通信機器やネット回線の普及によって、誰でも簡単にインターネットを楽しむことができるようになりました。
私たちの生活の中で切っても切れない間柄となったのが、Wi-Fiでしょう。
Wi-Fiは自宅でインターネットに接続する時に使いますし、外出先やコンビニ、カフェなどの公共の場所でも使うことができるようになっています。
しかし、実際のところ、Wi-Fiについてちゃんと理解している人は少ないのではないでしょうか。
それではWi-Fiのメリットとデメリット、使い方などをご紹介します。
目次
そもそもWi-Fiって何?
Wi-Fiとはインターネットに接続するための無線電波のことです。
よくスマホの電波と混同されることが多いのですが、スマホの電波は各携帯電話会社の基地局から発信される4GやLTEであり、Wi-Fiとは異なっています。
この4Gはこれから5G、6Gへと移行していく予定となっており、ますます快適にスマホを楽しむことができるように計画されています。
インターネットにアクセスするのに、少し前まではLANケーブルを使って接続する有線が一般的でしたが、Wi-FiはLANケーブル無しにインターネットに接続できる便利な電波です。
スマホの場合、動画などを見過ぎてしまうと途端に通信制限になってしまいますが、Wi-Fiの場合はスマホの電波を使わないので、スマホの通信料金の節約になります。
Wi-Fiを使うメリットとは
データ容量無制限
Wi-Fiの場合、大抵通信データの容量が無制限であるため、たくさん使ってしまって速度制限がかかるということがありません。
普段、パソコンやタブレットなどで動画を見ることが多い人は、使い放題プランのあるWi-Fiを利用する方がお得でしょう。
使えるエリアが広い
有線の場合はLANケーブルが届く範囲でしかパソコンを使うことができませんでしたが、Wi-Fiなら無線電波が届くエリアであれば、1階にいようが2階にいようが、どこでも気軽にインターネットを利用することができます。
複数の端末で使える
無線LANルーターを設置すれば、色々な端末で同時にインターネットにアクセスできます。
そのため、一家に1台ルーターを設置しておくことで、家族全員インターネットを使うことができます。
Wi-Fiを使うデメリットとは
工事が必要
自宅でWi-Fiを使うためには、まず自宅の近くにある電柱から光回線を引き込む工事をしなければなりません。
壁に穴をあけなければなりませんし、自宅の場所によっては工事ができないこともあり得ます。
ルーター機器の契約必要
Wi-Fiを使用するにはルーターが必要なのですが、光回線を利用する会社のルーターを契約しなければなりません。
月額4,000円〜5,000円程度かかります。
Wi-Fiが使えない場所がある
山あいの地域や地下などはWi-Fiが届かないので、使うことができません。
最近は田舎へ移住するのが人気ですが、Wi-Fiの電波が届くエリアかどうかを調べておく必要があります。
セキュリティの面での脆弱性
Wi-Fiはエリア内であればどこでもアクセスできるのがメリットですが、誰でもアクセスできてしまうため、反面、情報漏洩がしやすいというデメリットがあります。
簡単にハッキングされて、ネット上に自分の個人情報が流出していたり、スマホが乗っ取りされていたりなどということは頻繁に起きています。
Wi-Fiを使い始めたら、まずパスワードを変更しましょう。
その際、自分の名前や誕生日など分かりやすいものは使わないようにしてください。
無線LANルーターもユーザー名やパスワードが必要ですから、そちらも適宜変更しておきましょう。
無線LANルーターにはファームウェアと呼ばれるソフトウェアが入っているので、アップデートすることをおすすめします。
ファームウェアのアップデートは必須ではありませんが、アップデートしていないことで不具合が生じてしまい、そこに悪意のあるハッカーから情報を盗まれる危険性が高いからです。
Wi-Fiを使い始めると接続しっぱなしという状態が多いのですが、利用しない時は接続をオフにしておくことをおすすめします。
また、カフェやコンビニなど外出先のWi-Fiを使う時には、できるだけ個人情報を入力しないようにしましょう。
接続が不安定
有線でインターネットを使うのであればさほど心配はないのですが、Wi-Fiは無線なので、無線LANルーターから離れた位置でインターネットにアクセスしようとすると、接続が頻繁に切れてしまうことがあります。
