UQモバイルと
povo2.0はどちらもKDDIが展開するサービスです。
しかし、サービス内容は全く異なります。
UQモバイルはシンプルな料金プランが売りです。
UQスポットやauショップでサポートを受けられるので、スマホ初心者にも向いています。
povo2.0は基本料が無料で、そこにデータ通信量やかけ放題などを自由に追加可能です。
オンライン専用プランなので、対面によるサポートはありません。
本記事ではUQモバイルとpovo2.0を徹底比較してみました。
UQモバイルとpovo2.0、どちらにするか迷っている人はぜひ参考にしてください。
目次
UQモバイルとpovo2.0の比較一覧表
UQモバイルとpovo2.0の比較一覧表をまとめておきます。
比較項目 | UQモバイル | povo2.0 |
---|---|---|
料金 | 3GB:1,628円(税込) 15GB:2,728円(税込) 25GB:3,828円(税込) |
使い放題:330円(税込) 1GB:390円(税込) 3GB:990円(税込) 20GB:2,700円(税込) 60GB:6,490円(税込) 150GB:12,980円(税込) |
割引 | 自宅セット割 | なし |
データ繰り越し | あり | なし |
制限時の速度 | プランS:300kbps プランM/L:1Mbps |
128kbps |
節約モード | あり | なし |
かけ放題 | 10分:770円(税込) 無制限:1,870円(税込) 通話パック60:550円(税込) |
5分:550円(税込) 無制限:1,650円(税込) |
通話オプション | 留守番電話:330円(税込) 割込通話:220円(税込) 着信転送:無料 |
なし |
端末セット | Android, iPhone | なし |
サポート | 店舗、電話、チャット | チャット |
支払い方法 | クレカ、デビットカード、口座振替 | クレカ |
LINEの年齢認証 | 可 | 不可 |
キャリアメール | 220円(税込) | なし |
キャリア決済 | 可 | 可 (一部不可) |
各項目について、さらに詳しく見ていきましょう。
比較①料金
まずはもっとも気になる料金で比較してみましょう。
UQモバイルの「くりこしプラン +5G」は毎月決まったデータ容量を使えます。
シンプルで分かりやすい定額プランです。
プラン | データ容量 | 月額料金 |
---|---|---|
くりこしプランS +5G | 3GB | 1,628円(税込) |
くりこしプランM +5G | 15GB | 2,728円(税込) |
くりこしプランL +5G | 25GB | 3,828円(税込) |
対して、povo2.0は月額基本料が無料です。
必要に応じて「トッピング」を追加し、自由にカスタマイズできます。
トッピング | 有効期限 | 月額料金 |
---|---|---|
データ使い放題 | 24時間 | 330円(税込) |
データ追加1GB | 7日間 | 390円(税込) |
データ追加3GB | 30日 | 990円(税込) |
データ追加20GB | 30日 | 2,700円(税込) |
データ追加60GB | 90日 | 6,490円(税込) |
データ追加150GB | 180日 | 12,980円(税込) |
料金体制が全く違うため、一概にどちらが良いかは言えません。
しかし、30日あたりの料金ではpovo2.0が割安です。
データ容量 | UQモバイル | povo2.0 (30日あたりの料金) |
---|---|---|
3GB | 1,628円(税込) | 990円(税込) |
15GB | 2,728円(税込) | – |
20GB | – | 2,163円(税込) |
25GB | 3,828円(税込) | 2,163円(税込) |
povo2.0なら3GB/30日が990円(税込)です。
毎回チャージは必要ですが、UQモバイルより安くなります。
データ追加20GBは2,700円(税込)です。
これだけでもUQモバイルの15GBより割安です。
さらにデータ追加60GBを契約し、毎月20GB利用するなら実質2,163円(税込)で使えます。
データ追加150GBを契約し、毎月25GB利用する場合も実質2,163円(税込)です。
手間はかかりますが、UQモバイルより割安で利用できます。
povo2.0は0円のままでも維持できます。ただし、半年に1度「トッピング購入」か「660円を超える課金(電話・SMS)」がないと強制解約です。
UQモバイルは自宅セット割でさらにお得
UQモバイルには「自宅セット割」という割引が用意されています。
対象の電気もしくはネット回線とセットで月額料金が割引されます。
プラン | 月額料金 | 割引後の料金 |
