最近、大手キャリアが次々に格安プランを打ち出しています。
LINEMO(ラインモ)もその一つで、その安さから注目を集めています。
LINEMOについて名前は聞いたことがあるもののの、どういう料金プランで何がお得なのかは知らないという方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、LINEMOについて他社の料金プランと比較したうえで、実際にLINEMOに乗り換えた筆者が乗り換える際のメリットと注意点を解説していきます。
乗り換えを検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
LINEMOとは?
まず、LINEMOの概要から説明していきます。
LINEMOの概要
LINEMOとは、2021年3月17日にSoftbankより提供が開始された、Softbankの新しいオンライン専用のブランドです。
「LINEモバイル」に似た名称ですが、2021年3月31日に新規受付が終了したLINEモバイルの後継プランとなっています。
同じような立ち位置の新料金ブランドとして、Docomoの「ahamo」、auの「povo」が挙げられます。
料金プランについて

料金プランとしては、「ミニプラン」と「スマホプラン」の2つが用意されています。
それぞれの違いは以下の通りで、ミニプランはデータ通信をあまり使わない人向けのプランとなっています。
項目 | ミニプラン | スマホプラン |
---|---|---|
データ容量 | 3GB | 20GB |
LINEギガフリー | 対応 | 対応 |
データ量超過後の通信速度 | 300kbps | 1Mbps |
eSIM | 対応 | 対応 |
LINEスタンプ プレミアムポイントバックキャンペーン | 対象外 | 対象 |
月額料金 | 990円(税込) | 2,728円(税込) |
LINEMOに乗り換えるメリット

続いて、LINEMOに乗り換えるメリットをご紹介します。
基本料金が安い
まず挙げられるのは、基本料金の安さです。
20GBで月額2,728円(税込)、3GBなら月額990円(税込)の基本料金は、ともと大手キャリアで契約をしていた人にとっては衝撃の安さだと思います。
格安SIMと比較しても遜色のない価格設定であり、LINEMOに乗り換えれば毎月かかる携帯料金が安くなる可能性は高いです。
筆者はSoftbankからLINEMOに乗り換えましたが、月額料金が8,000円近く安くなりました。
Softbank同様の通信速度
LINEMOはSoftbankの回線を利用しているため、Softbankと変わらない通信速度の速さを誇ります。
格安SIMは価格が安い分、通信速度の遅さが問題視されることが多いですが、LINEMOではその問題を解決しています。
実際に使用していても、通信速度の遅さが気になることはありません。
なお、対象のエリアであれば5Gの利用も可能です。
LINE使用時の通信料はデータ容量にカウントされない(LINEギガフリー)

LINEMO独自のアピールポイントとして挙げられるのが、LINEギガフリーです。
LINEMOでは、LINE使用時の通信料はデータ容量にカウントされません。
LINEのメッセージのやり取りだけではそこまでデータ通信料はかかりませんが、ビデオ通話を含めた通話や写真のやり取りでは多くのデータ容量を使用します。
頻繁に通話などをしていて、LINEによるデータ容量の使用割合が高い人ほどお得になる仕組みとなっています。
eSIM対応
LINEMOは、eSIMにも対応しています。
eSIMとは「Embedded SIM」の略で、スマホ本体と一体型のSIMです。
通常端末に挿し込んで利用するSIMカードとは違いスマホ本体に内蔵されているため、SIMカードの発送を待たず利用開始できるほか、紛失や破損の心配がないというメリットがあります。
eSIMを利用するためには、eSIMに対応している端末が必要です。
LINEスタンププレミアムが実質無料(ミニプランは対象外)
LINEMO独自のお得な要素として、LINEスタンプ プレミアムを実質無料で利用できるという点も挙げられます。
LINEスタンププレミアムとは、900万種類以上の対象クリエイターズスタンプ・絵文字が使い放題となるサブスクリプションサービスです。
LINEスタンププレミアムには、以下の2つのプランが用意されています。
項目 | ベーシックコース | デラックスコース |
---|---|---|
使い放題の対象となるスタンプ | 900万種類 | 900万種類 |
使い放題の対象となる絵文字 | なし | 7万種類 |
スタンプの保有制限 | 5個 | 1,000個(スタンプ・絵文字の合計) |
月額料金 | 240円(税込) | 480円(税込) |
LINEMOでスマホプランを契約している方がこのLINEスタンププレミアム(ベーシックコース/デラックスコース)に加入すると、毎月LINEポイントが240ポイント付与されるため、ベーシックコースは実質無料で利用できるようになっています。
様々なLINEスタンプを使いたいという方にはお得なポイントと言えるでしょう。
LINEMOのミニプラン契約者はこのサービスの対象外となります。
通信制限になっても最大1Mbps(ミニプランは300kbps)
LINEMOなら、データ通信の容量を使い切って通信制限になってしまっても、最大1Mbpsの速さを誇ります。
1Mbpsなら通常のネットサーフィンくらいであれば支障なく利用することができます。
LINEMOのミニプラン契約者はこのサービスの対象外となります。
ソフトバンクグループ利用者なら解約料・事務手数料無料(解約料金も無料)
他社の料金プランとの比較

