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Wi-Fiルーターにも寿命がある!?こんな症状は買い替えサイン!

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スマホやパソコンなどを長く使っていると、不具合が発生しそろそろ寿命かなと感じるときがあります。

比較的新しい機器なのに通信が安定しない、通信速度が遅いといった場合は、スマホやパソコンではなく、Wi-Fiルーターの寿命かもしれません。

本記事では、Wi-Fiルーターの寿命はどのくらいなのか、買い替えのタイミングについて解説します。

Wi-Fiルーターの寿命

常に電源が入りっぱなしで電波を発信し続けているWi-Fiルーターには、いくつかの「寿命」があります。

どの点を重要視するかによって、寿命の捉え方が変わります。

メーカー保証重視なら1~3年

寿命を考えるときの目安としてメーカー保証期間があります。

保証期間内なら不具合が起こっても無償もしくは低額で修理が可能です。

またこの期間は修理部品がメーカー在庫として残っているため、修理に出しても比較的早く戻ってきます。

規格重視なら2~6年

スマホには3Gや4G/LTE、5Gといった通信規格があることは比較的有名ですが、Wi-Fiをはじめとした無線LANにもさまざまな規格があります。

この規格は不定期で新しいものが登場しており、新しい規格が登場するとそれ以前の規格は寿命を迎えたと考えられます。

無線LANの規格は1997年にIEEE802.11という規格が生まれました。

当時は2Mbpsという速度でしたが、2020年に策定されたIEEE802.11ax(Wi-Fi6)という最新規格では9.6Gbpsと約5000倍も速い速度で通信が可能となっています。

2013年にIEEE802.11ac(Wi-Fi5)という規格の通信速度は6.9Gbpsなので、最新規格は1世代前と比べ1.4倍も速度が上がっています。

規格が変わればそれだけ速度が速くなるため、規格重視なら新しい規格の登場時点がWi-Fiルーターの寿命と考えてもよいでしょう。

2014年以前に購入したWi-Fiルーターは2世代前の通信規格になるため寿命をはるかに超えていると考えられます。

本体重視なら4~5年

機械であるWi-Fiルーター本体は、使い続ければどうしても経年劣化していきます。

新品で本体を購入してから4~5年ほどすると徐々に通信速度が低下したり接続状態が不安定になったりといった症状が出始めます。

このような不具合が発生し始めたら寿命と考えます。

ただ本体の寿命にはかなり個体差があるため、5年を超えても特に問題なく使えるものもあります。

中には10年以上不具合なく動き続けているというWi-Fiルーターもあります。

セキュリティ重視なら2~5年

近年では個人情報をスマホやパソコンから抜き取られたり、重要なデータが流出したりといった問題の発生を防ぐために、セキュリティを重視する人も増えています。

Wi-Fiルーターにもセキュリティ規格があり、2~5年で新しい規格が登場します。

Wi-Fiルーターを使うときには電波を暗号化して使うことが一般的ですが、代表的なものとしては「WEP」「TKIP」「AES」があります。

最新の暗号化方式は「AES」です。

セキュリティをより重視するなら、最新の暗号化方式が使えるWi-Fiルーターが発売となったタイミングで従来の方式のWi-Fiルーターは寿命と考えられます。

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本体寿命を疑うサイン

さまざまな寿命の中でも、多くの人は本体の寿命を重視する傾向は高くなります。

では本体が寿命を迎えたと思われるサインとはどのようなものがあるのでしょうか。

Wi-Fiルーターが繋がりにくくなる

Wi-Fiルーター自体は問題なく作動しているのに、スマホやパソコンがインターネットに繋がらないといった症状や、Wi-Fiルーター自体の通信が途切れやすくなることがあります。

多くの場合、設置場所を変えたり再起動したりすれば改善することは多くみられますが、何をしても繋がりにくい状態が続くことがあります。

このようなときはWi-Fiルーター本体の寿命が近づいているサインといえます。

通信速度が遅い

以前は通信速度に不満を感じることがなかったのに、通信速度が遅くなりストレスを感じることが出てきたら、Wi-Fiルーターの寿命が近づいているサインかもしれません。

繋がりにくくなる症状と同じように、速度低下は寿命以外にも原因はあります。

Wi-Fiルーターの再起動やIPv6といった通信規格に対応したプロバイダに乗り換えるといった方法を試しても速度に不満を感じるようなら、Wi-Fiルーターが寿命を迎えたために速度低下が起こっていると考えてもよいでしょう。