複数のデバイスで同時にアクセスしたり、ルーターとパソコンの間に電子レンジなどの電化製品やペースメーカーのような医療機器があったりすると、接続が途切れることがあり、ストレスに感じるかもしれません。
Wi-Fiを使うことでメリットを感じることができる人とは
動画が大好きな人
今はネットでは動画配信が盛んになっていますから、毎日動画を見るのを楽しみにしている人が多いものです。
しかし、好きなだけ動画を見ていると、速度制限を受けて、動画を見ることができなくなってしまいがちです。
Wi-Fiなら通信制限がなく使い放題なので、動画であろうが何であろうが、好きなだけインターネットを楽しむことができます。
スマホよりパソコンを使う人
前述したように、Wi-Fiはパソコンやタブレットで使えますが、スマホの電波とは異なります。
そのため、普段インターネットに接続するのにパソコンやタブレットを使う人は、Wi-Fiを使った方がお得になるでしょう。
Wi-Fiを利用する方法
利用する場所に光回線を引き込む
自宅やオフィスなどでWi-Fiを利用する場合は、その場所に光回線を引き込む工事をしなければなりません。
工事は1時間程度で済み、戸建てなら5,000円程度、マンションなら4,000円程度の費用がかかります。
携帯会社など各社は、携帯と光回線をセットで申し込むことでお得な割引やキャッシュバックを用意していますから、それらを賢く使ってWi-Fiを始めると良いでしょう。
工事をしてしまえばあとは使い放題となりますから、その場所で長くWi-Fiを使いたい人におすすめの方法です。
ポケットWi-Fiを使う
外出先でもインターネットを使いたいという人は、ポケットWi-Fiを使うと良いでしょう。
各社申し込みをすれば、ポケットWifiの本体と一緒にSIMカードが送られてくるので、それを本体に差し込んで使い始めます。
通信速度は光回線を引く場合よりも遅いですが、インターネットを使う分にはそれほど支障なく使うことができます。
費用は毎月3,000〜4,000円くらいなので、外出先で使いたいという人だけでなく、一人暮らしで光回線の引き込み工事をせず気軽に使いたいという人におすすめです。
ホームルーターを使う
ホームルーターとは置き型のWi-Fiルーターのことで、光回線の引き込み工事をすることなく、コンセントに差し込むだけでWi-Fiを使うことができます。
光回線を引き込む場合よりも通信速度は遅いのですが、インターネットを楽しむのに支障はないほどの速さですから、気軽にインターネットを楽しみたい人におすすめです。
費用は毎月4,000〜5,000円くらいで、転勤が多い人や賃貸の物件に住んでいて光回線の引き込み工事ができない人などにおすすめです。
ホームルーターは速度制限がかかる場合があるのですが、SoftBankのAirなら速度制限がないので、容量を気にせずインターネットを使えます。
Wi-Fiスポットを利用する
自宅やオフィスでWi-Fiが使えなくても、最近では公衆無線LANが設置されているコンビニやカフェ、ホテルなどがあるので、それらの場所に行ってWi-Fiを利用するというのも良い方法でしょう。
しかし、利用者が多ければ多いほど通信速度が遅くなるのが難点です。
最近流行りのコワーキングスペースなどでも、Wi-Fiが自由に使えるので大変人気がありますが、利用者が多いと若干速度が遅くなるといったことがあり得ます。
そのような場所で、スピードがものを言うようなネットを使った仕事は避けた方が良いでしょう。
また、Wi-Fiスポットでは不特定多数の人が集まって、同じWi-Fiを利用するので、個人情報を盗み取られる危険性もあります。
Wi-Fiスポットでインターネットを利用する場合は、個人情報の入力は極力しないようにするのが賢明でしょう。
テザリング機能を使う
スマホの電波が入るところなら、スマホをWi-Fiのルーターとして使うテザリング機能を使ってWi-Fiを利用しても良いでしょう。
ただし、スマホの通信量としてカウントされるので、動画などを見過ぎてしまうと通信制限がかかってしまうリスクがあります。
テザリングの最中だと通話ができませんし、スマホのバッテリーがすぐに消費されてしまいます。
ほんの数分だけインターネットを使いたいという場合なら、スマホのテザリング機能を使うのも良いですが、外出先でもう少し長くインターネットを使いたいなら、ポケットWi-Fiを使うことをおすすめします。
自宅でのWi-Fiの申し込み方法は?
