初めて格安SIMを利用する人だと、LINEモバイルに乗り換える際にちゃんと申し込めるか不安かもしれません。
しかし、LINEモバイルへの乗り換えは簡単です。
手順や必要なもの、費用などを事前に把握しておけばスムーズに乗り換えられますよ。
今回は大手キャリアからLINEモバイルへ乗り換える手順や必要な費用を詳しく解説していきます。
目次
大手キャリアからLINEモバイルへの乗り換え手順
大手キャリアからLINEモバイルへ乗り換える手順は以下の通りです。
- 現在の端末が使えるかをチェックする
- 申し込みに必要な物を準備する
- LINEモバイルを申し込む
- 初期設定をする
それぞれの手順について詳しく解説していきますね。
現在の端末が使えるかをチェックする
手持ちのスマホをそのまま使う場合は、LINEモバイルに対応しているかどうかをチェックしてください。
LINEモバイルはドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアすべての回線に対応しています。
現在のキャリアと同じ回線を選べば、基本的には端末をそのまま利用可能です。
- ドコモのスマホ:ドコモ回線でそのまま使える
- auのスマホ:au回線でそのまま使える
- ソフトバンクのスマホ:ソフトバンク回線でそのまま使える
ただし一部のスマホは同じ回線でもSIMロック解除をしないといけません。
とくにauのスマホはau回線でもSIMロック解除が必要な機種が多いです。
当然ですが、違う回線で利用したい場合もSIMロック解除をしておきましょう。
例えばドコモのスマホでソフトバンク回線を使う場合などです。
LINEモバイルでは公式に動作確認を行い、その結果を動作確認済み端末検索ページに掲載しています。
違う回線で利用したい場合はもちろん、同じ回線で利用する場合も動作確認されているかをチェックしておいてください。
回線が同じなら動作確認されていなくても動作する可能性は高いですが、自己責任となります。
端末セットも買えるがやや割高
LINEモバイルではSIMカードと端末のセット契約も可能です。
現在のスマホがLINEモバイルで使えない場合や端末を新しくしたい場合は端末セットも検討しましょう。
ただし、LINEモバイルの端末セットは基本的に定価で売られています。
割引価格で売られている他の格安SIMと比べるとやや割高です。
もし端末を買うならインターネット通販などで個別にSIMフリースマホを買うことも考えましょう。
3キャリアの回線に対応しているLINEモバイルなら、ほとんどのSIMフリースマホが動作します。
もちろん、動作確認済み端末検索ページでのチェックは忘れずにしてください。
また、LINEモバイルでは定期的に端末セールを開催しています。
端末セットを契約する場合は端末セールを実施していないかもチェックしてください。
申し込みに必要な物を準備する
続いて、LINEモバイルの申し込みに必要な物を準備します。
- MNP予約番号
- 本人確認書類
- クレジットカード、LINE Payカード、LINE Payのいずれか
- 連絡先メールアドレス
MNP予約番号
電話番号を別のキャリアに引き継ぐことをMNPと言います。
MNPを利用してLINEモバイルに乗り換える場合は、大手キャリアの「MNP予約番号」が必要です。
LINEモバイルを申し込む前に、以下のいずれかの方法で取得しておきましょう。
- 電話
- ショップ
- オンライン
店舗に行くのは手間なので、電話かオンラインで取得するのがおすすめです。
各キャリアの電話窓口は以下の通りです。
キャリア | 電話番号 | 受付時間 |
---|---|---|
ドコモ | ドコモ携帯:151 一般電話:0120-800-000 |
午前9時~午後8時 |
au | 0077-75470 | |
ソフトバンク | ソフトバンク携帯:*5533 一般電話:0800-100-5533 |
サポートに電話をしたらMNP予約番号を取得したいことを伝えてください。
オンラインの場合はスマホやパソコンのブラウザから各キャリアのマイページにアクセスして手続きできます。
- ドコモ:My docomo
- au:My au
- ソフトバンク:My SoftBank
MNP予約番号には15日間の有効期限があり、期限が切れると失効します。
LINEモバイルをウェブから申し込む場合は有効期限が10日以上必要です。