---|---|---|
くりこしプランS +5G | 1,628円(税込) | 990円(税込) |
くりこしプランM +5G | 2,728円(税込) | 2,090円(税込) |
くりこしプランL +5G | 3,828円(税込) | 2,970円(税込) |
割引を利用できるなら、3GBプランはpovo2.0と同額です。
データ容量 | UQモバイル (割引適用後) |
povo2.0 (30日あたりの料金) |
---|---|---|
3GB | 990円(税込) | 990円(税込) |
15GB | 2,090円(税込) | – |
20GB | – | 2,163円(税込) |
25GB | 2,970円(税込) | 2,163円(税込) |
自宅セット割の対象となる主なサービスは以下の通りです。
インターネットコースは対象サービスがたくさんあります。
詳細は自宅セット割(対象となるご自宅のインターネット一覧)からチェックしてください。
セット割を利用でき、かつ毎回トッピングを購入するのが面倒ならUQモバイルがおすすめです。
UQモバイルは余った容量を繰り越せる
UQモバイルはデータ繰り越しに対応しています。
余ったデータ通信量を翌月に繰り越して利用可能です。
使い切れなかったデータ容量も無駄になりません。
追加チャージしたデータ通信量の有効期限は90日間です。
povo2.0は有効期限を過ぎると残ったデータ容量が消失します。
1GBは7日、3/20GBは30日しかないので注意してください。
データ追加60GBは90日間、150GBは180日間と有効期限が長めです。
短期間で一気に使っても良いですし、数ヶ月に渡ってゆっくり使うこともできます。
柔軟性の高さがpovo2.0のメリットですね。
比較②通信速度
続いては通信速度の比較です。
通信速度を比較できる「みんそく」のデータをチェックしてみましょう。
データはいずれも2022年5月10日時点のものです。
時間帯 | UQモバイル | povo2.0 | ||
---|---|---|---|---|
下り | 上り | 下り | 上り | |
朝 | 68.75Mbps | 11.17Mbps | 78.16Mbps | 11.1Mbps |
昼 | 54.55Mbps | 11.25Mbps | 111.29Mbps | 16.54Mbps |
夕方 | 55.48Mbps | 10.99Mbps | 122.14Mbps | 19.32Mbps |
夜 | 53.8Mbps | 10.99Mbps | 80.87Mbps | 13.17Mbps |
深夜 | 80.45Mbps | 10.26Mbps | 78.11Mbps | 13.65Mbps |
povo2.0は下り100Mbpsを超える時間帯もあります。
本家auにも負けない速度ですね。
UQモバイルも格安SIMとは思えない速さと安定感を維持しています。
よほどこだわりがない限りはどちらを選んでも困らないでしょう。
少しでも速い方が良い、という場合はpovo2.0を選んでください。
低速通信はUQモバイルが速い
低速通信ではUQモバイルがリードしています。
UQモバイルの低速通信はプランSで最大300kbps、プランM/Lで最大1Mbpsです。
高速通信よりは遅いものの、SNSや調べものなど最低限の用途はこなせます。
プランM/Lの1Mbpsなら標準画質の動画視聴やビデオ通話も快適です。
povo2.0の低速通信は128kbpsしか出ません。
ちょっとした調べものも読み込みが遅く、ストレスが溜まります。
低速通信の活用は難しいでしょう。
UQモバイルは節約モードで速度を切り替えられる
UQモバイルは高速通信と低速通信を切り替える節約モードに対応しています。
任意のタイミングで高速通信のON/OFFを切り替えることが可能です。
節約モードをオンにしている間は低速通信しか使えません。
その代わりに、データ通信量を消費しなくなります。
UQモバイルは低速通信の速度もそれなりです。
低速1MbpsのプランM/Lなら実用的な速度を維持しつつデータ通信量を節約できます。
アプリを入れるとワンタッチで速度を切り替えられるのも魅力です。
比較③かけ放題・通話オプション
次はかけ放題や通話関連オプションで比較してみます。
かけ放題・通話オプション | UQモバイル | povo2.0 |
---|---|---|
5分かけ放題 | – | 550円(税込) |
10分かけ放題 | 770円(税込) | – |
無制限かけ放題 | 1,870円(税込) | 1,650円(税込) |
通話パック(60分/月) | 550円(税込) | – |
留守番電話 | 330円(税込) | – |
割込通話 | 220円(税込) | – |