続いて、他社の料金プランとの比較をみていきましょう。
項目 | LINEMO ミニプラン |
LINEMO スマホプラン |
ahamo | povo | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|---|
データ容量 | 3GB | 20GB | 20GB | 20GB | 無制限 |
価格 | 990円(税込) | 2,728円(税込) | 2,970円(税込) | 2,728円(税込) |
|
制限時の速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
サポート | オンラインのみ | オンラインのみ | オンラインのみ | オンラインのみ | オンライン+店舗(楽天モバイルショップ)でも受付 |
通話定額プラン (5分以内) |
550円/月 ※初年無料 |
550円/月 ※初年無料 |
無料 | 550円/月 | 専用アプリ利用で無料(かけ放題) |
その他の特徴 | LINEギガフリー LINEスタンププレミアム実質無料 |
LINEギガフリー LINEスタンププレミアム実質無料 |
海外でのデータ通信に追加料金不要 | 220円で24時間データ使い放題 | 1GB以内なら月額0円 |
料金:ミニプランの場合どこよりも安い
月額の料金は、単純に比較するだけならLINEMOのミニプランが最も安いです。
ミニプランはデータ通信容量が3GBまでとなっているため、3GB以内で収まる方にはピッタリのプランといえるでしょう。
ahamoやpovoには20GBの料金プランしか存在していないため、あまりデータ通信を行わない方にはLINEMOのほうが適しているといえます。
スマホプランの料金については、他の3社と比べるとそこまで大きな差はありません。
通話料:LINE通話なら通信量も無料+1年間は5分以内無料
続いて通話料を比較していきます。
ahamoは月額料金が高い分、5分以内の通話が無料となっています。
楽天モバイルは、専用のアプリを使用することで無料でかけ放題になるというメリットがあります。
LINEMOは、月額+550円で5分以内の通話に限ったかけ放題のプランがありますが、現在開催中のキャンペーンによって契約から1年はこのプランが無料で利用できます。
また、LINEでの通話なら通信量もかからないので、実質は無料でかけ放題と言えるでしょう。
LINEによる通話がメインの場合は、LINEMOが最もお得になっています。
その他の特徴:LINEMOはLINE利用に特化
その他の特徴を比べてみると、LINEMOの特徴は、やはりLINE利用に特化したものだと言えます。
LINEギガフリーやLINEスタンププレミアムの実質無料化など、LINEを普段から頻繁に利用している人ほどお得になる仕組みとなっています。
LINEMOに乗り換える際の注意点