できる限り申し込み直前に取得し、取得したらなるべく早くLINEモバイルを申し込んでください。
有効期限が10日を下回った場合は、再度MNP予約番号を取得してください。
本人確認書類
LINEモバイルを申し込む際は本人確認書類をアップロードします。
本人確認書類として利用できる書類は以下の通りです。
- 運転免許証
- 健康保険証+補助書類
- 在留カード+補助書類
- マイナンバーカード
- 日本国パスポート+補助書類
- 住民基本台帳カード
- 運転経歴証明書
- 特別永住者証明書
- 身体障害者手帳
- 後期高齢者医療被保険者証+補助書類
- 特定疾患医療受給証+補助書類
- 特定疾患医療登録者証+補助書類
- 届出避難場所証明書
補助書類には現住所が記載されている公共料金領収書(電気、ガス、水道のいずれか)と住民票が使えます。
住民票は発行から3ヶ月以内かつマイナンバーが記載されていないものを用意してください。
とくに住所が古いままでないかをチェックしてください。
クレジットカード、LINE Payカード、LINE Payのいずれか
LINEモバイルには3つの支払い方法が用意されており、どの支払い方法を選ぶかで用意するものが異なります。
- クレジットカード
- LINE Payカード
- LINE Pay
クレジットカードで支払う場合は契約者本人名義かつ以下の国際ブランドに対応したカードを用意してください。
- VISA
- マスターカード
- JCB
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナースクラブ
デビットカードや他社のプリペイドカードは利用できません。
LINE PayカードはLINEのプリペイドカードです。
事前にLINE Pay残高をチャージしておき、その残高内で料金を支払えます。
LINEモバイルはこのLINE Payカードで契約が可能です。
LINE Payカードは審査不要で、LINEアプリ上からすぐに発行できます。
クレジットカードを持っていない場合はLINE Payカードを活用しましょう。
LINE Pay支払いはLINE Payアカウントに紐づけたクレジットカードで決済する支払い方法です。
クレジットカードが必要なのはクレジットカード払いと同じですが、カード情報を打つ手間が省けます。
連絡先メールアドレス
LINEモバイルを申し込む際はメールアドレスの登録が必要です。
審査結果やSIMカードの発送といったお知らせが届きます。
契約後も請求金額確定メールなどが届くため、必ず連絡が取れるメールアドレスを登録してください。
大手キャリアのキャリアメールはLINEモバイルに乗り換えると使えなくなります。
登録するのはGmailやYahoo!メールといったフリーメールがおすすめです。
無料で取得できますし、大手キャリアを解約してからも使えます。
ちなみに、筆者が登録しているのもYahoo!メールです。
LINEモバイルの申し込みをする
申し込みに必要な物が準備できたら、いよいよLINEモバイルの申し込みです。
LINEモバイルの申し込みは公式サイトから手続きできます。
申し込み手順を簡単にまとめると以下の通りです。
-
STEP1データフリーオプション、データ容量、回線、SIMタイプを選ぶ
-
STEP2端末を購入する場合は端末とカラー、支払い方法を選ぶ
-
STEP3SIMのみかつソフトバンク回線の場合はSIMカードの種類・サイズを選ぶ
-
STEP4任意でオプションを選択する
-
STEP5申し込み区分で「他社からの乗り換え(MNP転入)」を選択し、MNP予約番号・MNP予約番号の有効期限・MNP転入する電話番号を入力・選択する
-
STEP6契約者情報(氏名、性別、メールアドレスなど)を入力する
-
STEP7本人確認書類をアップロードする
-
STEP8支払い方法を選択する
-
STEP9ログインIDとパスワードを設定する
-
STEP10最終確認を行い、問題がなければ申し込みが完了
MNPを利用する際はSTEP5の申し込み区分で必ず「他社からの乗り換え(MNP転入)」を選択してください。
「新規番号での申し込み」を押すと番号が引き継がれないため、電話番号が変わってしまいます。
また、ソフトバンク回線の場合はSTEP3でSIMカードの選択をしないといけません。
- iPhone専用ナノSIM
- ナノSIM