寿命以外でWi-Fiルーターを買い替えるべきタイミング

ここまではWi-Fiルーターの寿命の話をしてきました。

寿命を迎えたら買い替えを検討するのは当然ですが、寿命を迎えていなくても買い替えを検討すべきタイミングがいくつかあります。

デバイスを買い替えたとき

デバイスというのはスマホやタブレット、パソコンなどWi-Fiルーターに接続する端末機器のことです。

これらを買い替えると、一般的にデバイスの性能が向上し高速通信が可能になります。

しかしデバイス側でいくら高速通信ができるようになっても、Wi-Fiルーターの通信速度が遅い場合にはその性能は発揮しきれません。

デバイスに合う通信速度のWi-Fiルーターに買い替えることで初めて十分に性能が発揮できるようになります。

接続するデバイスが増えたとき

スマホやパソコン、タブレットなど情報端末以外にも最近ではWi-Fiを使用する家電も増えてきました。

このようにWi-Fiルーターに接続するデバイスが増えてきた場合、接続可能台数が少ないWi-Fiルーターでは対応しきれなくなります。

Wi-Fiルーターには接続可能なデバイスの台数があり、それを超えると繋がりにくくなったり通信速度が低下したりするといった不具合が出てきます。

接続するデバイスが増えたら、接続台数に対応する高性能なWi-Fiルーターに買い替える必要があります。

動画の視聴やゲームでの利用が増えたとき

スマホでテキストが多いサイトを閲覧するのと、動画サイトを視聴するのとでは使用するデータ量が大幅に違うことを知っている人は多いでしょう。

動画の視聴やゲームの利用はデータ使用量が多く、必然的に回線が圧迫しやすくなります。

回線が圧迫すると通信速度が低下するため、動画視聴やゲームのプレイに支障が出るだけではなく、その他のデバイスでも遅延が発生しストレスを感じることになります。

データ使用量が多いデバイスを使うことが増えた場合には、より大容量通信が可能なWi-Fiルーターに買い替える必要が出てきます。

Wi-Fiルーターの設置場所を変えたとき

模様替えや引っ越し、リフォームなどでWi-Fiルーターの設置場所が変わったときにも買い替えを検討したほうがよいケースがあります。

Wi-Fiルーターは電波で各デバイスと繋がり通信する機器ですが、設置環境によって電波の届きやすさが変わってきます。

例えば今まで1階に設置していたルーターを2階に設置したら急に電波が届かなくなったというケースがあります。

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引っ越しをしたときは特に注意が必要となります。

環境に合ったWi-Fiルーターに買い替えた方がよいケースは多いのです。

契約回線を乗り換えたとき

インターネット回線を乗り換えたときには最大通信速度が変わるケースがあるため、対応したWi-Fiルーターに買い替えた方がよいでしょう。

特にIPv6接続が利用可能な回線に乗り換えた場合には、IPv6に対応したWi-Fiルーターが必要です。

例えば最大通信速度1GbpsでIPv6接続ができる回線に乗り換えても、無線LAN規格がIEEE802.11n(Wi-Fi4)だとWi-Fiルーターの最大通信速度が600Mpbsなので速度改善につながりません。

またWi-FiルーターがIPv6に非対応だとIPv6のメリットは得られないのです。

最新のWi-Fiルーター事情

Wi-Fiルーターが寿命を迎えるサインが出ていたり、様々な理由で買い替えを検討していたりする人にとっては、最新Wi-Fiルーターがどのようになっているのかが気になるところでしょう。

