スマートフォンの契約を解約したり、ナンバーポータビリティを使って他社に乗り換えたい場合、当然手続きが必要になります。
大手キャリアであればショップで手続きすれば済みますが、店舗の少ない格安SIMではどうすれば良いでしょうか。
ここではUQモバイルでの解約手続きと、発生する違約金・手数料について解説します。
目次
UQモバイルの解約方法
スマートフォンを解約する理由はさまざまです。
UQモバイルは通信速度で定評がありますが、それでも解約したい、しなければいけない事情が生じることもあるでしょう。
では、UQモバイルを解約するにはどのようにすれば良いでしょうか?
クーリングオフは原則適用されないので注意
契約はしたものの、直後に諸般の事情で申し込みを取り消す必要が生じることはまれに有り得ることですが、UQモバイルでは原則、申込みの取り消し(クーリングオフ)は受付けていません。
特に店舗で契約をしている場合は、対面の説明に納得した上での申込みとなるため、お客様都合によるキャンセルはまずできないようです。
ただし、公式サイトから申し込みを行っている場合は、店舗での契約と違い、客が十分納得していない状態での契約もありうることから、事情によってはキャンセルを受け付けるケースもあるようです。
万一、契約直後にキャンセルしなければならない状況となった場合は。
「UQお客様サポートセンター」に相談してみてください。
「UQお客様サポートセンター」の電話番号は0120-929-818、受付け時間は9時~21時となっています。
固定電話・ケータイから掛けられますが、一部IP電話での利用はできません。
UQモバイルの解約手続きは電話で行う
UQモバイルでは、「UQスポット」や「UQモバイル取り扱い店舗」など、店舗での解約は受付けていません。
また、公式サイトでの解約手続きもできません。
UQモバイルの解約は「UQお客様サポートセンター」に電話して行います。
解約時に用意しておくものと注意点
「UQお客様サポートセンター」に電話をして解約希望を申し出ると、いくつか質問を受けることになります。
- 解約理由
- SIMカードの電話番号
- 契約者名
- 暗証番号
事前に上記を確認・用意しておくとスムーズに解約できます。
昼休みや営業終了直前の時間帯は電話が非常に混雑してつながらないこともありますので、余裕を持って電話をするとよいでしょう。
また、解約は即日行われ、期日の指定はできません。
UQモバイルから他社へ乗り換える手続き(MNP)
UQモバイルを解約する理由の多くが、「他社のスマートフォンへの乗り換え」でしょう。
その場合、通常は乗り換え後も電話番号を継続して使うため「ナンバーポータビリティ(MNP)」を行うことになります。
MNP予約番号を取得する方法
MNPを行うためには「MNP予約番号」をUQモバイルから取得する必要があります。
MNP予約番号は「UQお客様サポートセンター」に電話する他、公式サイトの「my UQ mobile」でも取得可能です。
電話でのMNP予約番号取得は9時から18時となっており、解約のみの受付けとは制限時間が異なるので注意してください。
ネットでの受付けも9時30分~20時30分と時間が限られています。
MNPを行う場合の解約タイミングと手続き
MNP予約番号を取得しても、その場で解約になるわけではありません。
他社への乗り換え手続きが完了し、乗り換えた先の端末が利用可能になって初めてUQモバイルは解約扱いとなります。
MNP予約番号には、発行日を含めて15日間の有効期限があるため、乗り換えはその期限内に行う必要があります。
手続きタイミングによってはUQモバイルの月料金と乗り換え先の月料金が重複することもありますので気をつけてください。
解約手続きは簡単
3大キャリアなど、大手携帯電話会社では、解約をショップで行う必要があります。
日によっては数分の解約手続きに数時間待たされるようなケースも珍しくありません。
対してUQモバイルでは、電話だけで解約手続きができるので、無用な手間や時間がかからず便利です。
ただし、電話窓口の営業時間が身近いことには注意が必要です。
実店舗である「UQスポット」での解約手続きが出来ないのがネックと言えるでしょう。
将来的に店舗で解約できるようになることを期待したいところです。
UQモバイルを解約する場合の注意点
上述の通り、UQモバイルの解約は、そのやり方によって「電話したその日」「他社に乗り換えた日」の2つのパターンがあり、タイミングによって違約金・解約金・契約解除料等が変わってくる場合があります。
解約するにあたっての注意点を説明します。
解約の電話をかけるときは事前に契約時の情報を確認する
大手キャリアでは、解約は店頭で行うことが多く、その場合は運転免許証などの本人確認書類を提示することになります。
しかしUQモバイルの解約は電話で行うため、本人確認書類の提示の必要がない代わりに、契約時の情報を口頭で提示することになります。
契約者の指名・生年月日の他、契約時に設定した4桁の暗証番号を訊かれますので、予め確認しておきましょう。
契約者本人が死亡した場合の解約方法
万一、契約者本人が事故や病気などで死亡した場合、お客様サポートセンターに電話すれば解約手続きを行うことが可能です。