- マイクロSIM
iPhone専用ナノSIMは名前の通りiPhoneでのみ使えます。
ソフトバンクのSIMロックがかかったiPhoneで使う場合はこちらを選んでください。
SIMフリー(SIMロック解除した機種含む)のiPhoneおよびAndroidスマホはナノSIMかマイクロSIMを選びます。
対応サイズも動作確認済み端末検索ページに記載されているので、事前にチェックしておいてください。
その他は画面の指示に従っていればOKです。
申し込みが完了するとLINEモバイルで審査が行われ、審査に通過すればSIMカードが発送されます。
LINEモバイルは審査が早いです。
スムーズにいけば最短翌日には発送されます。
筆者が申し込んだ際も、申し込んだ翌日には発送されて驚きました。
初期設定をする
LINEモバイルのSIMカードが届いたら初期設定を行ってください。
するべき設定は以下の3つです。
- 回線切り替え
- SIMカードの交換
- APN設定
回線切り替え
MNPでLINEモバイルに乗り換える際は最初に「回線切り替え」を行います。
回線切り替えをすることで古い回線からLINEモバイルへの切り替えが完了です。
それまでは古いキャリアのSIMカードがそのまま使えます。
LINEモバイルの回線切り替えの方法は2つです。
- マイページ
- 電話
一番手っ取り早いのがマイページで手続きする方法です。
スマホかパソコンのブラウザからLINEモバイルのマイページへアクセスします。
「利用開始手続きをする」というボタンが表示されるので、それを押せば切り替え手続きは完了です。
電話で切り替える場合は「LINEモバイル カスタマーセンター MNP開通受付窓口(0120-889-279)」に電話してください。
受付時間は10:00~19:00(年中無休)です。
回線切り替え手続き後、ドコモ・au回線は数分~1時間程度、ソフトバンク回線は2~3時間程度で切り替わります。
回線が切り替わると、それまで使っていたキャリアは自動解約です。
別途解約手続きをする必要はありません。
手続きをしなくても受け取りから数日経つと自動的に切り替わります。
しかし、その間はLINEモバイルが使えないので早めに切り替えるのがおすすめです。
SIMカードの交換
回線切り替えが終わったらいったん端末の電源を切り、SIMカードを交換します。
SIMカードの取り出し方は端末によって異なりますが、大きく分けると以下の3タイプです。
- SIMピンという細いピンを挿してSIMトレイを引き出すタイプ
- 側面にあるキャップを外し、SIMトレイを手で引き出すタイプ
- 背面カバーを外してSIMカードを取り出すタイプ
最近ではSIMピンを使うか、側面にあるキャップを外すタイプのどちらかであることがほとんどです。
詳細は取扱説明書やメーカーの公式サイトをチェックしてください。
古いSIMカードを取り出したら、LINEモバイルのSIMカードを入れます。
ドコモ回線とau回線は自分の端末のサイズに合わせて切り取る「マルチSIM」です。
端末のサイズに合わせて切り取るようにしてください。
APN設定
最後にAPN設定を行います。
APN設定はLINEモバイルのデータ通信を利用するのに必要な設定です。
設定方法がiPhoneとAndroidで異なります。
iPhoneの場合は「APN構成プロファイル」という特殊なファイルをインストールするだけで設定完了です。
-
STEP1iPhoneをWi-Fiに接続し、Safariを起動する
-
STEP2「LINEモバイル APN設定方法」ページから自分が利用するプランのプロファイルをダウンロードする
-
STEP3ダウンロードが完了したら「設定」アプリをタップする
-
STEP4「プロファイルがダウンロードされました」をタップする
-
STEP5画面の指示に従ってインストールを進める
LINEモバイルのAPN構成プロファイルは回線ごとに決まっています。
違う回線のAPN構成プロファイルをインストールしてもデータ通信はできません。
必ず、自分が利用する回線のプロファイルをダウンロードしてください。
AndroidはAPN情報を手入力します。
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「詳細設定」→「アクセスポイント」などの順でAPN画面に移行してください。
移行手順は端末によって異なるので、取扱説明書なども参考にしましょう。