ここからは最新Wi-Fiルーターについて解説します。

メッシュネットワーク

Wi-Fiルーターは設置場所により電波の届きやすさが異なることは説明してきましたが、かといって最適な場所に設置することが物理的に難しいケースは多くあります。

しかし、メッシュネットワークを活用することでWi-Fiルーターの設置場所を選ぶ必要がなくなります。

メッシュネットワークに対応したWi-Fiルーターは、通常親機と子機がセットになっています。

親機と子機が互いに通信し合うことで、親機1台では電波が届きにくい場所でも子機が電波を届けてくれるのです。

子機を複数台設置すれば宅内のどこでも同じように安定した通信が可能になります。

中継器とメッシュネットワークの違い

従来も中継器といって電波が届きにくいところに電波を届ける仕組みがありましたが、この場合、中継器は親機とのみ接続するため、中継器が置ける範囲が限られていました。

メッシュネットワークの場合は子機同士も接続し合うため、網目状にネットワークを繋げ広いエリアがカバーできるようになっています。

ビームフォーミング

Wi-Fiルーターから発信され電波は通常円形に広がっていきますが、ビームフォーミング対応のWi-Fiルーターの場合には、デバイスに向かって電波を飛ばせるようになります。

これにより安定した接続が可能となります。

MU-MIMO

ビームフォーミング対応のWi-Fiルーターの中には、複数台のデバイスに対して同時に電波を飛ばし通信する機能を持つものがあります。

この機能のことをMU-MMOといいます。

従来のWi-Fiルーターも複数台のデバイスが同時に接続しているように感じますが、実際には接続しているデバイス1台ごとにタイミングをずらしながら通信していました。

これは電波干渉が起きないようにするためです。

そのため複数のデバイスを繋げるとわずかな待ち時間が発生していました。

MU-MIMO対応となるとこの微妙な待ち時間がなくなり、よりスムーズに通信ができるようになります。

IEEE 802.11ac(Wi-Fi5)では4台同時に通信が可能で、IEEE802.11ax(Wi-Fi6)では8台同時に通信が可能になりました。

トライバンド

バンドというのは周波数帯を表します。従来のWi-Fiルーターは2.4GHzと5GHzという2種類の周波数帯の電波を使い通信することが一般的です。

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これに対してトライバンドは3種類の周波数帯の電波を使い通信します。

使用する周波数帯は2.4GHzと5GHzですが、5GHzの周波数帯の中から2種類の周波数帯を使用します。

バンドステアリング

最新のWi-Fiルーターはトライバンド対応と先ほど紹介していますが、利用する周波数帯の中から今最適な状態で使える周波数帯を自動的に選択して切り替える機能をバンドステアリングといいます。

従来は手動で周波数帯を切り替える必要がありましたが、バンドステアリング機能があればいつでも最適な周波数帯で通信ができるため通信状態が安定します。

OFDMA

従来のデータ通信では、1つのチャンネルを1つのデバイスに割り当てていましたが、OFDMAは1つのチャンネルを複数のデバイスに割り当てられる技術です。

OFDMAは最新の無線LAN規格であるIEEE802.11ax(Wi-Fi6)で新たに採用されました。

複数のデバイスが同じチャンネルを使用して同時に通信できるので、周波数の利用効率が高まります。

無線LAN規格は契約回線によって選択を

通信速度を考えた場合、無線LAN規格は最新に近いほど最大通信速度が速いため適切と感じますが、実際にはいくらWi-Fiルーターの最大通信速度が速くても契約している回線の最大通信速度以上には早くなりません。

一般的な家庭で使用される回線の場合、おおむね下りで1Gbpsが最大速度になります。

そのため、無線LAN規格がIEEE 802.11n(Wi-Fi4)だと最大600mbpsなので1Gbpsに比べ遅くなってしまいます。

しかし、最新規格であるIEEE802.11ax(Wi-Fi6)の最大通信速度9.6GbpsやIEEE 802.11ac(Wi-Fi5)の最大通信速度6.9Gbpsでもあまり違いがないことになります。

もしIEEE802.11ax(Wi-Fi6)対応のWi-FiルーターとIEEE 802.11ac(Wi-Fi5)対応のWi-Fiルーターが同じ機能同じ価格であれば、IEEE802.11ax(Wi-Fi6)対応のWi-Fiルーターを選択することはよいですが、IEEE 802.11ac(Wi-Fi5)の方が安いなら、無線LAN規格の新しさを理由として無理に高いWi-Fiルーターを選ぶ必要はないでしょう。

