Wi-Fi

ポケットWi-Fiとは?概要からメリットデメリットまで、ばっちり解説!

インターネットに端末を接続するための手段はいろいろとありますが、特に外出先でインターネットを利用したい場合に便利なのが「ポケットWi-Fi」です。

ポケットWi-Fiにはいくつものメリットがありますが、他の接続手段との違いがわかりにくいというのも確かです。

ポケットWi-Fiとはどういうものか、その特徴やメリット、デメリットを知れば、あなたに向いたサービスであるかどうかが分かるはずです。

ポケットWi-Fiの概要

外出先でインターネットを利用する方法としては「ネットカフェの端末を利用する」「フリースポット等の公共のWi-Fi環境を利用する」といった方法がありますが、いずれもアクセスできる場所が限定されており、探すための手間と時間がかかります。

また、フリースポットのような公共のWi-Fi環境の利用にはセキュリティの問題もあり、十分な知識がないと個人情報漏洩やウイルス感染のリスクが高くなります。

どこでも好きなところでインターネットにアクセスすることができ、セキュリティ面でも安心なネットアクセス方法となるのが「ポケットWi-Fi」です。

「ポケットWi-Fi」は、一般的には「モバイルWi-Fiルーター」と呼ばれる小型で携行可能なWi-Fi通信端末のひとつです。

「ポケットWi-Fi」という名称は、正確にはソフトバンクグループのワイモバイルにおける、モバイルWi-Fiルーターの商品名(Pocket WiFi)となります。

国内で初めてモバイルWi-Fiルーターとして2009年に発表されたのが、ワイモバイルのPocket Wi-Fi「D25HW」です。

2021年現在、ドコモ(docomo)やソフトバンク(softbank)、WiMAXなど、他の通信会社からもモバイルWi-Fiルーターが発売されており、これらをまとめて「ポケットWi-Fi」と呼ぶようになりました。

ここでは小型通信端末を利用するモバイルWi-Fiのサービスの総称として、「ポケットWi-Fi」という用語を使用します。

ポケットWi-Fiを利用するメリット

ポケットWi-Fiを利用するメリットは、大きく分けて

  • 「どこでも快適にネット接続することができる」
  • 「設置の設定が簡単に行える」
  • 「月額料金が安い」

という3点を挙げることができます。

どこでも快適にネット接続が可能

ポケットWi-Fi最大の特徴は、手軽に持ち運ぶことができる携行可能な小型Wi-Fi端末を使うことで、原則的に電波が届くエリアであればどこでも快適にネット接続することが可能という点であり、これが最大のメリットでもあります。

同様の機能としてスマートフォンのテザリングを挙げることができますが、LTE回線を使用するスマートフォンのテザリングでは、通常の通信速度(下り)が150Mbps程度であるのに対し、機種にもよりますが、ポケットWi-Fiでは1200Mbps以上と、LTEの6倍以上の通信速度を得ることができます。

特に、外出先や野外でパソコン・タブレットを用いて動画視聴やオンラインゲームを楽しみたいのであれば、テザリングよりもポケットWi-Fiの方がはるかに向いていることが分かります。

ポケットWi-Fi以外の外出先でインターネットに接続できる方法としては、「Wi-Fiスポット」もあります。

Wi-Fiスポットは自前でルーターを用意しないでも外出先でネット接続できるという点がメリットではありますが、利用できる場所が非常に制限されてしまうという大きな問題もあります。

最近は駅やコンビニなどといった施設に無料のWi-Fiスポットが設置されている場所も増えてはいますが、基本的に通信速度が遅く、ページの閲覧にも苦労したり、接続手続きに手間がかかる、セキュリティ対策に不安があるなど、ネットを外出先でも快適に利用したい場合、多くの問題点があることは否めません。