APN画面に移行したら右上の「+」をタップして以下のAPN情報を入力してください。
au・ソフトバンク回線 | ドコモ回線 | |
---|---|---|
APN(接続先) | LINEモバイル | LINEモバイル(ベーシック) |
ID(ユーザー名) | line@line | linemobile.jp |
パスワード | line | line |
認証タイプ | PAPまたはCHAP | PAPまたはCHAP |
APNタイプ | default, supl, dun | default, supl, dun |
ドコモ回線のみID(ユーザー名)が異なります。
間違えないようにしてください。
APN設定が完了すれば、LINEモバイルへの乗り換えは完了です。
Wi-Fiをオフにして、データ通信がちゃんとできるかをチェックしてください。
APN設定が終わってもデータ通信ができない場合は、一度端末を再起動しましょう。
乗り換えにかかる費用
最後に、LINEモバイルに乗り換える際にかかる費用をまとめました。
項目 | 金額 |
---|---|
ウェブ登録事務手数料 | 3,300円(税込) |
SIMカード発行手数料 | 440円(税込) |
MNP転出手数料 | 2,200円(税込)~3,300円(税込) |
違約金 | 10,450円(税込) |
端末の残債 | 端末や残月数で異なる |
ウェブ登録事務手数料はエントリーパッケージ利用で実質無料
LINEモバイルを申し込む際は3,300円(税込)のウェブ登録事務手数料と440円(税込)のSIMカード発行手数料がかかります。
このうち、ウェブ登録事務手数料はエントリーパッケージを使うと無料です。
エントリーパッケージはネット通販や家電量販店などで購入できます。
パッケージに入っているエントリーコードを使ってLINEモバイルを申し込むとウェブ登録事務手数料が0円になります。
エントリーパッケージは300円ほどで買えるので、初期費用を実質700円ほどに抑えることが可能です。
初期費用を少しでも安くしたい人は、エントリーパッケージを購入しましょう。
キャンペーンによってはエントリーパッケージを利用すると対象外になります。
キャンペーンを利用する場合は条件をチェックしてください。
MNP利用時はMNP転出手数料もかかる
MNP転出手数料はMNPで乗り換える場合にかかる費用です。
LINEモバイルへの回線切り替えが完了した翌月に乗り換え元から請求されます。
大手キャリアから乗り換える場合のMNP転出手数料は3社とも3,300円(税込)です。
ただし、2019年9月30日までに提供しているドコモの料金プランを契約していた場合は2,200円(税込)になります。
MNP転出手数料はMNP予約番号を取得した段階ではかかりません。
また、複数回に渡ってMNP予約番号を取得した場合でも支払うのは1回分だけです。
違約金と残債の有無はマイページでチェック
大手キャリアを解約する際、契約状況によっては違約金と端末代の残債が発生します。
違約金は10,450円(税込)と高額です。
できる限り更新月に解約し、違約金をかけないようにしましょう。
端末代の残債は端末代の支払い方法が分割払いで、まだ支払い終えていない場合に発生します。
大手キャリアでは端末代が安くなる割引サービスがありますが、解約するとその時点で割引は終了です。
割引がなくなる分、残債が高額になる可能性もあります。
違約金や残債の有無は各キャリアのマイページからチェック可能です。
- ドコモ:My docomo
- au:My au
- ソフトバンク:My SoftBank
LINEモバイルへ乗り換える前に、自分の契約状況を見直しておきましょう。
まとめ
以上、大手キャリアからLINEモバイルへ乗り換える方法について解説しました。
最後にもう一度乗り換え手順をおさらいしておきます。
- 現在の端末が使えるかをチェックする
- 申し込みに必要な物を準備する
- LINEモバイルを申し込む
- 初期設定をする
LINEモバイルはウェブから簡単に申し込めます。
初めて格安SIMを利用する人でも、本記事に従って申し込めば大丈夫ですよ。
スマホ代を節約したい人は、ぜひLINEモバイルに乗り換えてみてください。
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