自宅でWi-Fiを使いたいと思うのであれば、光回線のサービスを提供しているNTTフレッツ光などに申し込みをする必要があります。
申し込みをして住所を伝えると、自宅で光回線が使えるかどうかをオペレーターに確認してもらえます。
自宅で光回線を引き込めるようであれば、改めて工事日を決定します。工事は立ち会いが必要なので、必ず自宅にいることができる日を選ばなければなりません。
工事をする日が土日祝日であったり、時間帯が夜や深夜であったりする場合、割増料金が加算されてしまいますのでご注意ください。
工事日が決まるとルーターなどの機器が送られてきますので、無くさないようにしておきましょう。
ルーターなどを設置してもらうと、あとは自分でSSIDなどを入力して設定をしていくだけで、Wi-Fiが使えるようになります。
海外でWi-Fiを使う方法とは
携帯キャリアの海外オプションを使う
auやdocomo、SoftBankの携帯を持っているなら、各社海外でインターネットを利用できるオプションプランを用意しているので、これらのサービスを利用する方法があります。
各社の携帯を持っていれば、海外に行く際にわざわざ端末を用意する必要がないので便利ですし、特にauやdocomoユーザーは、比較的安い料金で使用できるのでおすすめです。
SoftBankの場合は、追加データを使って海外でWi-Fiを利用することになるので、若干料金が割高となってしまいます。
auやdocomoでは、現在利用しているプランのデータを使って海外でWi-Fiを使うようになりますが、データを使い過ぎてしまうと、帰国した後に速度制限をかけられる危険性があります。
海外で使えるポケットWi-Fiを使う
訪れた国でモバイルWi-Fiルーターを契約すれば、パソコンや携帯など複数の端末を使うことができます。
ポケットWi-Fiを使うメリットは、日本で契約して渡航先の空港などで受け取ることができ、渡航先に到着してすぐにインターネットが使えるということでしょう。
返却する時は、空港にあるカウンターか郵便ポストを利用するだけなので、とても簡単です。
ポケットWi-Fiを使うデメリットといえば、1日単位で費用を請求されるということでしょう。
Wi-Fiを利用していない日もカウントされてしまうので、料金を割高に感じてしまうはずです。
渡航先でSIMを入手する
海外でWi-Fiを使うのに、とにかく費用を安く抑えたいという場合は、渡航先でSIMを購入して使うという方法があります。
飛行機が到着したら、空港にあるSIM販売カウンターに立ち寄って、SIMを購入しましょう。
お持ちのスマホがSIMフリーであることが条件となりますが、購入したSIMをセットすることで、すぐにWi-Fiを利用することができます。
テザリング機能を使えば、パソコンやタブレットなどでもインターネットに接続できますので大変便利です。
メリットはとにかく費用が安いということでしょう。
例えばカンボジアの場合、2GBで500円程度だったという話もあります。
日本に比べると海外の方がWi-Fi料金が安い場合が多いので、現地でSIMを購入して使った方が費用を気にせず、いつでもインターネットが使えて便利でしょう。
デメリットは、現地の言葉を理解できる必要があるということでしょう。
コミュニケーションができなければSIMを購入できませんし、そもそも自分に合ったプランを選ぶことができません。
Wi-Fiのメリットデメリットを抑えて使いこなそう!
Wi-Fiには容量制限がないこと、使えるエリアが広いこと、複数の端末で使えるというメリットがありますが、場所によっては接続が不安定になったり、セキュリティの面で問題があったりなどのデメリットも存在しています。
使い方は光回線を利用したり、ポケットWi-Fiを使ったり、ホームルーターを使ったりなど色々な方法がありますし、海外で使えることもあります。
動画をよく見る人やスマホよりもパソコンをよく使う人にはメリットの方が大きいですから、自分にとってどの方法で使うとお得かどうかを考慮して、Wi-Fiを選ぶようにしてください。
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