ただMU-MIMOやOFDMAといった機能を充実させたいときには、IEEE802.11ax(Wi-Fi6)対応のWi-Fiルーターを選ぶとよいといえます。

無線LANの規格名称が変わった

ちなみに無線LAN規格は従来IEEE802.11の後ろに記号が付与されてきましたが、2020年策定の新規格から、Wi-Fiの後ろに数字が付与される形に変わりました。

現状ではまだWi-Fi方式の名称周知が徹底されていないため併記しています。

IP6v

IPアドレスという言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。

これはインターネット上の住所に当たるものですが、インターネットの普及により飽和状態となってきました。

現在の主流はIPv4という通信規約(プロトコル)で割り振っています。

IPv4では約43億通りのIPアドレスを管理できましたが、新たにIPv6というプロトコルで割り振ると、43億の4乗というほぼ無制限にIPアドレスが割り振れるようになります。

現在はIPv4とIPv6が混在していますが、インターネット回線やWi-FiルーターがIPv6に非対応の場合IPv6で付与されたIPアドレスにたどり着けません。

今後はIPv6に移行していくと考えられ、最新のWi-FiルーターはIPv4とIPv6の両方に対応のものが増えてきています。

タイプ別おすすめWi-Fiルーター

年々機能が向上していくため、Wi-Fiルーターの替え時に悩む人は多くいます。

またWi-Fiルーターも多様なのでどれが自分に向いているのか分かりにくいと感じる人は多いでしょう。

そこでいくつかのWi-Fiルーターをタイプ別にチェックしました。

戸建て住宅に嬉しいメッシュネットワーク機能付き

2階建て以上の戸建て住宅で使用するなら、メッシュネットワーク機能が付いたWi-Fiルーターがおすすめです。

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NECのAterm WG2600HP4 PA-WG2600HP4はメッシュネットワークの親機、子機の両方に使え、ビームフォーミングにも対応しています。

ワイドレンジアンテナPLUSという360度電波が届く新技術を採用し、安定した通信が可能です。

Wi-Fi5対応です。

接続デバイスが多いなら最大64台対応のルーター

BUFFALOのAirStation ブラック WSR-1166DHPL2は、最大64台までデバイスの接続が可能なWi-Fiルーターです。

MU-MIMOやビームフォーミングといった機能も搭載されているため複数のデバイスを繋いでもストレスなく通信できます。

セキュリティも充実しておりANY接続拒否やプライバシーセパレーターが搭載されています。

Wi-Fi5対応です。

ゲームを楽しむならゲーミングルーター

安定的な高速通信が必要となるゲームプレイに対応したWi-Fiルーターを俗にゲーミングルーターと呼びます。

特徴としては最新の無線LAN規格Wi-Fi6対応で、全てのポートがGiga対応するなど光回線を十二分に活用できる機能を持ちます。

TP-Linkのデュアルバンド無線LANルーター AX1500 ARCHERAX10や、BUFFALOのWXR-6000AX12Sなどが該当します。

持ち運びもできるモバイルWi-Fiルーター

ノマドワーカーや屋外でもゲーム機を楽しみたいといった場合は持ち運び可能なモバイルWi-Fiルーターが便利です。

WiMAXのWX06はデュアルバンドで最大16台まで同時利用が可能です。

固定回線のWi-Fiルーターに比べると最大通信速度は440Mbpsとかなり低速です。

早い方がよいという人はdocomoのSH-52Aなら最大通信速度が1,700MbpsでモバイルWi-Fiルーターの中では最速です。

5Gにも対応し、最大18台まで接続可能など高機能ですが、端末自体が高額な点がデメリットです。

どこを重要視するかで寿命が変わる

Wi-Fiルーターはどこを重要視するかで寿命の考え方が変わります。

最新がかならずしも優れているわけではないことを理解し、寿命がどのタイミングでやってくるか判断するとよいでしょう。

寿命以外にも買い替えを検討すべきタイミングが複数あります。

自分がどのような目的でWi-Fiを利用し、どのような使い方をするのかなどを複合的に考えて、適切な機種選びをする必要があります。

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