水につかったり床に落としたりしていないにもかかわらずスマホの電源がつかない…。
いつも使っているスマホの電源が突然つかなくなってしまったら、電話やメール、ネットが使用できず、最悪仕事に支障が出かねません。
今回はそんなスマホの電源トラブルの原因と対処法についてご紹介します。
目次
スマホの電源が入らない原因
スマホの電源が入らない原因として、
などが挙げられます。
スマホの劣化
スマホ本体の寿命はおよそ5年です。
しかし、スマホに搭載されているバッテリーは1、2年程度と言われています。
リチウムイオン電池は小さいサイズにもかかわらず大容量であるのが利点ですが、その反面劣化しやすいのです。
バッテリーの充電回数は300回から500回ですので、毎日使用していれば、約1年と5か月で使い切ってしまいます。
電化製品は使用年数に応じて電池が劣化していきます。
そしてそれはスマホも例外ではありません。
電池の劣化が進むと、充電が満タンの表示になっているにもかかわらず、すぐに充電が切れてしまったり、充電自体ができなくなったりしてしまいます。
充電の減りが以上に早かったり充電に時間がかかったり、再起動やシャットダウンが勝手に行われたりといった症状はバッテリーの劣化による可能性が高いです。
フリーズしている
電源を入れた状態で、一定時間スマホを触っていないと自動で画面が落ちるのがスリープ機能です。
スマホはディスプレイを表示するのにバッテリーを大量に消費するので、スリープ状態にしておくと充電を大幅に節約することができます。
しかし、スリープ状態であってもメールや電話、LINEなどの受信を行っているので、過剰な負荷がかかったりメモリが不足していたりすると、スマホがフリーズしてしまいます。
これは非常に起きやすいトラブルです。
ショップに「電源がつかない」と相談に来る人の半数ほどはこのフリーズが原因です。
フリーズの大半は容量不足によって引き起こされます。
iPhoneであればホームボタンの2回タップ、Androidであれば画面下に配置されている四角のマークを押せばアプリの履歴を確認できます。
不要なアプリはスワイプして終了させておきましょう。
接触不良を起こしている
スマホを落とすなどの衝撃でSDカードやSIMカード、電池パックが接触不良を起こし、電源が落ちることもあります。
SIMカードが接触不良を起こしているときは、「SIMカードが認識されていません」と表示されたり、電波受信マークに×が入ったりします。
このトラブルの多くは差し直しを行うことで解決できます。
OSあるいはシステムが破損している
OSは私たちが普段何気に使用しているコンピュータの動作機能のことです。
キーボードの文字を押すと、文字が画面上に入力されることやイヤフォンをスマホに挿すとイヤフォンから音が聞こえるのはOSのおかげです。
落下の衝撃や水没による外傷やアップデートのトラブル、初期不良などでOSあるいはシステムが壊れてしまい、電源がつかないこともあります。
ですが、電源が入らないことは少なく、企業のロゴが表示される起動画面から動かないというケースが多いようです。
液晶保護フィルムによる誤作動
液晶保護フィルムを貼ることで近接センサーが誤作動を起こし、画面が真っ暗な状態になっている可能性があります。
近接センサーは電話を行う時に耳にスマホをあてると画面が真っ暗になる機能です。
画面に対象が近づくと自動でタッチパネルのオンとオフを切り替えてくれます。
スマホの電源が入らない対処法
ここでは自力でできる解決方法をご紹介します。
まだ試していない方法があればぜひトライしてみましょう。
端末内部に原因がある場合など、自力での修復が難しい場合は専門業者やショップに相談することをおすすめします。
充電する
劣化による充電機能の低下やスリープ状態のフリーズは、充電不足が原因で電源が入らない可能性があります。
ものにもよりますが、一般的にスマホは3時間程度充電すれば満タンになります。
まずは30分ほど充電してみましょう。
数分経ってもスマホに何も反応が何もないときは、アダプタにきちんと接続できていないと思われます。
その時は一度充電をやめて差し直してみてください。
強制終了してリセットする
強引かと思われますが、フリーズ状態にある場合には、強制終了を行うのも一つの方法です。
強制終了はアプリに不具合が生じたときに、いったんアプリを終了または停止させ、アプリの回復を行うことを指します。
iPhoneの強制終了のやり方
iPhone Xの場合は、端末の両サイドに設置されている音量調節ボタンとスリープボタンを同時に長押しすると「スライドで電源オフ」の画面が表示されます。
iPhone 8以前の機種の場合は、上部もしくはサイドに設置されているボタンを長押しすると、iPhone Xと同様に「スライドで電源オフ」の画面が表示されます。
あとは右にスワイプするだけです。
ちなみにiOS11以降は「設定」を開き、「一般」の「システムの終了」を選択しても電源を切ることができます。
再起動の方法は、すべてAppleのロゴが表示されるまでボタンの長押しです。
これで再起動が行えます。
Androidの強制終了のやり方
Androidでは電源ボタンを長押しすると、「電源を切る」と「再起動」の2つが表示されます。
この時どちらを選択しても構いません。
「電源を切る」をタップした場合は、電源が落ちた後に再度電源ボタンを長押しして立ち上げてください。
「再起動」をタップした場合は、自動で立ち上がるのでしばらく待ってみてください。
Hシリーズ以前のXperiaシリーズは、強制終了ボタンが設置されています。
設置場所はカード挿入口です。
赤色のOFFボタンを3秒間継続して押し続け、スマホが3回振動したのちに離します。
セーフモードに移行する
セーフモードはMac OSやAndroidなどのOSに関するトラブルを診断するための起動のことです。
セーフモードで電源がつくようであれば、端末にダウンロードしたアプリが原因だと分かります。
このモードではインストールしたアプリは使用できません。
