SIMカードを差し替える時に「写真や音楽などのスマホにあるデータが消えないか」と不安に感じる方は多いと思います。
ですが、実はSIMカードを差し替えても写真や音楽などのデータは消えることはありません。
では、SIMカードは何を記録しているのでしょうか。
今回はSIMカードに関する疑問を解消すべく、「SIMカードの差し替えにバックアップは必要か」をはじめとするSIMカードにまつわる事柄を確認していきましょう。
目次
SIMカードとは?
SIMカードはスマホの中に入っているICカードのことです。
電話番号や識別番号、メールアドレスといった利用者の個人情報が詰まっています。
スマホ本体に個人の情報を記録すると、スマホ乗り換えの時に、また一から情報を記録し直さなくてはいけません。
しかし、SIMカードに記録しておけば、SIMカードを差し替えるだけで情報を引き継ぐことができるのです。
SIMカードを入れ替えると?
SIMカードを入れ替えてもiPhone自体に記録されているデータはそのまま残ります。
何が変わるのかというと、新しいSIMカードの契約情報に書き換わるのです。
わかりやすく言うと、電話番号を新しく契約して変更するようなものです。
SIMカードは利用者の電話番号が記録されています。
ですので、SIMカードを装着していないスマホは、電話機能を使用できません。
Wi-Fiを経由して、電話回線機能を利用しないネットやアプリなどは使用可能です。
格安SIMって?
格安SIMはMVNOが提供するSIMカードのことです。
MVNOはドコモやau、ソフトバンクなどの大手企業の回線を借りて、通信サービスを提供している会社のことです。
そのため、携帯利用料金が大手企業と比較して半分ほどしかかかりません。
また、契約時に「2年縛り」がないので、いつ解約しても違約金は発生しません。
格安SIMはどんなスマホにも使える!
格安SIMは、購入した会社はもちろん、別の会社のスマホでも使用できます。
ただし、回線が異なる場合は、スマホがSIMフリーである必要があります。
Apple Store、Amazonなどの企業、家電量販店で購入すれば、SIMフリー端末です。
キャリアで購入したときは、6か月経てばSIMのロックを外せるようになるので、ロック解除の手続きをしましょう。
Webサイトからであれば無料で行えます。
もちろん、お店に直接行ってSIMロックを解除してもらうのも可能ですが、手数料で3,300円(税込)ほどかかります。
ですので、ネット環境が整っている方は、Webサイトから自分で行うのがおすすめです。
ログインしてスマホの製造番号を入力後、ロック解除のボタンを押すだけなので、手順はとっても簡単です。
SIMロック解除アダプタについて
SIMロック解除が行えるスマホは2016年5月1日以降に発売されたタイプです。
それ以前のものは、基本的に解除することはできません。
1つある方法は、SIMロック解除アダプタを使用です。
Amazonなどでは1,100円(税込)ほどで購入することができます。
しかし、この方法は非公式の解除のやり方です。
不具合を起こす危険性もあります。
購入する際には注意してください。
キャリアって?
キャリアは経歴を意味する「career」ではなく、運び手を意味する「carrier」が語源です。
無線の電波に情報を載せたキャリア・ウェーブからも意味が来ているとされます。
ここで言うキャリアはドコモやau、ソフトバンクなど、携帯電話サービスを提供している会社のことです。
電気通信事業者の総称ですので、電話関連の企業をキャリアと呼ぶこともあります。
一般にドコモ、au、ソフトバンクの3社が三大キャリアと言われています。
SIMカードの種類
SIMカードは3種類の大きさがあります。
スマホのSIMスロットの大きさによって、使用するSIMカードの大きさが決まっているのです。
携帯電話会社やスマホのメーカーのwebサイトに機種紹介のページがあるので、自分のスマホがどの大きさのSIMカードに対応しているのか知りたい方は参照してみてください。
SIMカードの3つの機能
SIMカードには、音声電話、データ通信、SNSの機能があります。
この3つの機能は、申し込みの際に決定します。
種類によって月々の料金が違います。
後から変更することはできますが、手数料を取られるので、契約前にどの機能が必要なのかをしっかり考えておくことが大切です。
格安SIMの場合は、音声電話用のSIMかデータ用のSIMかの2つのプランに分かれています。
通常は電話番号のある音声電話用のSIMを選択します。
SIMカードを差し替える上での注意点
自身のスマホに合ったSIMカードを購入しましょう。
SIMカードは端末ごとに大きさが決まっています。
大きさの違うSIMカードを無理やり端末に差し込むと、取り出せなくなったり、破損してしまったりする危険があります。
もしサイズを間違えてしまったら、SIM変換アダプタを利用するといいでしょう。
SIM変換アダプタはAmazonで安く購入できます。
しかし、アダプタはSIMカードの小さいサイズから大きいサイズにしか変換できません。
大きいサイズを間違えて購入してしまったときは、手数料が2,200円(税込)ほどかかりますが、SIMサイズ変更サービスを利用して交換してもらいましょう。
SIMフリー端末か確認する
端末がSIMフリーのものであるか確認しましょう。
SIMフリー端末であればSIMカードの交換は必要がないからです。
他社回線を使用する場合は、SIMロックの解除をしましょう。
トレイの破損
トレイは小さく壊れやすいです。
歪みが生じたり、破損したりすることもあります。
もしものときは、SIMトレイだけの販売があるので、ぜひ活用してみてください。
スマホの電源を切っておく
SIMカードを抜き差しするときは必ず電源を落としておきましょう。
故障する恐れがあります。
SIMカードのデータも消えてしまう可能性があります。
SIMカードの差し替え方法
スマホの側面にあるSIMスロットにピンを差し、スロットを端末から引き出します。
SIMスロットの目印は、ピンが差し込める小さな穴です。
カチッと音がしたらSIMスロットが飛び出てきます。
SIMスロットからトレイを引き出したらトレイの上にSIMカードをのせましょう。
SIMカードとSIMカードをのせるトレイは1か所だけ角が切り取られています。
そのため、向きや表裏を間違えることはありません。
最後にトレイを端末に装着したら完成です。
SIMスロット(トレイ)の位置ってどこにあるの?