続いて、LINEMOに乗り換えるにあたっての注意点を紹介していきます。
乗り換える前にこれらの注意点を読んだ上で問題ないかを確認しておきましょう。
端末によっては利用できない
まず挙げられるのは、LINEMOは端末によっては利用できないという制限がある点です。
ご自身のスマホが動作確認済みの端末かどうかはこちらから確認できます。
iPhoneは「iPhone 6s」以降のシリーズは、最新のiPhone13を除いてすべて対応しています。
iPhone 13についても今後動作確認を実施予定となっています。
ただし、Android端末については対応機種が非常に少なく、対応しているのは最近発売されたスマホばかりとなっているため、AndroidユーザーでLINEMOへの乗り換えを検討されている方は、必ずご自身のスマホが利用できるのかどうかを確認しましょう。
端末は購入できない
LINEMOでは、端末の販売をおこなっていないため、LINEMOに乗り換える場合は手持ちの端末を利用するか、家電量販店などで別途端末を購入する必要があります。
なお、新規で購入する場合は、スマホがLINEMOで動作確認済みのものを購入するようにしましょう。
キャリアメールは引き継げない
LINEMOに乗り換える際は、Softbankからの乗り換えも含めてキャリアメールを引き継ぐことができません。
直近は、Gmailを始めとしたフリーメールサービスを利用されている方が多く、キャリアメールを使えなくなることで困るという方は少ないかもしれませんが、キャリアメールがなくなっても問題がないかは事前に確認が必要です。
留守番電話機能がない
LINEMOには、留守番電話の機能がありません。
今のところは追加オプションにもないため、留守番電話は使用できなくなるという前提で考えたほうが良いでしょう。
日常的に留守番電話を利用されている方は特に注意が必要です。
サポートはすべてオンライン
LINEMOでは、申込みから各種問い合わせを含めたすべてのサポートがオンラインのみに限定されています。
分からないことが合った場合や契約内容についての相談などがしたい場合も店頭や電話で相談することができません。
相談する際は24時間365日稼働しているチャットサポートサービスに問い合わせる必要があります。
また、料金や契約内容についての確認はスマホやPCから確認することが可能で、料金プランの変更などもWeb上で行います。
これまで店頭で色々相談をしていた方にはWebのみのサポートは難しいかもしれませんが、問題が起きた時や分からないことが出てきたときにネット上で調べられる人であれば問題ないでしょう。
SIMロック解除手続きに少し手間がかかる
実際にLINEMOへの乗り換えをしてみて、大変だと感じたのがSIMロック解除手続きでした。
一般的に、購入時に契約した携帯会社以外のSIMカードが利用できないよう、スマホには「SIMロック」というロックがかかっています。
これを解除しない限り、購入時に契約した携帯会社以外のSIMカードをスマホに挿入しても利用することはできません。
よって、乗り換えで手持ちの端末を利用する場合にはSIMロック解除手続きが必要なのですが、この手続きが少し手間がかかりました。
契約時の暗証番号の確認や、SIMロック解除の申請をWeb上で入力する必要があり、調べながら手続きを進めたため私の場合は手続きに1時間前後かかりました。
家族割が適用されない(ソフトバンク光とのセット割引も対象外)
また、家族割が適用されない点も注意が必要です。
LINEMOに乗り換えることで安くなると思っていても、家族割が適用されないことで思ったよりも安くならないというケースもあります。
乗り換える前に現在契約している料金プランと比較して安くなるかどうかを確認しておきましょう。
夜など時間帯によって通信速度制限がかかる
データ通信を利用していると、時間帯によっては通信速度制限がかかって、通信が非常に遅くなる場合があります。
ただしこれはLINEMOに限った話ではなく、夜などのアクセスが集中する時間帯にはどこの会社の通信も速度制限がかかることがあります。
LINEMOへの乗り換え方法

続いてLINEMOの乗り換え方法を簡単に説明します。
STEP1:LINEMOで利用する端末を用意する
まず、LINEMOで利用する端末を用意する必要があります。
現在利用中の端末をそのまま引き継ぎたい場合は、現在の端末がLINEMOで利用できるのか確認しましょう。
STEP2:SIMカードかeSIMどちらを利用するかを決める
LINEMOを申し込む前に、SIMカードを利用するか、eSIMを利用するかを決めなければなりません。
SIMカードを利用する場合は、申し込み後にSIMカードを配送してもらう必要があるため、利用開始まで数日かかります。
eSIMを利用する場合は、配送が不要な分対応している端末を用意しなければなりません。
STEP3:電話番号を引き継ぐか決める
続いて、現在利用している電話番号を引き継ぐかを決めます。
Softbankかワイモバイルからの乗り換えの場合は手続きは不要です。
次のステップに進みましょう。
それ以外からの乗り換えで電話番号を引き継ぎたい場合は、「MNP予約番号」を取得する必要があります。
取得方法は会社ごとに異なるため、各社のウェブサイトを確認してください。
なお、電話番号を引き継がずに新規で番号を発行する場合も手続きは不要です。
STEP4:本人確認書類を用意する
LINEMOの申し込みには運転免許証などの本人確認書類が必要です。
確認書類として使えるものはこちらから確認できます。
STEP5:必要事項を記入してLINEMOを申し込む
ここまで確認ができたら、LINEMOの申し込みに移ります。
お申し込みはこちらからできます。
STEP6:SIMカードを受け取る
申し込み完了後、審査に取った場合はSIMカードが発送されます。
申し込みが12:00前の場合は最短で当日に発送されます。
12:00以降の場合は翌日の発送となります。
STEP7:回線の切り替え手続きを行う
SIMカードを受け取ったら、LINEMOへの回線切り替えを行います。
手続きは商品発送を知らせるメールから行うことができます。
なお、対応時間は9:00-20:30までとなっています。
STEP8:SIMカードを挿入する
続いて受け取ったSIMカードをスマホに挿入します。
SIMカードのサイズは端末ごとに異なるため、端末に合ったサイズに切り取って挿入しましょう。
STEP9:SIMロック解除コードを入力する
LINEMOのSIMカードを挿入すると、SIMロック解除コードの入力を求められます。
商品発送時に届いたメールに記載のコードを入力しましょう。
STEP10:通信設定を行う
コードを入力したら、LINEMOで通信を行うための本体設定を行います。
設定はiPhoneとAndroidで異なるため注意が必要です。
通信設定が完了したら、再起動をすれば乗り換えは完了です。
契約内容をWeb上で確認できるようにするため、LINEMOのMy Menuの初期設定をしておきましょう。
また、LINEと連携しておけば、LINEから簡単にデータ残量などを確認できるようになります。
実際の契約画面
実際のLINEMOの契約画面をご紹介します。
利用料金画面