iPhoneのセーフモード方法
iPhoneの電源を切った後に音量ボタン「+」と電源ボタンを同時に押します。
しばらくするとAppleのロゴが表示されるので、この時に電源ボタンから指を離し、音量ボタン「+」だけを押し続けます。
ホーム画面が表示されたらセーフモード完了です。
セーフモードは電源ボタンを長押しして電源を落とした後に再度立ち上げ直せば解除できます。
Androidのセーフモード方法
電源ボタンを押し続け、「電源を切る」をタップします。
これでセーフモードに移行できます。画面下部にセーフモードと表示されていたら成功です。
セーフモードは再起動で解除できます。
充電ケーブルを変えてみる
充電ケーブルを別のものに変えることで、電源が入るケースもあります。
iPhoneであればAppleのMFI認証を受けた純正のライトニングケーブル以外にも非純正の安価な製品が販売されています。
これらは確かにコストがかからず手軽に購入できますが、中には粗悪品も販売されており、充電が適切に行えないことがあるのです。
もし非純正の製品を使用しており、電源が入らないのでしたら一度正規のケーブルに変えてみるのもいいかもしれません。
充電ケーブルの長さや太さで充電時間は変わってきます。
ものによっては6倍ほど充電時間に差が出るようです。
1m以上長いコードは充電機能が低下しやすいので、充電ケーブルは短い方が好ましいと言えます。
SIMカードを差しなおす
SIMカードは契約者の識別番号や電話番号などの個人情報が組み込まれたICチップです。
電話機能や回線を利用するすべてのスマホに搭載されています。
このSIMカードが衝撃等で接触不良を起こし、電源が入らない可能性も考えられます。
SIMカードは端末のサイドあるいは端末の裏側に設置されているので確認してみてください。
電池パックを入れなおす
電池パックが原因で電流が正常に流れず、電源が入らない状態になることがあります。
この時は、電池パックを確認する必要がありますが、バッテリーが内蔵されているタイプの端末は電池パックの取り外しができないので注意してください。
電池パックが膨らんでいるのは劣化している証拠ですので新しい電池に変えるようにしましょう。
電池パックを外す前は必ず電源を切っておきましょう。
背面の下端にあるカバーオープン用の〇部に指をかけて背面カバーを開きます。
次に電池パック用のロックを解除します。
あとは〇部に指をかけると電池パックを取り外せます。
充電端子の部分が汚れていたら、綿棒や乾いた布で綺麗にふき取っておきましょう。
ホコリなどが原因で接触不良を起こしていることもあります。
保護フィルムを張り替える
保護フィルムによる近接センサーの誤作動が疑われる場合は、一度保護フィルムをはがしてみます。
近接センサーはスマホの上部にあります。
保護フィルムはこの近接センサーと被らないように上部の一部が欠けているはずです。
そのため、保護フィルムを貼るときも近接センサーと被らないように注意して貼らなくてはいけません。
機種によって近接センサーの形状や位置が異なるので、機種に合った保護フィルムが必要です。
強制初期化を行う
iPhoneを強制初期化するにはパソコンとiTunesが必要です。
スマホとパソコンを接続し、iTunesを立ち上げます。
そして音量ボタンの「+」を押し、続いて「-」を押します。
しばらく押したままにすると、スマホがリカバリーモードに移行します。
iPhone 7/iPhone 7 Plusでは、電源を落とした後に音量ボタン「-」を長押しするとリカバリーモードが行えます。
iPhone 6s以前の機種は電源を落とした音にホームボタンの長押しです。
強制初期化が完了すればiPhone内のデータは全て消去され、復元が開始されます。
Androidも基本的には電源ボタンと音量ボタン「-」を一緒に押すことで強制初期化を行えます。
Samsung Galaxyは電源ボタンと音量ボタン「+」とホームボタン、またGoogle Pixelは電源ボタンと音量「+」の同時押しです。
起動できるのであれば設定画面から「工場出荷状態に初期化」を選択すれば初期化可能です。
初期化の前にバックアップをとる
強制初期化を行うと、データは一掃され、スマホは工場出荷時の真っ新な状態になります。
そのため、バックアップを事前にとっておくことは重要です。
バックアップも強制初期化と同様にパソコンとiTunesが必要です。
またパソコンをスマホに同期する前に、「自動同期」の設定が停止しているか確認してください。
自動同期の停止方法
iTunesの「設定」を開き、「デバイス」を選択します。
そして「iPod、iPhone、およびiPadを自動的に同期しない」をクリックし、「OK」を選べば完了です。
バックアップの手順
パソコンとスマホをUSBケーブルで接続します。
iTunesを開き、画面左上にあるスマホの形をしたアイコンをクリックします。
「概要」を選び、「今すぐバックアップ」を押します。
これでバックアップが開始されます。
画面上端にある「iPhoneをバックアップ中」の文字がAppleのロゴに変わったらバックアップ完了です。
バックアップの確認を行う
画面左の「編集」から「設定」、「デバイス」を順に選択し、「デバイスのバックアップ」をクリックすると、バックアップが正常に行えたかを確認できます。
iPhoneを修理に出す前に試してみよう!
電源が入らない原因と対照法についてご紹介しました。
原因は劣化や接触不良、フリーズと様々なことが挙げられますが、充電がされているか、充電ケーブルが破損していないかなどの確認はすぐ実践できることです。
修理業者やショップに相談する前に試してみましょう。
また事前にバックアップをこまめにとっておくと、突然のトラブルにも落ち着いて対処ができます。
パソコンとiTunesがあれば簡単にできるので、バックアップを定期的に行う癖をつけておきましょう。
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