MNP弾はMNPで他社へ乗り換えるためだけに利用する回線のことです。
乗り換え特典を利用し、端末をお得に購入できます。
総務省の規制により、以前のような派手な割引は減りました。
それでもMNP弾を活用することで割引などの特典を受けられるのは大きなメリットです。
格安SIM・格安プランの登場により、むしろこれまでよりコストをかけずにMNP弾を用意できます。
ただし、短期解約を繰り返すとブラックリスト入りする恐れがあります。
MNP弾については自己責任で利用してください。
本記事ではMNP弾の使い方と注意点について解説します。
目次
そもそも「MNP弾」とは?
MNP弾とはMNPで他社へ乗り換えて特典を得るために契約する回線のことです。
携帯キャリア各社では新規契約者向けにさまざまな特典を用意しています。
とくにMNPを利用して乗り換えてきたユーザー向けの特典は豪華です。
乗り換え特典をもらうためには、別の回線からMNPで乗り換える必要があります。
そのためだけに契約する回線がMNP弾です。
とくに端末を安く買いたい場合はMNP弾が有効です。
割引やポイント還元により、安く端末を購入できます。
端末や事業者によっては実質0円で買えることも少なくありません。
MNP弾は特典をもらうためだけに利用するため、月額料金割引はあまり意味がありません。基本的には割引を利用して端末を安く買うために使います。
MNP弾の使い方・手順
MNP弾を使う手順は以下の通りです。
手順①MNP弾として使う格安SIM・格安プランを契約する
まずはMNP弾として使う事業者を契約しましょう。
おすすめは格安SIMおよび大手キャリアの格安プランです。
MNP弾は初期費用と違約金、そして月額料金の安さが重要です。
乗り換え特典がお得でも、それ以上にコストがかかっては意味がありません。
その点、格安SIMや格安プランは月額料金が割安です。
MNPに備えて契約するが、使わず維持しておくことを「回線を寝かす」と言います。
格安SIMや格安プランなら寝かす際のコストを抑えられます。
また、格安SIMや格安プランの多くは契約縛りがなく違約金も無料です。
短期間に解約しても、余計な費用は発生しません。
MNP弾におすすめの格安SIMは本記事の後半で解説しています。
手順②キャンペーンを実施しているキャリア・事業者を探す
MNP弾を用意したら乗り換え先を探しましょう。
キャンペーンや特典の内容はキャリア・事業者によって異なります。
MNP弾は端末を安く買うために使うのが一般的です。
自分の欲しいスマホを安く買えるキャリア・事業者を選びましょう。
大手3キャリアはMNPで乗り換えると端末代が20,000円ほど割引されます。
楽天モバイルでもポイントが還元されるキャンペーンが随時実施中です。
格安SIMでも端末セールなどのキャンペーンを実施していることがあります。
こまめにチェックしましょう。
キャリアショップや家電量販店でも店舗独自特典を用意していることがあります。
手順③MNP弾のMNP予約番号を取得する
乗り換え先を選んだら、次はMNP弾のMNP予約番号の取得です。
MNP予約番号はMNPで乗り換える際に必要な番号です。
事前に取得しておきましょう。
格安SIMおよび格安プランの場合は各社のマイページまたは電話で取得できます。
MNP予約番号の有効期限は15日間です。
有効期限が切れると失効し、再取得が必要になるので注意しましょう。
また、乗り換える際は有効期限が一定日数以上残っている必要があります。
例えばドコモの場合、オンラインで乗り換える際は10日以上の有効期限が必要です。
ドコモオンラインショップでお手続きされる場合、MNP予約番号の有効期限が10日以上ある必要があります。
引用元:他社からドコモへの携帯電話番号ポータビリティ(MNP)の手続き方法
MNP予約番号を取得したら、できるだけ早く乗り換えましょう。
手順④MNPで乗り換える
MNP予約番号を取得したら、あとは乗り換えるだけです。
新規契約だと特典をもらえないことがあります。
必ず、さきほど取得したMNP予約番号を利用しMNPで乗り換えてくださいね。
MNPで乗り換える場合、乗り換え先の契約が完了するとMNP弾は自動解約されます。
別途、解約手続きをする必要はありません。
MNP弾におすすめの事業者
MNP弾におすすめの事業者は以下の通りです。
楽天モバイル:最安かつ即日乗り換えOK
MNP弾にもっともおすすめの事業者は楽天モバイルです。
楽天モバイルの基本情報 | |
---|---|
初期費用 | 無料 |
月額料金(最安) | 1回線目:0円(税込) 2回線目以降:1,078円(税込) |
契約縛り・最低利用期間 | なし |
違約金 | なし |
MNP転出手数料 | 無料 |
