ネット接続をする際、閲覧履歴のことが気になる人も多いのではないでしょうか?
ポケットWi-Fiを利用する場合でも、履歴が残るかどうか、気になっているという方もいることでしょう。
ここではネットの閲覧履歴について、場所別の解説やリスク面、閲覧履歴の面から見たポケットWi-Fiを使うメリットについて説明します。
目次
ポケットWi-Fiに閲覧履歴は残らない
インターネットにアクセスすると、ブラウザ等にどこのサイトを閲覧したか、その履歴が残ります。
自宅からのアクセスでは、どこのサイトにアクセスしても他人にその履歴を知られることはまずありませんが、やはり外出先でWi-Fiを使ったネットアクセスをする場合は、自分の閲覧履歴がどうなるかが気になるところです。
前提条件として、ポケットWi-Fiでインターネットを利用した場合、その閲覧履歴がポケットWi-Fiに残るかどうかですが、実は、ポケットWi-Fiそのものには閲覧履歴は残ることはありません。
そもそもポケットWi-Fiには閲覧履歴を記録するための機能が存在していないからです。
ポケットWi-Fiを使ってネット接続をしたスマートフォンやタブレット、パソコンなどの端末には、閲覧履歴が残っています。
Wi-Fi接続を行う場所による閲覧履歴の扱い方の違い
ポケットWi-Fiに限らず、Wi-Fiによるネット接続は色々な場所で行えます。
閲覧履歴の扱い方は接続場所で異なっており、履歴の残る場所やセキュリティ面の危険性がある場所もあるので注意が必要です。
一般家庭用Wi-Fiには閲覧履歴は残らない
自宅でWi-Fiルーターを使用してネット接続する場合は、ポケットWi-Fi同様、ルーター本体には原則として閲覧履歴は残りません。
通信時間などをメールやアプリを介して通知できる機能を持つルーターもありますが、閲覧したページの履歴までは記録されません。
ポケットWi-Fiを利用する場合と同様、接続したスマートフォン・タブレット・パソコン等の端末側には閲覧記録が残されます。
学校や会社のWi-Fiから接続した場合、閲覧記録が残る
学校や会社のWi-Fiを介してネット接続すると、その閲覧記録は残ることになります。
これは一般家庭の場合と違い、企業や学校にはセキュリティの都合上、ネットワーク管理者がおり、不正な利用を防止するために閲覧記録を監視する必要があるからです。
特に、教育機関での管理は厳しいとされます。
学校や企業のWi-Fiを用いてアクセスした端末の履歴を消しても、ネットワーク管理者のログまでは消すことができません。
学校や会社のWi-Fiを使うと、閲覧履歴はバレることになります。
ホテルやカフェなどのWi-Fiでも閲覧記録は残される
ホテルやカフェに設置されたWi-Fiからネットにアクセスした場合も、閲覧記録は残されます。
学校や会社と同様、ホテルやカフェにもネットワーク管理者がいるからです。
通常、これらの履歴を閲覧されることはありませんが、犯罪やトラブルなど万一の場合には、警察の捜査のために情報が開示されることもあります。
オープンスポットからのアクセスは閲覧ページを覗かれる危険性がある
オープンスポット(公衆無線LAN)からネットアクセスすることは危険性を伴います。
オープンスポットでは閲覧ページを覗かれる危険性があるからです。
公衆無線LANとは公共の施設等で無料で使用できるフリーWi-Fiのことですが、この公共の無料Wi-Fiの場合、暗号化によるプライバシー保護がされていないケースがあります。
そのようなオープンスポットからネットにアクセスしてしまうと、第三者に通信データ盗み見される危険性が高くなり、リアルタイムで通信内容がバレる恐れもあります。
バレたくないページの閲覧は絶対NG
利用者が閲覧履歴を消すことができるのは、自身が使用したパソコンやスマートフォンなどの端末に残るブラウザ履歴だけです。
会社や店舗などのWi-Fiを利用した場合、ネットワーク管理者側に残されるログを利用者側から消去することはできません。
閲覧したことを知られたくないようなサイトへのアクセスは、履歴が残る環境では行わない方がよいでしょう。
履歴が残ってしまう場所で特に閲覧を控えるべきサイトに「アダルトサイト」「出会い系やマッチングサイト」「動画・漫画視聴サイト」「オンラインゲーム」などが挙げられます。
中でも、会社のWi-Fi環境で業務中に私用で業務に関係のないサイトにアクセスすることは、後の仕事にも影響する恐れがあるので絶対にやめましょう。
休み時間であっても避けた方が無難です。
閲覧履歴がバレる以外の公共のWi-Fi環境利用のリスク
公共のWi-Fi環境の利用は、閲覧履歴がバレるということ以外にも「ウイルスに感染する」「個人情報が流出してしまう」という2つの大きなリスクをはらんでいます。