着信転送 | 無料 | – |
UQモバイルは通話関連オプションが豊富です。
3種類のかけ放題に加えて留守番電話や割込通話に対応しています。
povo2.0は留守番電話・割込通話・着信転送に非対応です。
とくに留守番電話を使えないのは不便に感じるかもしれません。
一方、無制限かけ放題はpovo2.0が割安です。
月額1,650円(税込)で通話専用回線としても維持できます。
比較④端末セット
続いて端末セットの比較ですが、povo2.0ではそもそも端末を購入できません。
ネット通販やau Online Shopなどで別途購入する必要があります。
一方、UQモバイルは端末をセットで契約可能です。
Androidはもちろん、国内で人気が高いiPhoneも取り扱っています。
端末をセット購入したい場合はUQモバイルがおすすめです。
比較⑤サポート体制
次はUQモバイルとpovo2.0をサポート体制で比較します。
サポート体制 | UQモバイル | povo2.0 |
---|---|---|
店舗 | 〇 | × |
電話 | 〇 | × |
チャット | 〇 | 〇 |
UQモバイルは店舗・電話・チャットでサポートを受けられます。
初心者にとってうれしいのが店舗でのサポートです。
全国に専門店「UQスポット」があるほか、auショップでもサポートを受けられます。
対面によるサポートが必要な人でも安心ですね。
povo2.0のサポートは原則チャットのみです。
店舗でのサポートはなく、電話窓口も用意されていません。
サポート重視ならUQモバイルがおすすめです。
比較⑥支払い方法
次は支払方法の比較です。
支払い方法 | UQモバイル | povo2.0 |
---|---|---|
クレジットカード | 〇 | 〇 |
デビットカード | 〇 | △ |
口座振替 | 〇 | × |
UQモバイルはクレジットカード・デビットカード・口座振替で支払えます。
口座振替で支払える格安SIMは貴重ですね。
何らかの理由でクレジットカードを持てない人にも向いています。
povo2.0の支払いは原則クレジットカードのみです。
口座振替は対応していません。
デビットカードも公式では利用できないと明記されています。
クレジットカード以外の方法で契約するならUQモバイルを選びましょう。
SNSなどでは「デビットカードで契約出来た」という口コミもありますが、あくまでも非公式な情報です。
比較⑦独自サービス
ここでは独自サービスでUQモバイルとpovo2.0を比較してみます。
UQモバイル:LINEの年齢認証に対応
UQモバイルのくりこしプラン +5GはLINEの年齢認証に対応しています。
ID検索ももちろんOKです。
povo2.0はLINEの年齢認証に対応していません。
乗り換えるとID検索を使えなくなる可能性があります。
事前に年齢認証を済ませておけば、povo2.0へ乗り換えた後もID検索が使えます。
UQモバイル:キャリアメール・キャリア決済が利用できる
UQモバイルではキャリアメールとキャリア決済も利用できます。
キャリアメールは月額220円(税込)の有料オプションです。
「@uqmobile.jp」というアドレスを取得できます。
povo2.0ではキャリアメール相当のサービスは用意されていません。
Gmailなどのフリーメールで代用する必要があります。
大手キャリアから乗り換える場合はメール持ち運びサービス(月額330円ほど)でキャリアメールを維持できます。
キャリア決済は親ブランドであるauと同じ「auかんたん決済」が使えます。
povo2.0もキャリア決済に対応しますが、「通信料金合算支払い」と「請求継続」は利用不可です。
au PAY カード支払いやクレジットカード支払いなど別の支払い方法を利用してください。
povo2.0:DAZN・smash.が見放題
povo2.0では動画サービスが見放題になるコンテンツトッピングも用意されています。
2022年5月現在はDAZNとsmash.のトッピングが利用可能です。
トッピング名 | 期限 | 料金 |
---|---|---|
DAZN使い放題パック | 7日間 | 760円(税込) |
smash.使い放題パック | 24時間 | 220円(税込) |
例えばスポーツの国際大会の間だけDAZNを契約するとします。
通常プランの月額料金は2,600円(税込)なので、短期契約だと割高です。
povo2.0ならDAZN使い放題パックで7日間だけ契約できます。
しかもデータ容量を気にする必要もありません。
「月額プランを契約するほどではないが、たまに視聴したいときがある」というニーズにピッタリですね。
povo2.0:#ギガ活でデータ通信量をもらえる
#ギガ活は対象のお店・サービスを利用することでデータ通信量をもらえるサービスです。