ポケットWi-Fiなら、場所を選ばず、外出先であっても安全で快適にネット接続することが可能です。

サービスやプラン次第ですが、海外でも利用できることもポイントです。

最近では、海外渡航者を対象とした、滞在先の国でネット接続を自由に利用できるレンタル式ポケットWi-Fiのサービスも登場しています。

設置・設定が容易

ポケットWi-Fiには設置や設定が容易であるという点も、大きなメリットとして挙げることができます。

国内では約3000万件の契約件数を誇り、代表的な固定回線となっている「光回線」との違いを比較してみましょう。

光回線を初めて利用する場合、まずは近くの電柱等から自宅もしくは自室に光ファイバーケーブル回線の引き込み工事が必要となります。

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回線にもよりますが、おおよそ1万円~3万円程度の工事費用が必要となります。

また、申し込みをしてから回線が開通するまでに、通常1か月程度の時間を要します。

回線工事が必要となる以外にも、電気信号と光を変換するためのONUという装置の設置やルーターの設定も必要となります。

こうしてみると、光回線は契約からインターネットが利用できるようになるまでに、いくつものハードルがあることが分かります。

ポケットWi-Fiは無線通信を利用するため、自宅や自室への回線の引き込み工事の必要はありません。

端末は通常契約の完了後数日から1週間程度で手元に届き、届いてすぐに利用開始することができます。

工事費はかかりませんが、初期料金として3300円の事務手数料と初月分の日割り利用料金が必要となります。

それでも、光回線の工事費用と比較すれば格安です。

設置・設定面で比較すれば、ポケットWi-Fiは光回線と比較して時間や手間、さらに料金の面においても圧倒的アドバンテージがあると言うことができるでしょう。

ポケットWi-Fiサービスを提供するプロバイダ(会社)によっては、初月分の料金が無料になる場合あります。

月額料金が安い

導入時にかかる費用は光回線と比べてポケットWi-Fiの方がずっと安いことは説明しましたが、月額料金に関しても、光回線の月額料金が最低でも3,000円台からであるのに対し、ポケットWi-Fiであれば1000円台から利用可能なプランもあり、やはり料金面で大きなメリットとなっています。

ポケットWi-Fiは、利用の仕方次第でスマートフォンの料金を安く抑えることも可能です。

auの例で見てみましょう。

スマホ単体で考えた場合、通信量無制限となる「使い放題MAX4Gプラン」で契約すると、月額料金は7,238円(税込)です。

一方、ポケットWi-Fiとの併用を考えた場合、スマートフォンの料金を「新auピタットプラン(4GLTE)」2,178円(税込)と、ポケットWi-FiのBroad WiMAX通信量無制限プラン「ギガ放題プラン」3,753円(税込)で、5,931円(税込)となります。

つまり、ポケットWi-Fiと同時契約した方が1,500円近くも値段が安くなる計算になるわけです。

ポケットWi-Fiを使えば、自宅でのインターネット利用にとどまらず、スマートフォンをお得に利用できることになります。

ポケットWi-Fiを利用するデメリット

ポケットWi-Fiを利用する場合のデメリットとしては

  • 「契約によっては違約金が発生する」
  • 「複数人数で使用することが難しい」
  • 「通信速度に制限がある」

という3点が挙げられます。

契約によって違約金が発生する

ポケットWi-Fiの契約の形態は現状「契約期間に縛りがある」契約と「契約期間の縛りがない」の2つがあります。

「契約期間の縛り」とは、2020年までスマホにもあった「2年縛り」と同様、定められた期間内に契約を解除すると違約金が発生する契約形態です。

「契約期間の縛りなし」の契約では原則、いつ解約しても違約金は発生しません。

「契約期間の縛り」がある契約の場合、一度契約してしまうと2~3年の長期にわたり、解約すると2万円を超えるような高額の違約金が発生してしまいます。

縛りがなければ短期間で解約しても違約金は発生しません。

であれば、無条件に「契約期間の縛り」はない方がお得だと思えるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

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「契約期間の縛り」がない契約の方が必ずしもお得であるとは限らない理由は2つあります。

ひとつは「契約期間の縛り」があっても、期間満了すれば違約金は発生しないということ、もうひとつは「契約期間の縛り」がない契約の場合、月額料金が割高になるということです。