契約可能数 | 1つの楽天IDにつき最大5回線 |
即日発行 | 可能 |
初期費用と違約金が無料です。
データ通信量が1GB未満なら月額基本料もかかりません。
店舗で申し込めば即日発行が可能です。
WEBで申し込む場合も、eSIMなら最短即日で発行できます。
1つの楽天IDにつき最大5回線契約できるので、複数のMNP弾を確保したい方にもピッタリです。
ただし、2回線目以降は月額料金が1,078円(税込)からのスタートとなります。
無料で複数回線保有はできません。
1GB未満0円は2022年6月で終了することになりました。2022年7月以降は0~3GB未満1,078円(税込)です。
povo2.0:最安コストで寝かせても〇
povo2.0もMNP弾におすすめです。
povo2.0の基本情報 | |
---|---|
初期費用 | 無料 |
月額料金(最安) | 0円(税込) |
契約縛り・最低利用期間 | なし |
違約金 | なし |
MNP転出手数料 | 無料 |
契約可能数 | 1名義につき最大5回線 (au・UQモバイル含む) |
即日発行 | 可能(eSIMのみ) |
初期費用、違約金、MNP転出手数料が無料です。
トッピングを付与しなければ月額基本料もかかりません。
オンライン専用プランなので店舗での即日発行は不可です。
ただし、eSIMなら即日契約できます。
半年間トッピングなしもしくは660円(税込)以上の課金がない場合は強制解約されます。
それさえ気を付ければ、ほぼコストをかけずに保有可能です。
今後のセールやキャンペーンに備えて寝かしておくのも良いでしょう。
詳しくは後述しますが、ブラックリスト入りだけ注意してください。
イオンモバイル:即日MNPできる
格安SIMはコストが安くMNP弾に向いたものがたくさんあります。
その中でもおすすめはイオンモバイルです。
イオンモバイルの基本情報 | |
---|---|
初期費用 | 3,300円(税込) |
月額料金(最安) | 803円(税込) |
契約縛り・最低利用期間 | なし |
違約金 | なし |
MNP転出手数料 | 無料 |
契約可能数 | 1名義につき最大5回線 |
即日発行 | 可能 |
3,300円(税込)の初期費用がかかりますが、違約金はありません。
いつでもMNP転出が可能です。
一般的な格安SIMは店舗がありません。
対して、イオンモバイルは全国のイオン店舗で即日契約・MNPできます。
複数回線の申し込みも可能です。
MNP弾を複数確保しておきたい人にも向いています。
月額料金は最低でも803円(税込)かかります。
ある程度寝かせておくなら楽天モバイルやpovo2.0のほうが安上がりです。
MNP弾を利用する際はブラックリスト入りに注意
MNP弾を利用する際は短期解約によるブラックリスト入りに注意してください。
違約金がかからない回線は何度でも契約→MNP転出(解約)→再契約を繰り返せます。
実際、同じ回線を何度もMNP弾として利用するユーザーも少なくありません。
しかし、MNP転出(解約)→再契約を短期間に繰り返すとブラックリストに入る可能性があります。
ブラックリストに入ると、その事業者は当分の間は契約できません。
本記事で紹介した中でとくに注意が必要なのはpovo2.0です。
povo2.0のブラックリストに入ると、auやUQモバイルも契約できません。
楽天モバイルやpovo2.0は月額料金が無料です。
半年~1年寝かせてからMNP弾として使えばブラックリスト入りのリスクを下げられます。
契約縛り・違約金がない事業者でも、できる限り短期解約は避けてください。
ブラックリストに関してはどの事業者も公式な見解を示していないため、詳しい条件は分かりません。
まとめ
MNP弾を利用すると、端末代割引やキャッシュバックといった乗り換え特典を受けられます。
格安SIMや格安プランを利用すれば、MNP弾にかかるコストも節約できます。
中でもおすすめは以下の3つです。
MNP弾として利用すると、ブラックリスト入りする可能性があります。
ブラックリスト入りしている間はその事業者と契約できません。
最近では転売対策などで規制も厳しくなっています。
出来る限り、短期解約→再契約を繰り返すのは控えましょう。




楽天モバイルなら、iPhone 13を安くお得に購入できます。
「楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラム」で購入すると、月々たったの2,058円。
最新のiPhoneが約半額で買えちゃいます!
さらに初めてのプラン申し込み&他社から乗り換え(MNP)なら最大30,000ポイント還元されます。
iPhone 13を安く買うなら今がチャンスです!