例えばローソンの場合、au PAYを利用して500円以上買い物すると300MBのデータ通信量をもらえます。
#ギガ活対象の主な店舗・サービスは以下の通りです。
対象のお店をよく利用するなら、#ギガ活だけでデータ通信量をまかなうことも可能です。
UQモバイルとpovo2.0の共通点
ここまでUQモバイルとpovo2.0の違いについて解説しましたが、次のような共通点もあります。
契約縛り・違約金なし
UQモバイルとpovo2.0はどちらも契約縛り・違約金がありません。
いつでも好きなタイミングで解約できます。
povo2.0は基本料も0円です。
#ギガ活も活用すれば、一切コストをかけずに試せます。
auと同じ対応エリアで5G・eSIMも対応
UQモバイルとpovo2.0はどちらもauの回線を利用するサービスです。
対応エリアはauと全く同じで、5Gにも対応します。
通信品質も良く、「他の格安SIMは遅すぎて不便だった」という人も満足できるクオリティです。
物理SIMなしで契約できるeSIMにも対応しています。
eSIMならどちらも最短で申し込んだその日のうちに使えます。
eSIMを使う場合はiPhone(XR以降)やPixel(4以降)といったeSIM対応機種を用意してください。
テザリングを無料で使える
UQモバイルもpovo2.0もテザリングが無料です。
申し込みなしでいつでも使えます。
povo2.0のデータ使い放題やコンテンツトッピングもテザリングの対象です。
データ使い放題を活用し、パソコンで作業したり、大画面で動画を見たりといった使い方もできます。
UQモバイルとpovo2.0はどっちがおすすめ?
ここまでUQモバイルとpovo2.0をさまざまな観点で比較しました。
最後に、それぞれどのような人におすすめかを解説します。
UQモバイルがおすすめの人
次のような人にはUQモバイルがおすすめです。
UQモバイルは店舗や電話、チャットでサポートを受けられます。
とくにスマホ初心者やシニア層にとっては店舗サポートがあるのは心強いですね。
サポート重視の人にはUQモバイルが向いています。
対象の電気・ネット回線とセットで利用すると「自宅セット割」が適用されます。
自宅セット割と手厚いサポートを考慮すると、コスパはpovo2.0以上です。
セット割を利用できる場合はUQモバイルを検討してみてください。
povo2.0は毎回データ通信量をトッピングで追加する必要があります。
人によっては面倒に感じるかもしれません。
手間をかけずにスマホ代を節約したいならUQモバイルがピッタリです。
povo2.0がおすすめの人
次のような人にはpovo2.0がおすすめです。
povo2.0はトッピングを自由に追加できます。
データ通信量だけでなくかけ放題やコンテンツサービスなども対象です。
自分好みにカスタマイズしたい人に向いています。
povo2.0の月額基本料は0円です。
トッピングせず、格安の電話専用回線としても使えます。
無制限かけ放題もあるので、長電話する人でも安心です。
楽天モバイルなど他社と併用するのも良いでしょう。
povo2.0のサポートはチャットのみです。
UQモバイルのように手厚いサポートは受けられません。
ある程度のトラブルは自分で解決できる人向けですね。
迷うときは併用して両方試すのもあり
UQモバイルとpovo2.0、どちらにするか迷う場合は試しに併用しても良いでしょう。
どちらも違約金はかかりません。
povo2.0にいたってはトッピングしなければ0円で維持できます。
コストをかけることなく併用することが可能です。
じっくり試してから決められますよ。
併用する際はDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)対応スマホがおすすめです。
1台のスマホでUQモバイルとpovo2.0の両方を使えます。
eSIMにも対応しているので、iPhoneでの併用もOKです。
eSIMは設定が複雑なので、慣れない人は物理SIM2枚での併用がおすすめです。
まとめ
以上、UQモバイルとpovo2.0をさまざまな観点から徹底比較しました。
UQモバイルはシンプルな料金プランで分かりやすいのが特徴です。
サポート体制も万全なので、初心者やシニア層にもピッタリです。
povo2.0は柔軟性が高く、自由な使い方ができます。
オンライン専用なのである程度スマホに詳しい人向けですが、使い方次第ではUQモバイルより割安です。
このように、どちらもKDDIのサービスですがその内容は大きく異なります。
それぞれの特徴をしっかり把握し、自分にピッタリなサービスを選んでくださいね。
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