SIMスロットの位置は、端末によって異なります。
そのため、SIMカードを取り出す前に位置を確認しておきましょう。
iPhoneの場合
旧型の端末(iPhone 3G、iPhone 3GS)は、上部にスロットがある場合が多いです。
それ以降のモデル(iPhone 4~)は、基本的に右の側面にあります。
iPadも同様です。
Androidの場合
AndroidはSIMカードの位置が一律して決まっていません。
背面のカバーを外してSIMカードを挿入するタイプもあります。
そのため、Androidの場合は、一度説明書を確認するようにしましょう。
SIM取り出しピンはどこにあるの?
ピンはスマホを購入するときに一緒についてきます。
紛失しやすいので気を付けてください。
紛失してしまった場合は、紙にはさむクリップで代用可能です。
クリップをまっすぐにして穴に差し込めば、ピンがなくても簡単にトレイを取り出すことができます。
使用済みのSIMカードはどうしたらいいの?
基本的に、使い終わったSIMカードは破棄で構いません。
ですが、格安SIMから格安SIMに乗り継いだ時はSIMカードを返送する場合もあります。
SIMカードを入れ替えてから、ネットにつながらなくなった場合
SIMカードの交換後ネット回線が切れた場合、それはAPN設定を行っていないことが原因です。
APN設定は、データ通信を利用するために必要な設定です。
携帯電話会社を乗り換えたときは、この設定を行わなければなりません。
iPhoneでは、「APN設定プロファイル」をインストールすれば、簡単に設定することができます。
Androidの場合
Androidは、手打ちで入力を行います。
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STEP1初めに、設定画面を開き、「無線とネットワーク」の欄内にある「モバイルネットワーク」をタップします。
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STEP2そして、「アクセスポイント名」を開き、「新しいAPN」を押します。
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STEP3次に、設定情報を入力していきます。
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STEP4入力後は保存を行い、APN一覧から先ほど入力したAPNを選択します。
これで終了です。
海外でSIMカードを差し替える方法は?
海外先で現地の通信会社のSIMカードに差し替えるためには、まずSIMロック解除が行われている端末であること、もしくはSIMフリー端末であることが必要です。
加えて、APN設定を行わなければなりません。
海外用SIMカードは、利用の前に料金を支払うプリペイド式のものと、利用の後に料金を支払うポリペイド式の2種類があります。
また、利用できる国や場所が限定されているSIMカードと、複数の国で利用ができるSIMカードがあります。
海外では、SIMカードの種類がいろいろとあるので購入するときにしっかりとチェックしましょう。
どこで購入できる?
海外用のSIMカードは空港や家電量販店、Amazonなどのショッピングサイトで取り扱っています。
しかし、現地で購入する方が割安です。
問題は販売場所が現地によって異なるので、見つけるのに時間がかかるかもしれないということです。
海外通信会社の回線を使用することに不安がある場合は、海外用のポケットWi-Fiを日本から持っていくことをおすすめします。
また、データローミングと呼ばれる方法で電波を受信することもできます。
これは、契約や購入手続きを踏まずに、スマホの設定を変えるだけで誰でも利用することができます。
ただ、オンにしたままだと料金が高額になるので、注意しましょう。
通話アプリは使用できる?
海外に行くときに国内で使っていたスマホに海外SIMカードを装着するときは、LINEアプリなどの通話アプリが使用可能です。
ただ、現地で借りたスマホに海外SIMカードを装着したときは、アプリのデータを正しく引き継げないことがあります。
国によっては、ネット規制がかけられているので注意が必要です。
Wi-Fiルーター等で回避するプランもあるので、もしそのような国に行く予定があれば、検討してみてください。
SIMカード差し替えに、バックアップは必要?
スマホが壊れてしまったり、失くしてしまったりすると、スマホに蓄積されたデータも一緒に消えてしまう恐れがあります。
しかし、バックアップをとっていればスマホの中に保存されたデータを残すことができます。
SIMカードの差し替え時にも必要かと思われるかもしれませんが、SIMカードを交換してもスマホ本体にある写真や音楽といったデータは消えません。
SIMカードを入れ替えたときに、契約会社が変わったとしても大丈夫です。
スマホ自体を交換しない限り心配いりません。
SIMカードは誰でも使える!
SIMカードの差し替えは海外であっても簡単にできます。
バックアップの必要もありません。
ただSIMカードの大きさに規定があったり、SIMフリー端末であること、もしくはSIMロックを解除した端末である必要があったり、一定のルールがあります。
正しいSIM交換の方法を身につけて、ぜひ快適なSIMライフを送ってください。
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