ただし、この場合は書類の提出が必要であるため、後日送付される必要書類を使い、郵送での手続きとなります。
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STEP1郵送されてきた「UQ通信サービス解約届け」に、契約者名と生年月日等、記入可能な部分を記入します。
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STEP2契約者ID等、不明箇所には「本人死亡のため不明」と記入してください。
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STEP3解約事由の「12.契約者死亡」をチェックして、ご意見ご要望の欄に代理人の氏名をフルネームで署名し、捺印箇所に捺印します。
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STEP4確認書類として契約者本人の死亡が確認できる「戸籍謄本」「死亡診断書」等の書類(コピー可)と、代理人の本人確認ができる「運転免許証」「マイナンバーカード」等の顔写真が可能なもののコピーを添付し、書類を返送してください。
基本料金の解約月の扱いは日割り計算で算出される
基本料金は日割り計算で解約日までの料金を支払えばOKです。
割引に関しては、イチキュッパ割は解約月も割引適用となりますが、スマトク割・家族割・学割・マンスリー割は月末判定(月末まで契約が解除されてない場合適用される)となっていることから、解約月にはそれらの割引が適用されません。
なお、イチキュッパ割・スマトク割・マンスリー割の新規提供は2019年9月末で終了しています。
日割り計算できないサービスに注意
解約月には「契約解除料」が発生する場合があるなど、通常月とは支払う料金が変わってきます。
UQモバイルのプランやオプションなどのサービスには、日割計算できるものとできないものがあります。
どのプランやオプションと契約しているかで、解約月の料金に差が生じます。
日割り計算ができないサービスに契約している場合は、月途中での解約・MNP行ってもその月の満額請求をされますので気をつけましょう。
日割り計算できないサービスに加入している場合は月末に解約したり、MNPを翌月行うことがわかっている場合は、その前の月の間にオプション解除しておけば無駄な料金を払わずに済みます。
UQモバイルを解約するなら、月初1日がタイミング的にベスト
UQの割引は月末日に継続している場合翌月に適用されるので、解約するベストのタイミングは月初めの1日となります。
1日に解約すれば、前月までの料金請求となるため、解約月の基本料金はかからないからです。
月単位で料金がかかるサービスもすべて解約しておきましょう。
違約金を払いたくない場合も契約更新月の1日に解約することで、違約金不要となり、よりベストタイミングと言えるでしょう。
「@uqmobile.jp」のメールアドレスは失効する
UQモバイルにはキャリアメールに相当するメールアドレス(○○@uqmobile.jp)が使用できるオプションサービスがありますが、解約した場合、このアドレスは失効・消失します。
メールの受信先に設定している場合は、受信先に登録するメールアドレスの変更を予め行っておきましょう。
解約後も端末のSIMロック解除は可能
使用していた端末のSIMロック解除は、契約解除しても100日以内に申し出ることで可能です。
SIMロック解除できるのは、特定条件を満たしていることと、端末を購入した契約者本人自身が申し出た場合に限定されます。
なお、一度解約してしまうと、解約したSIMカードでの再契約はできませんので、解約は良く考えて慎重に行うことをオススメします。
UQモバイルの解約に必要となる解約金・違約金・手数料
「格安SIMは解約料がかからない」という噂がありますが、実際には多くのMVNOで、解約に伴う料金(契約解除料)が発生します。
UQで契約解除時に発生する費用を説明します。
音声通話可能プランで契約解除料が発生する
UQモバイルの全プラン中、契約解除料が発生するのは
- 高速データ・音声プラン
- 無制限データ・音声プラン
- ぴったりプラン
- たっぷりプラン
の、音声通話可能プランの4つです。
それぞれ最低利用期間及び年間契約の期間が設定されており、高速データ・音声プラン」「無制限データ・音声プラン」には利用開始日から12ヶ月の最低利用期間が、「ぴったりプラン」「たっぷりプラン」には2年契約が設定されています。
2年契約では初回契約時は25ヶ月間となり、以降2年毎の更新月以外で解除料が発生します。
契約解除料の金額は4プラントも10,450円(税込)となっています。
MNPを使って他社に乗り換えを行う場合
ナンバーポータビリティでUQモバイルの電話番号を他社へと移すと、その会社の端末が利用可能になった時点でUQモバイルでは自動契約扱いとなり、上述の契約解除料が発生し、言い換えるなら解約のバリエーションとも言えます。
さらに、MNPでの解約を行う場合、契約解除料とは別に、電話番号を移すための手数料として「MNP転出手数料」が発生します。
MNP転出手数料は契約から6ヶ月以内の場合は6,600円(税込)、7ヶ月以降でも3,300円(税込)かかります。