どれだけの期間ポケットWi-Fiを使用するか、そのことを考えた上で、3年以上長期にわたって使用するなら「契約期間の縛り」がある契約を選んだ方がお得ですし、一時的な利用であれば縛りのない契約を選択した方が良いでしょう。

自分がどの程度の期間ポケットWi-Fiを利用するか、よく考えて契約する必要があります。

複数人数で使用することが難しい

ポケットWi-Fiルーターでは、端末単位で1秒間に送信可能なデータ量があらかじめ決められていることから、接続する端末が増える程、1台あたりの通信速度は遅くなってしまうことになります。

そのことから、ポケットWi-Fiは多人数で使用するには向いているとは言えません。

家族で使用することを考えた場合、誰かが自宅からポケットWi-Fiを持ち出してしまうと他の家族がポケットWi-Fiを使ってネットにアクセスすることができなくなることも、家族など複数の人数でポケットWi-Fiを利用することが難しい要因のひとつです。

特に、一軒家でまたいで端末を設置して使用する家族や、1人でも同時に色々な機器をネット接続して利用したい人の場合は、固定式の光回線やホームルーターを利用した方がメリットがあるでしょう。

ホームルーターは工事不要の上、ポケットWi-Fiよりも広範囲に電波が届き、自宅内での回線供用がしやすいという利点があります。

通信速度に制限がある

光回線には通信データ容量の制限と言うものはないので、通信量を意識することなく利用できますが、ポケットWi-Fiにはスマートフォンと同様の通信量制限があります。

スマートフォンと同様、ポケットWi-Fiには1か月の通信データ量の上限のあるプランと、容量無制限プランの2種類があります。

1か月の通信データ容量に上限があるプランでは、決められた容量以上のデータ容量を使用してしまうと月末まで速度制限がかかりますし、容量無制限プランの場合でも、直近数日間に一定量以上のデータ通信量を使用してしまうと、一時的な通信速度制限がかかってしまいます。

どちらにしても容量制限による通信速度制限が発生するポケットWi-Fiは、光回線と同じ感覚で動画視聴やビデオ電話といった用途でストレスなく利用したいという目的には向いていません。

ポケットWi-Fiがおすすめできる人とおすすめできない人

ポケットWi-Fiのメリットとデメリットを比べてみると、ポケットWi-Fiはどのように利用するのがベストかが見えてきます。

そのことから、ポケットWi-Fiの利用をおすすめできる人と、おすすめできない人の違いも見えてきます。

ポケットWi-Fiの利用をおすすめできる人

ポケットWi-Fiの利用をおすすめしたいのは

  • 「外出先など場所を問わず、インターネットを使いたい人」
  • 「契約申し込みが済んだら、すぐにでもインターネットを利用したい人」
  • 「スマートフォンなどの組み合わせを利用し、なるべく安くインターネットを利用したい人」
  • 「1人でネット環境の利用を考えている人」

となります。

ポケットWi-Fiの利用がおすすめできない人

ポケットWi-Fiの利用がおすすめできないのは

  • 「外出先でインターネットを利用することが基本的にない人」
  • 「動画視聴やビデオ電話など、通信データ容量の大きいサービスをよく使う人」
  • 「同居家族とのネット環境の共用や、1人で複数の機器をネットに接続して回線を利用したい人」

となります。

ネットを利用する目的や環境を考慮した上でポケットWi-Fiを選ぶのがベスト

ポケットWi-Fiには、場所を選ぶことなく外出先でインターネットを利用することができたり、光回線のように手間がかからず料金も安く済むというメリットと、複数人数での利用に適しておらず、回線の通信速度に制限がかかることがあるなど、明確な得手と不得手があります。

料金の安さといったひとつだけのメリットを期待して利用すると、後で失敗したと思うことになるかもしれません。

ポケットWi-Fiを利用する場合は、まず自分がどのような目的で、どのような利用方法でインターネットを使用するか、それをよく考えた上で、ポケットWi-Fiを利用するメリットが十分あるかどうか、検討することをおすすめします。

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