公共のWi-Fi環境は不特定多数のユーザーがインターネットへのアクセスに利用するため、悪意のあるユーザーによる個人情報やクレジットカード情報を盗まれるといった不正アクセスやウイルスに感染する危険性が常にあります。
端末のセキュリティ対策が不十分だと、最悪の場合、犯罪行為の踏み台にされてしまう恐れもあります。
リスク①:「ウイルスに感染する」
店舗やオープンスポット等、公共のフリーWi-Fi環境でインターネットにアクセスすると、ウイルス感染の危険性があります。
Wi-Fiを介し、パソコンやタブレット等の端末にウイルス感染が起こる可能性があるのです。
更に、ウイルス感染に気付かない状態のまま、その端末で会社や学校のWi-Fi環境に接続してしまうと、校内や社内ネットの端末にウイルス感染を広めてしまう恐れもあり、大変リスキーです。
公共の無料Wi-Fi環境でネットにアクセスした端末は、会社や学校のWi-Fi環境には接続しない方が良いでしょう。
リスク②:個人情報流出
公共のWi-Fi環境でインターネットにアクセスすることには、個人情報流出の危険性もあります。
これは、そのWi-Fi環境で使用するネット回線が暗号化されていない場合、第三者による通信内容の盗み見が可能になってしまうためです。
この状態でIDやパスワード、名前などを入力すると、その情報も流出してしまい、大変危険です。
仕事用のパソコンや会社のパソコンを使ってフリースポットを利用してしまうと、会社や業務に関する機密情報を抜き取られてしまう危険性もあります。
公共のWi-Fi環境を利用することには常にリスクがあることを、念頭に置いておく必要があります。
公共のWi-Fi環境を利用する際の注意点
ポケットWi-Fiが使用できない状況で、どうしても公共のWi-Fi環境を利用しなければいけない、ということもあるでしょう。
公共のWi-Fi環境を利用する場合の注意点を確認しておきましょう。
注意点①:「Free」「Public」のフリースポットを避ける
ネットワーク名に「Free」や「Public」が入っているフリースポットは不正アクセスやウイルス感染の可能性が高いので、利用は控えましょう。
注意点②:暗号化されていることを確認
暗号化が「None」で接続している場合、暗号化されていないWi-Fi環境なので、通信内容が誰にでも見られてしまいます。
暗号化方式が「WEP」でもセキュリティ面に脆弱性があってリスクが高くなります。
公共のWi-Fi環境を利用する場合はセキュリティ強度が高い「WPA」で暗号化されたネットワークを使用しましょう。
注意点③:個人情報・クレジットカードの情報入力は控える
公共のWi-Fi環境では、常に第三者に情報を盗まれる危険性があるものと考え、個人情報やクレジットカードの情報を入力を必要とするような利用は極力控えましょう。
どうしても必要な場合は、「SSL」等の方式で暗号化されているかどうかを確認してください。
注意点④:パソコンの共有設定を「無効」とする
「ファイルとプリンターの共有設定」は「無効」にしましょう。
他のパソコン等からフォルダにアクセスすることができなくなります。
注意点⑤:使用していない時はWi-Fi接続をオフにする
フリースポットに自動接続することがないよう、Wi-Fiを使用する必要がないときは、端末のWi-Fi接続機能はオフにしておくと良いでしょう。
注意点⑥:「会員制」「ゲスト」の利用
フリースポットには事前に会員登録が必要になる「会員制」のものと、一時的に利用することができる「ゲスト」、誰でも自由に利用することができる「フリー」の3種類がありますが、セキュリティを考慮するのであれば「会員制」もしくは「ゲスト」を利用するとよいでしょう。
外出先でのアクセスはポケットWi-Fiを使おう
以上、説明してきました通り、外出先でインターネットアクセスしたい場合、ポケットWi-Fiを利用することが最も便利で安全です。
公共のWi-Fi環境を利用するためには、まずWi-Fiが使える場所を探す必要があり、そのための手間と時間が必要となります。
また、公共のWi-Fi環境を利用してネットにアクセスした場合、そのアクセス履歴を残すことになり、他人にバレる可能性があります。
更には、フリースポットなどセキュリティの弱いWi-Fi環境からのアクセスは、覗き見や個人情報の流出、ウイルスへの感染というリスクも伴います。
ポケットWi-Fiを使えば、通信履歴のログを外部に残すことがありませんので、閲覧履歴がバレることはありません。
また、ポケットWi-Fiの通信は暗号化されており、不正アクセスやウイルス感染のリスクもなく安全です。
特に外出先でネットアクセスすることが多い人には、ぜひポケットWi-Fiを利用することをおすすめします。
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