コロナ禍で、働き方や学び方に大きな変化が訪れています。
通勤や通学をせずに、テレワークをしたり、オンライン授業を受けたりすることが当たり前の時代になっていくのかもしれません。
そんな中で、自宅ではなくネットカフェでテレワークをする人が増えています。
テレワーク=在宅勤務という固定観念を覆す「ネットカフェでのテレワーク」とは、いったいどんなものなのでしょうか。
目次
自宅のテレワーク環境が整っていない人もいる
会社からテレワークを推奨されていても、自宅の環境が整っていないと仕事がはかどりません。
たとえばパソコンが1台しかない場合、自分専用を購入するか会社から支給されないと、家族が使いたい時に困るでしょう。
同居する家族がみなテレワークやオンライン授業をしている場合は、自宅内で回線が混雑してしまいます。
ネット環境は万全でも、同居する家族の協力を得られない場合もあります。
各自に個室や専用の回線があれば問題はないですが、なかなかそういうわけにもいきません。
リビングルームを一日中テレワークに使っていると、掃除機をかけられないとか、洗濯物を部屋の中に干せないとか、家族からクレームが出ることもあります。
赤ちゃんや小さいお子さんがいる場合は、お昼寝をしているそばで通話や会議はできないでしょうし、逆に泣き声が入ってしまって困ることもあります。
そういう場合は、自宅以外の場所でのテレワークを検討しなければなりません。
ネットカフェでテレワークができるって本当?
テレワークが普及してからは、シェアオフィスやコワーキングスペースが注目されていますが、個人で使用する場合はネットカフェがおすすめです。
パソコンとネット環境が提供されているという点で、テレワークに充分に活用できる場所です。
なかなか「仕事」と結びつく場所というイメージがわかないかもしれませんが、コロナ禍の現在、自宅にネット環境が無かったり、自宅では家族に遠慮して仕事ができなかったりする人のために、ネットカフェがテレワーク向けのサービスを提供し始めたのです。
ネットカフェのイメージ
「ネットカフェ」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。
「漫画喫茶」と同様に、本来はインターネットを使いたい時や、漫画を読みたい時に自由に使える便利な場所なのですが、「ネットカフェ難民」という言葉が表すような、どちらかというとネガティブな印象を持っている方が多いのではないでしょうか。
ドラマや映画でよく見られる「暗くて狭い仕切りの中で、犯人がパソコンに向き合っている」とか、「行き場のない人がひっそりと暮らしている」とか、そんな演出をされているのが影響しているかもしれません。
しかし、そんなイメージを払しょくするようなサービスが次々と登場しています。
ネットカフェのテレワーク向けサービスとは?
鍵付きの個室には、Microsoft officeやZOOMなどテレワークに必要なアプリケーションがインストール済みで、ウェブカメラも搭載したパソコンが設置されているので、自分専用のパソコンを持っていない人にはぴったりの環境になっています。
もちろん自分のパソコンを持ち込むこともできます。
ノートパソコンの画面が小さい場合は、大型モニターをレンタルすれば、より見やすく快適に仕事を進める事ができます。
Wi-Fiが完備され、従来通りのフリードリンクサービスもあり、3時間パックなどの料金設定になっています。
そのほか店内にはプリンターやコピー機も設置されている場合が多いので、充実した環境で仕事をすることができます。
個室ではないフリースペースもありますが、オンライン会議の声が筒抜けになってしまったり、パソコンの画面を盗み見られたりすることもあるので、個室を選んだ方がよいでしょう。
そのほかのテレワークができる施設
ネットカフェ以外にも、ビジネスホテルの部屋や、自遊空間や快活CLUBのような複合型の遊興施設、ビッグエコーやパセラのようなカラオケボックスでも、テレワーク向けサービスの展開が始まっています。
また、飲食店の宴会場をワークスペースに改装してテレワークに提供するケースや、おいしいカフェメニューが食べられるテレワーク対応カフェなども次々に登場しています。
ネットカフェと自宅、コストはどちらがお得?
自宅でテレワークをする場合は、光熱費や通信費などがかかります。
それらについては、一定額が経費として認められることになっています。
ネットカフェの利用料も同じように経費として認められます。
在宅勤務手当として一律の金額支給なのか、実費支給なのか、会社によって異なりますが、どこで仕事をしても経費は支払われます。
自宅とネットカフェのどちらがお得か、一概には言えませんが、自宅で効率の悪い仕事をするよりも、集中できる環境に身を置いた方が、より良い成果を得られるという考え方もあります。
テレワークはネットカフェも選択肢
コロナ禍がいつ収まるのか先行きは不透明です。
テレワークやオンライン授業は、このまましばらく継続されていくことでしょう。
自宅のネット環境を整えることはできても、物理的に家を改装したり、家族に無理やり協力してもらうことは簡単ではありません。
そんな時は、ネットカフェの利用を選択のひとつとして考えてみるのもよいのではないでしょうか。
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