利用料金を確認する画面はこのようになっています。
こちらはスマホ・PCから確認できる画面ですが、LINE連携をすればLINE上で確認することも可能です。

続いて、データ容量の確認画面です。
現在の使用状況が確認できるほか、足りなくなってしまったらこの画面からチャージすることができます。
筆者の場合、普段自宅のWi-Fiに接続しているため、データ容量はほとんどしようしないのでミニプランを選択しました。

続いて紹介するのは、料金プランの変更画面です。
このように料金プラン変更もWeb上から行います。
ボタンを何回か押すだけで変更できるので非常に簡単です。
LINEMOキャンペーン情報
2021年9月20日現在LINEMOで開催しているキャンペーン情報を紹介します。
現在は様々なお得なキャンペーンが開催されているため、乗り換え時といえるでしょう。
通話オプション割引キャンペーン

LINEMOでは、5分以内の国内通話がかけ放題になる通話オプションが月額550円(税込)で用意されていますが、キャンペーン中はLINEMO契約から一年間この通話オプションが無料になります。
また、通話時間に関係なく国内通話がかけ放題になる月額1,650円(税込)の通話オプションも、キャンペーン中は月額1,100円(税込)となります。
LINEスタンププレミアムポイントバックキャンペーン

LINEMOの「スマホプラン」を契約している方は、LINEスタンプ プレミアムに加入すると毎月LINEポイント240ポイントが付与されます。
なお、2021年秋以降には、「スマホプラン」契約者の方がLINEスタンプ プレミアムのベーシックコースが追加料金なしで利用できるようになる予定です。
対象となるのは、スマホプランのみとなります。
PayPayボーナスあげちゃうキャンペーン

キャンペーン期間中に新しい電話番号でLINEMOを契約するか、他社から乗り換えることで、PayPayボーナスが付与されます。
付与される額は、スマホプランの場合は10,000円相当、ミニプランの場合は3,000円相当のPayPayボーナスとなっています。
乗り換えて感じたこと
最後に、実際にSoftbankから乗り換えて感じたことをまとめます。
筆者の場合LINEは普段そこまで使用しないため、LINEギガフリーによる恩恵はあまりありませんが、月額料金が大きく抑えることに成功し、乗り換えによる不都合も起きていないので乗り換えて成功だったと感じています。
料金プランは、普段自宅のWi-Fiを利用することがほとんどであるため、ミニプランを利用しました。
実際データ使用料が3GBを上回ることはないので、ミニプランでも困っていることはありません。
容量を超えてしまっても、追加で購入することができるのでミニプランで十分問題ないという結論に至りました。
また、Web上ですべての申し込みが完結する点は非常に便利だと感じましたが、人によっては契約することが難しいだろうとも思いました。
安くなるからと言って無理に契約を進めようとすると、何か問題が起きたときにサポートが十分に受けられずに困ってしまう可能性は十分にあります。
乗り換える際には、様々な要素を排除した分価格が安くなっていることを踏まえて、自分に合っているかどうかを考える必要があると思います。
留守番電話やキャリアメールが無くても問題なく、Web上の手続きも一人で完了できるという方には是非おすすめしたい料金ブランドです。
まとめ
- データ通信を使わない人にはミニプランがおすすめ
- LINEを頻繁に利用している人ほどお得
- サポートはWebのみのため、自分で調べられる人にはおすすめ
ここまで、LINEMO乗り換えのメリットや注意点を紹介してきました。
LINEMOは、データ通信を使わない人や、LINEを頻繁に利用している人におすすめの料金ブランドです。
一方で、料金が安い分オンラインでのサポートのみとなっているため、サポートがWebのみとなっているため店頭で相談できないと困る、という方にはおすすめできません。
自分で調べて問題を解決できる自信のある方なら選んでも公開することはないでしょう。
是非LINEMOへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
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