通信速度もそこまで気にならないでしょう。
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