つまり、UQモバイルの音声通信付きプランから他社にMNPを使って乗り換える場合、その乗り換えに必要となる諸経費は、「契約解除料」10,450円(税込)+「MNP転出手数料」6,600円(税込)(3,300円(税込))に加えて、乗り換え先の携帯電話会社の「新規契約事務手数料」が必要=13,750円(税込)~17,050円(税込)+新規契約手数料となります。
契約時にスマートフォンを同時購入している場合は別料金が発生する可能性がある
UQモバイルとの契約時、同時にスマートフォンを購入している場合は、上記の解約手数料等の他に別個費用が発生する可能性もあります。
UQモバイルには、他の携帯電話会社が提供している「分割払い」に相当する「端末購入アシスト」というスマートフォンの購入方法があります。
これは購入時の負担を減らすため、毎月の基本料金にスマートフォン本体の料金を上乗せ、分割で支払う仕組みになっています。
この「端末購入アシスト」を利用している状態で本体価格の支払いの途中で解約すると、「端末購入アシスト解除料」が発生します。
この手数料は分割支払いの残高となり、例えば1,320円(税込)の「端末購入アシスト」でその適用期間が12ヶ月残っている場合は14,840円(税込)の「端末購入アシスト解除料」が必要になる、ということになります。
単価の高いスマートフォンを契約時に購入し、月額の高い端末購入アシストを長期間適用している場合、「端末購入アシスト解除料」はかなり高額になる恐れがあるので、注意してください。
SIMカードの返却の必要はない
MVNOによっては、解約時にそれまで使用していたSIMカードの返却が必要な場合があり、返却しないと違約金が発生する可能性もあります。
UQモバイルではSIMカードの返却の必要性はなく、各自破棄すれば良いことになっています。
SIMカード返却し忘れで違約金が発生するようなことはありません。
解約に伴い発生する手数料に注意
契約解除に必要な料金が10,450円(税込)と高く、プラン次第では2年の自動更新が適用されているなど、解約のタイミングを十分考えて行わないと、思わぬ高額な費用が発生する可能性があるので注意が必要となります。
実質的な分割払いである端末購入アシストも、110円(税込)からという非常に安価な負担額に設定できる便利なサービスですが、その分解約にはより高額な解除料が必要になる可能性があることも理解しておきましょう。
2019年10月に開始された「スマホプラン」なら契約解除料なし
2019年10月から開始された「スマホプラン」はデータ容量と通話オプションをS・M・Lから選択可能で、最低料金1,628円(税込)(家族割適用・基本データ容量3GB)からというプランですが、このプランでは契約解除料が発生しません。
UQモバイルを解約する前にできることもある
利用中のスマートフォンを解約する理由は、単に他社のサービスや端末が良さそうだから、ということだけに限らないでしょう。
「回線速度が遅すぎる」「要らないオプションがついている」などの悩みで解約を考えている方には、以下の方法を試してみることをおすすめします。
高速モードと節約モードを使い分ける
データ通信量の使いすぎを防ぐために「節約モード」を使っているが、通信速度が遅すぎて使い物にならないと思われている方もいらっしゃるでしょう。
「節約モード」はテキストメッセージの送受信や軽いサイトの閲覧等には十分使えます。
動画などの重いコンテンツはWi-Fi環境で閲覧し、他では節約モードに切り替えるようにすると、通信速度に悩まされずに通信量を抑えることができます。
コンビニなどにある「フリーWi-Fiスポット」なども活用してみましょう。
オプションだけを解約することも可能
本体契約は継続したまま、「UQあんしんパック」などのオプションだけを契約解除することもできます。
オプションのみの解約は公式サイト「UQ mobile エンタメマーケット」から可能です。
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STEP1サイトにログインしてメニュー右上にある「MYページ」をタップ
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STEP2表示される詳細から「サービス内容の確認・変更」を選択し、「解約手続きに進む」をタップ
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STEP3最後に解約確認画面で解約したいオプションのサービス名を確認してから「解約する」をタップすれば、解約完了画面が表示されます。
UQモバイルの解約はよく考えてから行おう
UQモバイルの解約・MNPについてまとめてみました。
電話一本で手軽に解約できる利便性はありますが、解約タイミング次第では思わぬ出費が生じることもあります。
UQモバイルの解約を考えている場合は、まず、解約以外の方法で問題が解消できないか、タイミング的に問題はないか、検討してみることをおすすめします。
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